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怪のちからっ子通信 第2号:〇〇ジジイとババア祭り

noteのみなさん、またこんにちは! 都伝図書編集部です。noteってすごいですね! 前回ご紹介した第1号は、なんと公式サイトの5倍以上の閲覧と、たくさんの「スキ」をいただきました! 今回からはnote限定の話もご紹介! これからもどうぞよろしくお願いします。(編集部北口)

北口はむかし住んでた寮の脱衣所にあった珪藻土(ケイソウド)が、キャパオーバーの水分を吸ってカビがびっしりしていたのを見て以来トラウマらしいよ! 占いを楽しんでもいいけど、珪藻土(ケイソウド)話をする時はまわりに珪藻土(ケイソウド)トラウマの人がいないか気を付けて。もしこれを読んでいる人がそうだったらごめんなさい。というわけで、今週も『怪のちからっ子通信』をお届け!(担当編集:ユウタ)

・梅雨真っ盛り!! 〇〇ジジイババア祭り(トレンディ都市伝説より抜粋)
すきまおじさん…8才の時、露天風呂にすごく太ったおじさんがいて、1時間ちかく建物の隅を見て立っていた。変な人だなあと思っていたら「行くか?」と角を指さしてきいてきた。何も答えないでいたらおじさんは黙ってその隅のある壁の方へ入って行って消えた。(三重県 聖なる仲良しーズ)

虫袋ジジイ…コインランドリーで洗濯をした後に、洗濯物に虫の足やゲジゲジの死骸が付いていて、見るとドラムの穴という穴からミミズやバッタの死骸が出てきていた。これは虫袋ジジイが自分の洗濯物を入れた後に起こることだと、親戚のおじさんにきいた。(北海道S市K区 T・Tさん11歳)

note版限定! 用具入れのおじょうさま…3階北の女子トイレの用具入れには、「おじょうさま」がいる。「おじょうさま」は、昼間は眠っていて、夜になると校内を歌いながら歩いている。昔、フリフリの服で登校したところ、イジメられて用具入れに閉じ込められた女の子が、そのまま心臓発作で亡くなった事件があり、その女の子の幽霊が「おじょうさま」だ。(北海道S市 K・Oさん11歳)

平行四辺形ババア…塾の帰りに平行四辺形ババアに出会った。平行四辺形ババアは、顔が平行四辺形のように斜めになっていて、顔の半分をマスクで隠している。ゆらゆら揺れながら歩いてきたので、こっちは縦に揺れながらやり過ごした。ババアと同じように横に揺れたり、間違えてしまうと持っている鎌で殺されてしまう。(北海道S市K区 H・Kさん9歳)

ベロベロくん…顔に黒縁眼鏡がめり込み、ベロベロした舌を出している、顔だけ4倍くらいの大きさの男の子。手と舌をベロベロ上下に動かしながら、玄関やげた箱を徘徊している。(北海道S市K区 T・Oさん15歳)

クチサケコさん…口裂け女の孫で、「私、きれい?」と聞いてくるマスクの少女。はいと答えてもいいえと答えても、「おばあちゃんをそうやって騙したでしょ」と叫んで襲ってくる。三十代以上がターゲットで、私の担任の先生が耳を切られた。(北海道S市C区 M・Oさん11歳)

▲なんとも言えない感じの絵だね!

ひかりおじさん…夜、コンビニへESをコピーしに出かけて帰ってくると、部屋の真ん中に光りながら立っている男がいた。静かに全身があかるくなっていたのだが、「ちょっとはげているから光るんじゃろか」とぼうっとした頭で考えた瞬間、消えた。(東京都B区 えすあいああ志望さん24歳)

・私の学校の怪談のコーナー
体育館の舞台袖の掃除だった時に、目が3つある蛾の死骸がマットに落ちていた。みんな気味が悪いのでそのままにしていたら、最後の週の掃除の時間に急にバタバタと動いて飛び立った。絶対に死んでいたのに……。(北海道S市M区 H・Iさん13歳)

高校生のときに、旧工業科棟であった事件。私の友達で受験生の女子が模試の日、自己採点や復習で遅くまで残っていて、途中で女子トイレに入ったところ個室の上から手が出てきた。それもスマホらしきものを持っていたので盗撮と思い先生やまだいた私やクラスメイトに話をしたものの、それらしき人間は見つからず。トイレの近くを調べていると、緑色の上履きが片方だけ、トイレの窓の外にある中庭に落ちていた。しかし窓から逃げたにしても、トイレは2階だし物音もしなかったらしい。今でも謎な話。(長野県S市 北口)

・新コーナー:都市伝説の舞台のコーナー
《お詫び》このコーナーは、編集長である原田さんが実際にある心霊スポットなど都市伝説の舞台を訪れるコーナーです。今回は「平和の滝」を訪れて所感を述べてもらう予定でしたが、行くと言っていた日の前日になって「霊への配慮を欠いている」や「森の方へ行くと花粉がひどいから行けん」とごねて最終的には「君たちが行けばいいでしょ!」といって部屋に籠ってしまったので、企画が成り立ちませんでした。原田さんは最近、水の音にも震えているそうです。次回をお楽しみに。

・新コーナー:編集部に届けられた怪文章のコーナー
たいへん長いのでnote版ではカット! 気になる方は、コチラ

・怖気(こわげ)
寄宿舎の脱衣所でのことです。その日は耐久遠足が全校であったのですが、僕は風邪で欠席しました。だいぶ回復したので誰もいない時間帯に一足はやくお風呂に入ろうとおもいました。風呂道具を持って脱衣所に行くと、シャワーの音と、棚に置かれたブラジャーに気が付きました。何度見てもブラジャーがあるし、だれもいないはずなのに浴室からは水の音がするんです。もしかしてタイから来たサベロン・ジェーリーンゴロホクシモくんがいるのかなあともおもいましたが、彼(彼女?)の持ち物はすべてがスパイシーな香りがするので、それとも違うとわかりました。だって、スパイシーな香りの代わりに、ほのかにマシュマロの香りがするんですもの。僕はドキドキしながら裸になり、意を決して浴室の戸を開けました。しかしそこには誰もいませんでしたし、聞こえていたはずの水の流れもありません。代わりに、まるで薄められた血のような色の水が湯船一杯に溜まっているのを発見しました。結局僕は、怖がっていいのかがっかりしていいのかわからないまま、所在なさげな気持ちのままシャワーを浴びました。まあ一番怖いことといえば、中学時代の一番の思い出がこれなことです。(S市C区 T・Tさん15歳)

また次回をお楽しみに!

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