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【読書感想文】(科学編)研究者誕生の瞬間

読書感想文と聞くと、物語(小説)の感想というイメージが強いのですが、実は、科学的な本の感想文はオススメです。
 
特に、虫が好き、実験がしてみたいなどというお子さんにぴったりです。

今日は、科学的分野の本の感想文の書き方について、お話しします。

ちょっと大げさに言うと、
研究者(科学者)誕生の瞬間
と、なります。笑


<もくじ>

❶、へえー!(驚き)
❷、見た・聞いたことあるよ
(今までの体験)  
❸、なんで? (疑問)
❹、もしかしたら?(仮定)
❺、こうしたら? (方法)
❻、やってみよう!(実験、観察)
❼、やった!or  あれ?(結果→考察)
❽、こうだったんだな(整理)
❾、もっと知りたい(発展 意欲)

へえー!(驚き)
まず、何より1番たいせつなことは、驚きを見つけること。
「へえー、そうだったの!」
「初めて知ったよ!」
「すごーい!」
子供の口からこんなつぶやきが出たら、チャンスです。

❷、ぼく(わたし)も見た・聞いたことあるよ(今までの体験)  
次に、自分の身の周りにぐっと引きつけます。
「あー、それテレビで見たことある。」
「公園で 石の下にダンゴムシいっぱいいたよ。」
本の内容と経験を結びつけて書くのです。

❸、なんで? (疑問)
「じゃあ、これはどうなってるの?」
そこから湧いてきた疑問を大切にします。

❹、もしかしたら?(仮説)
「もしかしたら、こうなんじゃないのかな。」
その疑問に対して、自分なりに仮説を立てます。

❺、こうしたら? (方法)
「こんなことを実験してみよう。」
「もっと違う場所を観察しよう。」
実験(観察)の方法を考えます。

❻、やってみよう!(実験、観察)
「ようし、やるぞ。」
実際に行動します。

❼、やった! or   あれ?  (結果→考察)
「やった!思ったとおりだ。」
「あれ?うまくいかないなあ。」
結果は、どちらでもいいのです。
大切なのは、結果から「どうしてそうなったか」を考察することです。

(上手くいかなかった場合は❸「なんで」に戻ります。)
(思った結果になった場合も 次の❸「なんで」に進みます)

❸❹❺❻❼の試行錯誤を繰り返すと、実験や観察は深まります。

❽、○○ってこうだったんだな(整理)
「ここまでをまとめると、、、」
❶〜❼を、整理しながら文章にまとめます。

❾、もっと知りたい(発展 意欲)
「次は、○○を調べてみたい。」
これから調べてみたいことについて書きます。

こうして 
豆研究者(科学者)の誕生

となります。


いかがでしょう?
もはや感想文というより実験ですよね。

難しい論理や科学的思考は必要ありません。
子供らしい観察や実験でいいのです。
大人が考え付かないような着眼点や発想力が生まれる瞬間を見たいですね。
巧みな表現力は必要ありません。
オリジナリティ、その子供らしさを大切にしたいですね。

「夏休みの宿題の自由研究と同じでしょ」
そんな声が聞こえてきました。
確かに重なるところが大きいですね。

 自由研究と感想文の大きな違い
●自由研究では、
図や表、写真を使い、箇条書きでまとめます。

●感想文の場合は、実験や観察のきっかけが本であること、
また、文章だけでまとめるということです。


これからの時代、科学的なものの見方や考え方は、ますます重要になってきますね。

科学的な感想文をきっかけに、子供達の興味や疑問の芽(目)を育ててみませんか?



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