コラム「おへそは隠すのか」
今日、仕事中娘から着信があった。何度も何度もかけてきている様子で着信履歴が娘で埋まっていたのでどうしたの?と聞いたところ
「ママ、早く帰ってきてぇ。怖いー。おへそ取られたらどうしよう」
というものだった。今日の仙台は昼過ぎから大荒れの天気。黒い雲がもくもくと広がり、ドドン、ドドン、と雷鳴が轟いた。ひとりで留守番していた娘は怖くなったのだと思う。娘は雷様が怖い怖いと必死だったが、私はかわいくて微笑ましくなった。
子供にとってはおへそは雷様に取られるもの。大人になると、すっかりそんな発想は薄れていた。だから、雷の音を聞いてもおへそを隠すことはない。
聞けば娘は怖くてずっと
「おへそを守っていた」
そうだ。しかし、おへそを取る、とはどんな仕組みで、人間にどのようなデメリットがあるのだろう。取られたらどんな事が起こるのだろう。考えたこともない。
そこでインターネットって調べてみた。
言い伝えによると平安京の時代、都に雷が落ち、犠牲になった人々もいることから以下のような理由で人々の間に急激に広まったという。
「 雷様は雷を落とすと、
人間のおへそから魂を奪い取り、
人を死に至らしめるとも考えられていました。」
確かに、魂がうばわれるのであれば、とてもおおごとだ!大事だと思う。
身体を前屈みに丸めて、おへそを上に向けたり、下に向けたりすることも大切らしい。
それから、雷雨の後には急激に気温が下がる、だからこそお腹を冷やして壊さないように、と言う意味も含むようだ。
そして、雷様の秘密を知りつつ、今後は娘の問いかけにきちんとこたえられるようになりたいなあとも思う。
(MacBook)
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