想いを届けること
ここ数年、講演活動は控えている。
以前は、講演会や大学の講評会にお声がけいただき、年間100回以上もの数を人前に立って話をしていた時期があった。
続けているうちに、「このままだと設計者ではなく、噺家になってしまう」と危機感を覚えた。
「話を聴きたい」と呼んでいただけることも、設計者として建築をつくり続けた結果。
設計活動をひたむきに励んでいた副産物だ。
設計者として成果を上げること、本業のための時間を確保することが、本来僕がやるべきことだと気付いた。
本業に力を入れ、あらためて建築を見てもらい「やっぱりこの人の話を聴きたい」と思ってもらえる状況をつくることに舵を切った。
それからは、お声がけいただいたとしてもほとんどの場合断っている。
ただ、フィルターの網目が細かくなった今でも、例外的に引き受ける場合がある。
例外の型は、大きくわけて三つ。
公には出来ないけれど、ここだけで書くことが出来る情報も含めて、皆さんに共有出来ればと考えています。 建築業界の凝り固まった環境を見直しながら、新しい働き方や、経営方法、ブランディングについて綴っていきます。