今、ぼくが無名の設計者だとして
僕は、諦めが悪い人間だ。
自分が「やりたい」と思ったら、それを実現できる方法を細かく考えるし、そのための努力をコツコツと継続する。
目標のためなら、断られても粘り強く続けるし、別のルートや手段を考える。
そうやって、想いを実現してきたし、会いたい人にも会ってきた。
ただ、忘れてはならないことがある。
いくら大きな夢を描いたとしても、それを形にするためには、目の前にある小さな課題を一つひとつ解決することからはじまる。
いきなり夢に手をかけようとすると圧倒的な距離の差に打ちひしがれるが、一歩目の課題と向き合うことは大して難しくはない。
一つ解決すれば、次へ進むことができる。
その蓄積の結果として、選択肢の幅が広がり、チャンスも向こうから訪れるようになっていった。実績や信頼があれば、物事はスムーズに展開してゆく。
では、その“実績”も“信頼”もなかったとしたら。
例えば、今、僕が全くの無名の設計者だとした時、何からはじめるか。
公には出来ないけれど、ここだけで書くことが出来る情報も含めて、皆さんに共有出来ればと考えています。 建築業界の凝り固まった環境を見直しながら、新しい働き方や、経営方法、ブランディングについて綴っていきます。