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【日記】カラータイルと雀魂で溶けていく時間は有限

ようやっと卒展用の研究紹介パネルのデータを仕上げた。最初は人並みにかっこよく作ろうと、リブロポート片手に戸田ツトム目指して張り切ってみたけれど、イラレのひよっこにはそんなの全然できっこなくて。なんとも不穏なカヲリ漂う仕上がりになった。まあそういうのもアリか、と去年の春に訪れた展示のことなどを思い返す。

パネルはA1サイズなので当然家庭用プリンターでは出力できず、ビッグプリンターという幅1m超のロール紙に印刷できる機械で刷ることになる。大学の設備を借りるので一括で使用予約を入れてくれていたのだが、他の人の印刷タイミングには間に合わなくて、今回も級友には迷惑をかけた。彼女たちにはいつも助けられてばかりいる。

何とかバイト前に印刷まで終えることができ、パネル制作はこれにてひと段落。このあとは論文の最終修正と印刷、そして研究発表会の準備が待っている。今年は年が明けてからずっとじたばたしている気がする。落ち着いて一つずつクリアすれば無理なくこなせる課題をぐわっといっぺんに済ませようとするから、てんてこまいになって全体にクオリティがくちゃっとなるのが常だ。実際の忙しさ以上に心が忙しがってしまっているのだと思う。頭の中のイマジナリー陽キャが「おい、落ち着けって。」としきりに諭してくる。

バイト中、いらっしゃった学長に声をかけられ少し喋った。小さな大学にいると、知らない人も大抵みんな友達の友達だし、なんだかんだどこかしらで関わる機会がある。それは先生方にも言えることで、「あー、あれはあなたのことだったんですか」と少しずつ色々なことが繋がっていく会話の感触は、そのざらつきも含めて面白い。

夕食にはえのきと豚肉を炒めた。スーパーで買ったタラの芽の天ぷらのほうは衣が厚くてイマイチだった。それで食後の桜餅が一番おいしく感じられた。関東の生まれだけれど、桜餅は道明寺が好きだ。

食器を洗ってから卒論の最終稿の確認をしようと息巻いていたけれど、満腹感から眠気に勝てず食器すら洗えずそのまま2時間半眠ってしまった。起きてからもずっと眠たくて、すぐには作業に移ることができなかった。ホットカーペットの上でぐでぐでと時間だけが過ぎていく。

1月頭にリリースされた「たまごっちアドベンチャーキングダム」のメインクエストをおおかたクリアしてからというもの、起き抜けの時間の溶かし方はもっぱら雀魂だった。それがここへ来て新たに「カラータイル」沼に足を沈めつつある。

「カラータイル」はゲーム菜園のブラウザゲームで、シンプルながら運要素もありなかなか奥深い。任天堂の昨年度の年間ダウンロードランキングでゼルダやピクミンの新作をも下した「スイカゲーム」にも近しい沼がそこにはあった。先週友人に薦められてからというもの、ちまちまやってはいたがこの二日くらいで熱中度が加速した。差し当たって迫りくる様々な締切から逃げ出してしまたいという心が見え透いている。

目の前の課題に向き合わなくてはならないのに、思いは虚しくカラータイルの腕前は試行回数を重ねるごとにどんどんと上達している。

自己最高記録も更新した。

封をしたレターパックを億劫にならないうちに出してしまおうと思って、夜深い時間にポストに向かった。顔にまとわりつくような粒の細かい嫌な雨が降っていたけれど、帰り道ちょうど猫が横断歩道を渡るところに居合わせたのでプラマイゼロ、どちらかといえばプラスだ。


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