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不自由は可能性を広げてくれる

僕は日頃、1週間分の野菜を買うようにしている。

理由は単純で、節約のため。自分が買い物に行くとムダな買い物をしてしまうと分かっているから、その機会を極力減らしているのだ。

スーパーに着いたら、旬で安くなっている野菜を中心に7,8個カゴにどんどん入れていく。100円台のものを選んでいけば、これで1000円前後に収まってくれる。

そんな野菜を使って料理をしていくのだけれど、この習慣ができてから、意外にも料理のレパートリーが増えたように感じている。

ありもので済ませなければならないため、自然と新しい組み合わせも試してみるようになり、結果的にレパートリーが増えているのだと思う。

僕らは、なぜか「自由なのは良いこと」と思っている節がある。『好きなことで生きていく』なんて台詞も、この典型だ。

でも、果たして本当にそうだろうか?

極端な話、真っ白な何もない部屋で「1ヶ月自由に過ごしてください」と言われたら、きっとほとんどの人は発狂してしまうのではないかと思う。

人はある程度の制限が課されているからこそ、その中で工夫したり、競ったりして楽しみを見出していく。スポーツにルールが設けられているのだって、そういうことだ。

そして不自由であることが、むしろ可能性を広げてくれると言うケースも非常に多い。

僕の野菜の例もそうで、1週間に使える野菜を限定しているからこそ、バリエーションが生まれる。

これが毎日食べたいものを買っていたら、きっと自分の好みに偏って、同じようなものばかり食べている可能性が高い。というか実際そうだった。

不自由だからこそ、新しい発見が生まれたりする。

『自由』ということは、本当に良いことなんだろうか?

今回はそんなお話でした。


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