同年代に馴染めない子の末路

私は昔から同年代の集団がものすごく苦手だった。高校と大学では1人も友達が出来なかったし、大学のサークルにも馴染めなかったし、バイト先の学生の人たちとも仲良くなれなかった。

最後に接した同年代の集団は、大学卒業後に入社した会社の同期だった。そこでもやはり馴染めなかった。同期の中には私の事が苦手だと思っている感じが何となく分かる人は何人もいたし、私を明らかに嫌っていて攻撃的な言動を取る人もいた。

配属前の最後の飲み会での出来事は特に印象に残っている。居酒屋に入った時に特に何も考えずに真ん中辺りの席に座ろうとしたら、私を嫌っている同期が近くに座っていて、別の席に移るように促された。私が会話に入ることで空気を乱されるのを彼は避けたかったのだろう。

その飲み会では普段まったく顔を出さない子が珍しく出席して、私よりも明らかに馴染んでいたのもモヤっとした。私と彼女では、明らかに話しかけられる頻度が違った。当時の私は同期との飲み会や旅行にもそれなりに出席していて、私の方が彼女よりも同期との交流に多くの時間を費やしたのは事実だ。それなのに仲を深められず、私はひたすら隅でポツンとしていた。


私が同年代に馴染めなかった理由は、大きく言えば
①メジャーなものにあまり興味を示さなかった
②同年代の集団には扱いづらいキャラクター性を持っていた
の2点だと思っている。

私は基本的に、流行のものやみんなが好きなメジャーなものにあまり興味がない方である。だからまず、同年代の人との共通の話題があまりなかった。

その上、いかにもアスペ感満載のオタクっぽい話し方をするくせにアニメ漫画ゲームには一切興味がなく、オタサーの姫にもなれなかった。


ただ私の経験上、趣味の話をする以前にもっと前の段階で、既に弾かれていると感じることが多い。自分から話しかければ答えてはもらえるものの、答えたら終わりで私が話し続けない限り会話が発展することはない。自分から話しかけなければ誰からも話しかけてもらえないので、ぼーっとしていると気づいたらポツンと1人余ってしまう。

自分でもうまく言語化できないのだが、やはり会話の内容というよりは、生まれ持った雰囲気やキャラクターの問題であるとは思う。実際に他の人から取っつきにくいと言われたこともある。

私は発達障害の特性からか、ズレた言動をしてしまったり、ぼーっとしていて抜けているところがあったり、自虐的なところもあったりして、人が集まる場ではほぼ100%の確率でいじられキャラになってしまう。

年上の人が多い場では一番年下の私がいじられていても違和感はないが、同年代の中でいじられキャラになってしまうと、どうしてもいじめに近い空気感になってしまいやすい。

そうなると当然、居心地は悪くなる。愛のあるいじりならいいのだが、経験上、そうではないと感じる事の方が多い。


また経験上、大体10人に1人の割合で私を強烈に嫌ってくる人がいて、そういう人にキツめのいじり方をされたり、明らかに避けるような態度を取られたりすることもあった。自分が悪者にならない、いじめ認定されない範囲で嫌な空気感で囲み、私を集団から追いやろうとしていたようだった。



とはいえ、社会人になってからの方が人間関係は圧倒的に楽になった。

学生時代は同年代とのコミュニケーションが中心だったが、社会に出ると年上の人と接する機会の方が圧倒的に多い。同期には馴染めなかったが、研修が終わって配属されると同期で集まらなければならない機会はそう多くはなかった。

仕事においては、同年代に馴染めないのはそこまでのハンデではないと思う。むしろ年上に好かれるスキルの方がよっぽど重要である。


同年代に馴染めない子が大きなハンデを抱えてしまうのが、

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