レインボー

B「だーかーらー、オレはB専じゃないってば。変化球が得意なだけ！」

A「それをB専って言うんだって」

B「違うよ！専門じゃない！ストレートだって打てるから」

A「打ったとこ見たことないぞ」

B「うるさいなぁ。そもそもお前がB専B専いうから、オレ、うかつに女の子にかわいいって言えないんだぞ」

A「お前のかわいいは、イコールぶすってことだもんな」

B「違うってば。お前がそうなるように仕向けたんだろうが」

A「どうだかな」

B「もし仮に、オレがB専だったとしても、そのBは美人のことだ。ビ・ジ・ンだって始まりはBだろ。」

A「美人専門ってことか」

B「その通り！オレの言う可愛いは、美人だって意味だ！」

A「美人と可愛いは、これまたちょっと違うと思うけど」

B「細かいことはいいんだよ。それに、お前や他の人から見て微妙だったとしても、オレから見たら可愛いってこともあるんだ。オレが自分で可愛いって思えば、他の誰かがどう思おうが関係ないの」

A「…あっそ。ま、美人であれ、ぶすであれ、お前に好かれる女は幸せかもな」

B「…？まぁ、そうだろ！あとあんまりぶすぶす言うなよな。オレの理論で行けば、女の子はすべて可愛いのだ！」

A「ある意味、お前が一番残酷だって気づけ」

B「なんでだよ！」

A「もう行くぞ、ほら」

B「あっ、おい待てよ！どういうことだよー！」

A（…ホントのB専は、オレなんだけどなぁ。）