桜スパイラル@<桜.BLOG>
※<桜.BLOG>について詳しく知りたい方はこちら ↑
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当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。
=2004.04.26の記事=
「桜スパイラル@<桜.BLOG>」
こちらの桜はすでに散り、若葉の緑と風が心地良い季節となりました。
今回<桜.BLOG>に参加させていただいて、とても楽しい時間を皆さんと一緒に過ごすことができました。<桜.BLOG>はまだ終わってないけど、感謝の気持ちを伝えたくて、この文章を書いています。
<桜.BLOG>との出会いは2月の終り。誘われて参加しました。
全国から桜の話題が集まると聞いて、楽しみだと思うと同時にそれじゃあ自分はどんな記事を書こうかと考えました。やっぱり自分にしかできない記事にしたいよね?など、欲張りなことを考えては悩む始末です。
この街の桜の名所を紹介したいというのが、まず思い浮かびました。
さいわい我が家は毎年のように花見をしています。そのときに撮った写真を利用しない手はありません。そうやって昔の写真を眺めていると面白いことに気がつきました。昔の写真はいっぱいあるのに、なぜか桜や花見の写真だけは結婚後のものしかないのです。きっとそれまではプライベートで花見をしようとは思わなかったのでしょう。
そうか私にとって桜の歴史とは、結婚の歴史でもあるんだなあとつぶやいたとき、テーマが決まりました。そうだ、これでいこう!
桜ほど特別な植物はありません。「お花見」といえば桜の花を見て楽しむことです。花なら他にもいっぱいあるのに、それでも「お花見」はやっぱり桜。それだけみんなに愛されてる花なのでしょう。
そしてもうひとつ。桜前線という言葉があるように、ある時期になると桜はいっせいに咲きます。一面を桜色に染めて、またいっせいに散る。そのわずかな時間をみんな思い思い楽しんでいます。その年の桜はどうだったとか、どこで誰と花見をしたとか、誰もが桜の思い出を持っています。それなら、私は結婚してから現在までを、桜の思い出とともに綴っていったらどうだろうか?そこから何か見えてくるものがないだろうか?
<桜.BLOG>の開催に合わせて、昔撮った桜や花見の写真を当時の思い出と一緒に綴ってきました。過去から順番に辿って、そして今年の桜につながる構成です。桜が咲くまでのカウントダウンするような感覚は今まで味わったことがなく、とても楽しく記事が書けました。
私が一連の記事でやりたかったのは「ポイントする」という作業。
1年のうちで桜が咲くのはごく限られた時期だけです。花見ができる週末は多くて2回、開花のタイミングや天気にも影響されるので、もっと少ないこともあるでしょう。それなら桜が見頃な週末は特定できるのではないか?
何年何月何日の桜をどこで誰とどんなふうに見たか、それを記すことで、時間と空間に点を打つような、そんなようなことができる気がしたのです。桜が咲いたそのとき、私たちが確かにそこにいたということを書き留めたいと思いました。
そうやってポイントされた一連の記事を通して見ると、あることに気がつきます。どれも桜の写真だけど、そこに写りこんでいるものは毎年少しずつ変わってきているのです。
4年前-結婚
3年前-子どもが生まれる
2年前-歩き始める
1年前-言葉が出始める
今年-幼稚園入園
毎年同じ桜を見ていながら、被写体が変化し続ける不思議さ。
程度の差こそあれ、それは誰にも起こっていることではないでしょうか?時間の流れというものを感じます。もし時間の流れが目に見えるものであったとするならば、それはきっとこの桜の開花の周期のようにゆっくりと1年をかけて巡るものなのでしょう。そしてそれは同じ場所に戻ってくるわけではなく、少しだけ前に進んでいく。
だから時の流れはスパイラル。
未来はまっすぐ進むわけでもなければ、輪のように閉じているわけでもない。それはゆっくりと大きなスパイラルを描きながら確実に前に進んでいくものなのでしょう。
来年の桜、いつどこで誰と見上げるのか?
願わくばこれからの1年が幸せでありますように・・。
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