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フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『パンダと五輪』

このシリーズは2007年9月~2008年9月までの1年間にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。
※5月からは後編となり、9月退任までの慌ただしい動静を追いかけます。さてフグタ社長の命運はいかに・・・?。(巻8は自2008年5月1日~至5月31日)

フグタ社長業務日誌(巻8-1):5月4日(日)

 つまらないゴールデンウィークだ。ぼおっとテレビを見ていると、上野のパンダが死んだという。新聞にも大きく出ていた。

 たまたま連休明けに、中国から取引先の社長が来ることになっている。
 「中国からパンダはもらえそうか?」と業界紙の記者が聞く。
 「それは、またいてくれたらいいと思いますね」
 私は生き物係か・・。

 それはそれとして、中国の社長さんからはオリンピックに招待されている。私の他にはモリさんとアベ君が行く。コミズミさんは抽選に外れたようだ。
 再び記者が聞く。
 「北京五輪の開会式に出席したいか?」
 「行けたら行きたいと思うが、まだ決めていないです」

 さて今日(5/4)は、家にいてもすることがないので、久しぶりに丸善に行く。
 中国の社長さんに「いてくれたら、いいですね」「行けたら、行きたい」と中国語で言ってみたい。中国語会話の本を立ち読みしていたら、記者さんに見つかってしまった。いやはや冷や汗「たらたら」である。

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注:
上野動物園のパンダ「リンリン」が2008年4月30日、22歳で死んだ。当時日本にいたパンダの中では最高齢だった。1992年に贈られた日中友好のシンボルで、その死は大きく報道された。「生き物係」の福田首相はリンリンに代わるパンダを求め、2011年に新たに「リーリー」「シンシン)が上野動物園にやってくることになった。これは福田首相最大の功績であろう。
※『フグタ社長業務日誌:パンダと五輪』は、ブログ『tanpopost』に2008年5月5日 付けで掲載したものです。

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