シェア
本と日常😌
2020年8月22日 03:56
✅なぜ小説を読むのでしょう。実用書や自己啓発書は、実際に役に立つかもしれない。小説なんて読んで、何の役に立つの?正直に話すと、私も三十歳、四十歳くらいまではそう思っていました。「まどろこしい」と思っていたんです。もっとスパッと切れるものが欲しかったんです。職場で優位になる出世する秘密上司の受けが良くなる給与が上がるもっと言えば✔「稼げるもの」が欲しかったんです。そん
2020年8月21日 03:28
✅もし、あなたの愛する人が……もし、あなたの愛する人の命がもうすぐ消えてしまうとしたらあなたはどのように接しますか?こんな時、男はとても不器用です。どうしていいかわからないのです。「大丈夫だよ」とか「頑張ってね」とか平気で言う奴なんて「信じられん奴」なんて思うんです。どう言えばいい、どう接すればいい……そんなことを考えていると、ぎごちなくなってかえって愛する人の心を傷つけ
2020年8月20日 04:11
✅哲学書の疑問若い頃はずいぶんと哲学書を読みました。誰が書いた本だったか忘れてしまいましたが、場面だけは鮮明に覚えていることがあります。それは次のような場面でした。仕事を終えた若い女性が交差点で信号待ちをしている。酒を飲んで運転している若い男酒のせいで正確な判断ができない。猛スピードで交差点に入ってきて女性をはねた!女性は頭を打って亡くなった。この事故について、哲学書は次
2020年8月19日 03:58
✅人工の池の鯉私の町の中心部、市役所の交差点には人工の池があります。鯉が十匹くらい泳いでいて、近づくと口をパクパクしながら盛り上がるほどに寄ってきます。鯉の群れは、私には異様な光景にしか見えないのですが、子ども達がキャッキャと騒いでいるのを見ると私が奇妙な考えをすること自体が、罪作りのようで、鯉の口の集まりと、子どもの騒ぎ様を見比べながら、最後には子どもの素直さを心にとどめ、
2020年8月18日 04:34
✅日本語の魅力佐藤春夫は門弟が3000人と言われるほど、日本文学に影響を与えました。しかし、佐藤春夫の小説を読んだことのある人は少ないでしょう。それは、純文学と呼ばれるフィールドを少し難しいと感じているからかもしれません。佐藤春夫の文章は確かに少し古風です。佐藤春夫の文章の中には今は誰も書かなくなった表現があります。その古風な表現から、日本文学の良さを感じることができます。私が
2020年8月17日 07:49
✅あなたの心に何が入っていますか?心は不思議な空間です。空間?いや、空間じゃない、けど……無限に入れることができる容器。不思議なもの……その心に何が入っている?硬いものがびっしり詰まって、もうがっちりと固まっている。硬さは、意志の強さの証拠。そうやって、硬さを追求してきた。そうでなければ、生きていけないでしょ。甘ったれるんじゃない!隙間なんて、余白なんて、自由なん
2020年6月24日 05:35
✅ 日本文学の歴史ドナルド・キーンさんの著作『日本文学の歴史(近代・現代篇)』が、いつも食卓の上にあります。この本に沿って近代・現代の小説家をもう一度読み直しています。次のような小説家です。志賀直哉佐藤春夫横光利一堀辰雄川端康成特にノーベル文学賞を受賞した川端康成の小説には、とても清々しさを感じました。今回取り上げるのは有名な小説『雪国』昭和10年から12年くらいの
2020年6月23日 04:27
✅ なぜ物語を求めるのか。私たちはなぜ、物語を求めるのだろうか。それは、物語ではない、つまりリアルな世には真実も、美も、善も存在しないからではないか。とかく、人が真実を語るとき、それは真実ではなく美を語ることなど、できるはずもなくまして、善を説くなど📌厚顔無恥も甚だしいと思うのだけど、世の中には、厚い皮で覆われた顔をさらけ出してその、ぶ厚い皮にはヒビが入り、端が(恥が)