【創作】2055年の”私”の選択
2055年の東京、海と空が広く臨めるこのTという地区で、私は今日も目覚めた。この地上40階から眺める人の営みは、いつ見ても飽きないものだ。
空はどんよりとしており、時折激しい風が窓をカタカタと鳴らしている。
時刻は8時。ベッドから起き上がり、そのまま食卓テーブルへと向かう。
「おはようございます♪」据え置きのAIロボSophiaが鼻歌交じりに食事を用意していた。
Sophiaの顔の横には、天気とニュース、後は最近よく聞く新商品の広告が流れている。
「満足できるよこのお味〜♪