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盛岡という星でタンキュー部「デザイン専攻の学生が探究したらこうなった」レポート

探究活動に取り組む高校生同士が交流を図りながら、活動をより盛り上げるためのプログラム、「盛岡という星でタンキュー部」。10月22日(日)には、盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校に在籍する専門学生の皆さんから、〈デザイン×地域課題解決〉のアイデアについてプレゼンテーションをしていただきました。
 
今回は、専門学生の皆さんのプレゼンをお聞きすることで、課題の深堀りの仕方や次のアクションの取り方についてイメージを膨らませるためのプログラム。
参加した高校生のみなさんも、それぞれさまざまなテーマで探究に取り組んでいる最中ですが、アウトプットの方法が〈デザイン〉ではなくても、自分の興味・関心を地域課題とかけ合わせて解決に取り組んでいるのはおなじ。専門学生のみなさんがどんなところに課題意識を持ち、どのような順序でどんなアイデアに至ったのかをお聞きすることで、その視点を自分の活動に落とし込み、ヒントにするのが目的です。
また、今回のプログラムにはプレゼンテーションにアドバイスをいただくゲストとして、盛岡市経済企画課の佐藤俊治さん、盛岡市都市戦略室の勝又洸樹さんにもお越しいただきました。地域活性のためのさまざまなプロジェクトを進めているお二人の視点から、課題の捉え方を学びます。

 冒頭には、盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校の講師で、合同会社ホームシックデザインの清水真介さんから、プレゼンテーションの趣旨や注目するポイントについてご説明いただきました。

専門学生のみなさんが発表してくださったプレゼンのテーマはこちら
・「黒石の地域の活性化」
・「盛岡市内の川と活性と子どもの遊び場」
・「山田町の防災とイベントの企画」
・「北上市の中心市街地・商店街の活性化」
(・「道の駅雫石あねっこのSNS運用」※欠席)
 
課題に対して「市内の子どもたちが川遊びを楽しめるよう見守り隊員のライフジャケットをデザイン」、「防災意識を高めるためのクイズを作成」など、デザイン専攻のみなさんだからこそできるアイデアに、参加した生徒たちからは「デザインによってより興味が持てるようになると思った」という感想も。
また、アイデアの部分はもちろん刺激になりましたが、生徒のみなさんにとってより参考になったのは探究を進めていくうえでのプロセスの部分だったのかもしれません。課題に対してしっかりと仮説を立て、前提条件を定めたうえで調査を行い、それに対するアクションを検討するという流れは、いままさに探究している高校生のみなさんにとって、今後のプロセスをイメージするいい機会になったことだと思います。今後のまとめや表現のタイミングにも役立てていただけるのではないでしょうか。
 
プレゼンテーションの後には、実際に探究のなかで制作した作品や資料を手に取りながら、高校生と専門学生のみなさんに交流していただく時間を設けました。
デザインに関する質問以外にも、高校生の探究に対して、今後の方向性を専門学生のみなさんが考えてくださるような姿も見られ、一緒に何かできたらおもしろいかも、なんて会話も。ぜひこの出会いをきっかけにプロジェクトにつなげていただけると嬉しいです。

ここから、参加した高校生のみなさんのご感想を紹介します。
 
●自分自身の探究テーマにも改善点などが見つけられてよかったです。
●スライドの構成が考え方の筋道が見えるようになっていて、今後の学校での発表に活かせそうだった。
●プレゼンの内容の構成であったり、まとめ方など沢山参考になりました。自分の探究に活かしたいです。
●大変勉強になりました!閉会後の交流もすごく楽しかったですー!いかに今後につなげていくか。がんばりますー!
●みなさんの様々な考え方があって、とても参考になりました。関わったことのない人とも関わりを持つことができました。
 
 
「デザイン専攻の学生が探究したらこうなった」から学ぶ今回のプログラム。
「探究」「課題解決」「デザイン」「アイデア」「プレゼン」…などなど、さまざまな学びの要素を詰め込んだ内容でしたが、参加したみなさんが自分なりのニーズに合わせて、それぞれの学びを得られたようです。
後期に入り、探究活動もまとめの時期に差し掛かっている方が多いはず。今回新たに学んだ視点やテクニックを、今後の活動に活かしていただけると嬉しいです。

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