23時30分
子供たちが小さかった頃の思い出。
当時 mixi に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。
※ユースケ7才(小学2年生)のころのお話
=2008.04.22の日記=
「23時30分 」
休みの日や仕事が早く終わった日は、ユースケに絵本を読んでやり、寝かしつけるのが私の役目。でもそのまま一緒に私まで撃沈することもよくあります。だからやりたいことがある日は、絵本を読んであげた後はひとりで寝てもらいます。
そんなときユースケは、いつも私にこう尋ねます。
「なんじにもどってくる?」
そして私はいつもこう答えます。
「11時半かな」
11時半というのはウソ。9時にベッドにもぐりこむユースケは、ものの10分や20分で眠りに落ちます。寝つきがいいので、そのまま朝まで目が覚めません。そもそも私が11時半になんて寝るわけがありません。でもあんまり遅い時間をいうと、ユースケが不安がるのです。だから11時半。うそも方便です。
ところが昨日、ユースケが起きてきました。
それが夜中3時のこと。途中で目が覚めることなんてないユースケだから、私も驚いてしまいました。「まだ夜だから寝てていいんだよ」と、ユースケをベッドに連れていこうとして気がつきました。
目に涙を溜めてる。ああ、こわかったんだな。
11時半に戻ってくるはずなのに、夜中起きたら私がいなかったもんだから探しにきたのでした。
もうなんだか可哀想になって、やってたことを途中でやめて一緒にユースケと寝ました。・・ごめんな、ユースケ。
いつもは元気いっぱいな小学2年生。でもまだまだ子ども。その日はユースケの寝顔を見ていました。守ってやらないとなあと思う気持ちと、こんな私でも頼ってくれる人がそばにいるんだと思う嬉しさ。
安心をもらったのは、私のほうかもしれません。
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