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フグタ社長業務日誌『桜を見る会』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻7は自2008年4月1日~至4月30日。

フグタ社長業務日誌(巻7-5):4月12日(土)

 本当にいいお天気でよろしゅうございました。今日は主人の主催する桜見の日です。新宿御苑では朝早くから大勢の方にご準備いただき、そしてたくさんのお客様にお集まりいただき、ありがとうございました。

 近頃、色々と気が休まらないことが多い主人でしたが、今日はことのほか楽しそうで、皆さんともっとおしゃべりしたかったと思います。
 お客様の中では、菊川怜さんと真鍋かをりさんは以前からテレビで知っていたそうで、お顔をじかに拝見できてうれしかったようです。にしおかすみことギャル曽根は、あまり興味なさそうでした。そういえば青山の骨董品店のご主人もいらしてましたね。あっという間の2時間でした。

 お昼は久しぶりに夫婦そろって外食。今日はTBSのところに新しくできた、赤坂Bizタワーの日本料理店「ざくろ」へ。お座敷もあってくつろげます。ランチメニューだと和定食5,000円(税抜)からと、リーズナブルです。

 社宅に帰って2時からは、お友達のマグロの先生がいらっしゃって、少し遅れて会社のオオタさんもお顔を見せられました。主人、オオタさんのこともお気に入りです。
 「今日の天気のように会社をしっかりさせなければいけないね。基礎固めを今一生懸命しているんだけどなあ」
 「こんな桜ばかりの日本にしたいねえ」
 部屋からは主人の楽しそうな声が聞こえてきます。本当にいつも今日のような日ばかりならいいのですけれど。
 「しょうがないことはしょうがないんで。耐えて工夫して切り抜けていかないと・・」と、後で主人が申しておりました。(本日は奥様代筆です・秘書注)

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注:
「桜を見る会」は総理大臣の主催行事として1952年から2019年まで行われていた。「各界において功績、功労のあった方々を招き日頃の労苦を慰労するため」として、皇族や各国大使、国会議員、都道府県の知事などの他、各界の代表者等約1万人が招待される。招待客の選定は内閣官房と内閣府が最終的にとりまとめていた。案内状の発送は、必ず招待客一人ひとりに宛てて行い、参加にあたってのドレスコードは平服となっていた。
「にしおかすみこ」は2007年に「エンタの神様」で女王様キャラのSMネタで売り出したところだ。「各界の代表者」とはどういう基準で選ばれたのか? ドレスコードの平服はどうだったのか? とても気になるところではある。
※『フグタ社長業務日誌:桜を見る会』は、ブログ『tanpopost』に2008年4月13日 付けで掲載したものです。


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