僕の住む街は随分都会になった。
四方八方から囲む真夜中のビル群。
カゴに囲われた僕は胃の中の蛙。
そこは僕から大海を忘れさせ、いつの間にか空の青さも暗くなり、僕が一つ秘めていた星は、ビルから放たれる人工光へと弱々しく形を変えた。
そんな僕はいつしか蝋の羽にすら憧れを持っていた。

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