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スーパーマーケット業界の流れとお仕事をイラストで説明します

こんにちは、マナビです。

今回も、次回紹介予定のセブン&アイホールディングスに先立ち、スーパーマーケット業界の流れとお仕事を簡単に紹介します。あわせて、GMS(総合スーパー)と食品スーパーとの違いについても触れたいと思います。

食品スーパー: 主に食料品を取り扱う専業スーパーのこと。もともとの特徴は、個人経営の八百屋、魚屋に比べて、多品種の食料品を1つの店舗で取り扱い、一括仕入れにより低価格を実現することで世界中で発展した。
GMS (General Merchandise Stores) :総合スーパーとも呼ばれる。米国で発達した小売業態の1つ。食品スーパーと比べて、食料品はもとより、日用品や衣料品家電製品などの非食品分野を含めた幅広い商品を取り扱う小売店のこと。毎日買い物する食料品を低価格にすることでお客を集め、衣料品や日用品で利益を上げると言うモデルで発達した。食品スーパーよりもさらに大規模店舗、大量仕入れ低価格を特徴とする。

GMSは世界一はウォルマート、日本ですとイオングループの「AEON」と、セブンアンドアイグループの「イトーヨーカドー」が有名です。

業界ごとの流れを記事にする理由

「会社を学ぶマガジン」の中で、各会社の仕事や規模、利益などを紹介しています。毎回業界の説明が重複しないように、業界ごとにその流れや特徴を、別記事で書いています。


スーパーマーケット業界の流れとお仕事

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(Canva で作成)

スーパーマーケット業界は、食品業界の大きな流れの中で、イラストの網掛けの部分を主な仕事としています。食料品の生産こそ(一般には)行いませんが、仕入をして、最終消費者まで届けるまでを自分で行います。

商品企画

スーパーで販売するお惣菜や、オリジナルの商品、プライベートブランドなど、一部の商品については、スーパーマーケット会社も企画をしています。

調達

スーパーマーケット業界にとって最も重要な仕事の一つです。

スーパーマーケットの代表的な取り扱い商品である、生鮮食品(魚、肉、野菜)は、特に新鮮で品質の良い商品をいかに仕入れるかがスーパーの魅力を左右します。もちろん生鮮食品以外も、魅力的な商品を売り場に並べることが差別化のポイントになります。

また、食品スーパーもそうですが、特にGMSは低価格を売りにする業態なので、どれだけ大量に買って、どれだけ安く調達できるか?も重要です。

物流

物流も、スーパーマーケット業界にとって最も重要な仕事の一つです。

コンビニのように、お弁当を1日3回配送するような、高頻度の配送こそ不要ですが、生鮮食品、肉、魚介類、野菜を品質を保ちながら店頭にまで届けてくれる、というのは私たちお客にとってスーパーの根源的な価値の一つです。

また、配送費をいかに抑え、大量の商品を店に届けるのかと言うのも、同業他社と差別化するためのポイントにもなります。

販売

スーパーマーケットは、スーパーマーケット会社が自ら建物を用意し、自分の社員が商品の陳列やお客様の接客も行います。魚屋に行くなど生鮮食品の加工や、売り場のレイアウト、お客様へのサービスも全てスーパーマーケットの善し悪しを決めるポイントです。

まとめ お店では見えない、調達や物流にも会社の価値が詰まっている

スーパーマーケットは、食料品を中心として商品を仕入れるところからお客様に販売するところまでを全て行う仕事といえます。価格を決める調達力や、品質や品揃え、コストを左右する物流の仕組み、そしてお客様を呼ぶための店舗作り、それぞれの部分で、それぞれの会社が工夫をこらしながら競争しています。

お店で買い物しているだけでは見えない、調達や物流の価値にも興味を持ってもらえると、会社をより理解できるかなと思います。



おまけ、コンビニ業界との違い

コンビニ業界と比べてみると大きな違いが2つあります。

1つ目、取り扱う商品の違い

今は生鮮食品を扱うコンビニもありますが、基本的にはコンビニでは生鮮食品は扱っていませんでした。また、スーパーの中でもGMSは品ぞろえが広く、衣料品や日用品、家電製品なども含まれます。品揃えでは、百貨店に近く、低価格の百貨店といった位置づけです。

2つ目、店の運営を会社が行うかオーナーが行うか

2つ目はビジネスモデルとしての違いです。スーパーマーケット会社は自社所有・賃借によらず、店を自分で用意し、商品を並べて接客するところまで自ら行います。

一方でコンビニ会社が行うのはオーナーと契約するところまで。お店の運営は基本的にオーナーの責任です。コンビニ会社はあくまでも、オーナーの店舗運営の支援をする立場という違いがあります。

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