s.u.n.d.a.y.s. #14
「郵便です。」
開店前のお店に午前の真夏の日差しが光線のように差し込んだ。
受け取った一通の絵葉書には、ふくよかな象の姿の神さまが描かれていた。
差出人は、せつ子さんだった。
絵葉書からは、乾いた砂ぼこりと、ゆったりと流れる時間の匂いがした。
たかひろくんのまぶたの裏に、あの大きな川から見た大きな太陽が浮かんだ。
「本当に行ったんですね。」
開店前のカウンターで冷たいチャイを飲んでいたみどりちゃんが、絵葉書を眺めながらしみじみと言った。
「ね。」
「天国かぁ。せつ子さん、本