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ギグエコノミー~最先端の経済体制とその課題~ビジ単【#18】

ギグエコノミーとは?新しい経済用語・ビジネス用語

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「ギグ」とは、ミュージシャンがその場限りでの演奏をすることです。「エコノミー」は経済という意味。それらが合わさって、「ギグエコノミー」です。

ギグエコノミーとは、企業からインターネットを通じて非正規雇用者に「他発で」仕事を依頼して成り立つ経済圏のことです。

例えば、日本では「UberEats」に代表される、製品の※ラストワンマイル(企業から客のもとへ商品が届く最後のルート)を非正規雇用の登録者に委託することで成り立っている経済体制はギグエコノミーの1つです。

イギリスなどでは、Amazonの製品も一部ギグエコノミーの形をとっています。

※ラストワンマイルについてはこちら

他にも、イラストレーターや動画編集者などがギグエコノミーの形で依頼を受けている場合もあります。

ギグエコノミーの利点は?新しいアルバイトのかたち

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ギグエコノミーの仕組みは、新しいアルバイトのかたちを生み出しました。

いままでのアルバイトと違い、自分の好きな時に好きなだけの仕事ができるようになりました。

自分の今日の予定に合わせて、仕事を行う場所と範囲を決め、自分の都合のつく時間にのみ配達する。自分の得意な作品の依頼のみを受けてアートを制作する。

ギグエコノミーは、ネット社会において、個人の自由度と効率を両立させたといえます。

ギグエコノミーの課題は?アルバイトの教育と社会保障

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ギグエコノミーは、アルバイトの業務を自由にした反面、解決しなければならない課題もあります。それが、教育と保障です。

アルバイトといっても、上司がいて、リーダーがいて、現場があって教育されていくものです。しかし、ギグエコノミーの中では、人に会って教わることはほぼありません。インターネットの中で、ルールやマナーを教わるので、教育が行き届かない場合があります。

これは1例ですが、玄関前配達で食べ物を注文した際、アルバイトの配達員が外開きの扉の前に商品を置いてしまい、受け取ろうとした客が扉を開けてこぼしてしまった、という話があります。

ネット上では、伝えにくい教育です。これがギグエコノミーにおける教育の課題です。

また、海外で、アルバイトが商品を配達している際に事故にあってしまったのですが、企業からの保障がもらえなかったという事例があります。

雇用の形態が簡単になったが故のあいまいさから起きたしまったことですので、ギグエコノミーの労働者に対する保障は、これからの課題と言っていいでしょう。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。目新しく便利な改革は、必ずなにかしらの課題を含んでいます。それをいかに解決するかが大切ですね!

このビジ単がのっている本→ぼくの教科書【#7】2030年の世界地図帳

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