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死神に取りつかれてた日

「人生は近くで見ると悲劇だが遠くから見れば喜劇である」

Charlie Chaplin(チャールズ・チャップリン)

6月が散々な日々だったので7月は流石に好転するだろうと思ったら地獄の日々だった。
特にこの記事を書いた昨日は一日中地獄であった。

とある出店場所へのハンドメイド出店だったのだが、前回そこでは全然作品が売れず、立地的にサブカルが弱いエリアなのである。しかし他の出店場所は人はいない、こない、場所が遠い。の所ばかりで背に腹は代えられない出店であった。

毎日寝不足と併用してるバイトが連日厳しく、気だるい身体を頑張って奮起し設営。
しばらくは影で過ごしやすかったが次第に日が傾き灼熱の太陽の元に晒されるハメとなる。

日傘と空調服で暑さを耐え忍ぶ、だが見渡してもお客さんの姿は見当たらない。やっと立ち止まって見てくれた人に声をかければ逃げられて、「戻ってきますね」って言う人は戻ってこない。

時間だけが徐々に過ぎていく。作品をじっくり見たり興味持つ人はチラチラいるが購入に至らずタイムオーバーがきた。

正直言うと最終撤退まで粘るつもりであったが、雷が鳴り、雨が降り始めたので撤退せざる負えなかった。
一年半以上ハンドメイド活動して「売り上げ0円」は初めての負の達成であった。財布失くした次の日も最悪の売り上げの赤字だったがそれ以上だ。

交通費すら稼げない地獄の状況。
酷く無様で酷く屈辱的であった。

そして知り合いもファンも誰もきてくれない自分のカリスマ性の無さにもショックを受ける。

ヤケ酒ならずこの日はヤケシーシャを決めてしまった。この後の金なんかどうにかなる、一応稼ぎの手は少し見つかってはいる(※ただこれのせいで新たな苦悩の種と化してしまっているが)

思わず終電間際までシーシャを吸ってしまっていた。
店を出ると酷い湿気と頭痛で前に進むのがやっとであった。

終電間際なのもあったので苦しさを飲み物で緩和しつつ、なんとか終電一個前の電車に乗ることができた。しかし無理が生じたのか乗り換えをミスしてしまい乗り過ごしをしてしまう。

急いで戻って、なんとか乗り換えをする。
新宿上野行き最終、しかしなかなか出発しない。ようやく出発しようとする間際に酔っ払いがホームガードに寄りかかってなかなか出発しない、それにブチギレる駅員。

高田馬場にやっと到着、走れば間に合う。什器を抱えているが幸い今日は軽量化していつもより軽くしている。

最終電車出発まで残り30秒。

兎に角走った。

間に合っ・・・・たのだが満員状態の入り口。

他の入り口も満員、什器を抱えてる状態じゃ入れない!

無慈悲にも扉は閉まった。


どこかで夜を過ごすか、真の最終電車に乗るか。
しかし精神状態は早く家に帰りたいであった。

上石神井止まりの電車。致し方なく乗る。

地元まで5kmの道のり。普通に歩くなら問題は無いが什器と作品ケースが重くのしかかる。

売り上げ良かったらタクシー代も払えるが本日は売り上げ0
踏んだり蹴ったりだ本当に。

空調服を最大パワーで回してひたすら歩く、歩きまくる。
身体に熱がこもってくるので空調服がまるで役に立たなくなる。

汗がダラダラと流れ、目に入る汗が痛む。
左手にのしかかる作品ケース売れ残りの重みが惨めさを引き出す。

ようやく地元駅に着いた時はとてつもない安堵を感じた。
まるで地獄から抜け出した気分であった。

時間は深夜2時を回っていた、予想より早く帰れた。

自宅に到着しシャワーを浴びてようやく寝れると思ったが、元々酷い不眠を患っているせいで疲れているはずなのに明け方まで寝れず、今日一日も寝ようと思っても寝れず結局気持ち悪さとだるさに苦しめられた一日で終わってしまった。

二か月。
二か月赤字に苦しめらている。

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