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万葉集を読む

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2020年8月の記事一覧

『万葉集』を読む (雪の道)

これで「『万葉集』を読む」を終了します。 不安におびえる子どもを、母が引く…… 妻が差し…

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『万葉集』を読む (海辺)

万葉集は、実は柿本人麻呂の独壇場なのではないかとさえ、思えるのです。 そもそも万葉集は巻…

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『万葉集』を読む (幸せ)

同じ場所で同じ時間を過ごすということは、同じ物を見るということでしょう。物は、それを見て…

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『万葉集』を読む (かもめ)

万葉集の第2番目の長歌も見てみましょう。舒明天皇(持統天皇の祖父)の「国見の歌」と呼ばれ…

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『万葉集』を読む (春野)

そもそも万葉集の最初にはどんなことが書かれているのでしょう? どんな歌があるのでしょう?…

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『万葉集』を読む (月夜)

万葉集には有名ではない歌も多いが、ゆっくり読んでみると、その詩的感覚はとても素敵だ。 (…

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『万葉集』を読む (純愛)

万葉集・第2巻の「相聞」には初々しい歌もあります。 三方沙弥という人が園臣生羽女という女性と結婚したが、新婚早々病気になり、妻と離れて暮らしている。 結婚が許される年齢は男子15歳、女子は13歳らしいです。髪が短いということはまだ結婚して間がないということ。 三方沙弥(男性)の歌(123番) 多氣婆奴礼 多香根者長寸 妹之髪 此来不見尓 掻入津良武香 たけばぬれたかねば長き妹が髪このころ見ぬに掻き入れつらむか (私訳) 束ねたらすぐにほどけ、束ねなければ長い・・貴女の