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落語のような『オバケのQ太郎』

当時Facebookに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。

=2012.07.14の投稿=
「落語のような『オバケのQ太郎』」

この頃 図書館で借りる本のほとんどが藤子・F・不二雄大全集(^^;)というちょっと困った状況になってまして、子どもと一緒に読みふけっております。でも大人になって読み返すと新たな発見があるものです。Qちゃんが起こす騒動が実に落語的なのでびっくりしてしまいました。

「はりきっちゃったおるすばん」の巻は、まるでオバQ落語のようです。

ある日ハワイから親戚がやってくるというので、正ちゃん一家が空港まで出迎えに行くことになりました。留守番を頼まれたQ太郎は、留守番の対応を書いたメモを見ながら家を訪ねた人(御用聞き・セールスマン・押し売り・泥棒など)と接するのですが、それが例によってちぐはぐでメチャメチャになるというお話です。

秀逸なのは、ハワイから来た親戚のおじさんがすれ違いで家に到着してしまい、Q太郎から勘違いされる展開。正ちゃんのお父さんから電話が入り、おじさんがそっちに向かったという連絡を受けて、こっそり入ってきた泥棒を親戚のおじさんだと勘違いしてお茶を出したり、そうかと思えば本物のおじさんを泥棒だと勘違いしてグルグル巻きにして捕まえてしまったり(^^;)。

正ちゃん一家が戻って勘違いに気づいたQ太郎はグルグル巻きにしたおじさんのいる部屋にあわてて飛び込み、おじさんに布団をかぶせます。その後を追って駆けつけたみんなに向かってQ太郎が言い放ったのはこんなセリフ。

「シー!! つかれて ねていらっしゃる」(終)

この見事なサゲ!落語そのものです。


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