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静ちゃんのSketchBook物語

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静子さんのスケッチブックを数えてみた、25冊、、まだ他にもありそうだけれど、アフリカのニジェールで最初に使用されたのはどうやらこの黄色と黒色のSketch Bookが年代的にも一…
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『休息』(仮称)油絵の修復と絵の語るストーリー

『休息』(仮称)油絵の修復と絵の語るストーリー

冒頭タイトルになっているのが今回修復後の油絵。

修理前には、キャンバスが丸められて保存されていたこともあって、乾いた絵の具が剥離する状態であったが、専門家の修理により剥離は安定し、ゆがんでいたキャンバスもきれいに木枠に貼り付けられている。

9月に修復を依頼した時は、丁度「無言館」の『語り続ける戦没画学生』の番組で大貝 彌太郎(おおがい やたろう)氏の『飛行兵立像』を見た後でもあった。同じような

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玉川からパリ経由でニジェール へ

玉川からパリ経由でニジェール へ



日本に帰ってきた多数冊のスケッチブック、このほかにもさらに大判のデッサン用紙もあり、静子さんのメモが書き込まれている。

最初のスケッチブックと思われる黄色と黒の表紙には、谷垣外科医が後に整理したと思われるラベルが貼られている。

《東京玉川に住んでいた時のスケッチ 1981年1月。このあと神楽坂に住む。1982年1月にはアフリカに向けて出発する。
アフリカに足をつけてうごき出すまで佐藤T氏に

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ギンギミへの旅

ギンギミへの旅

(注:静子さんがスケッチブックに記した内容をそのまま書き取ってみた。一部文字がかすれて見たままに記しているが、読み違いもありそうである。解明次第順次訂正していく)

〈じゅもんのように、なにかをいっている。雄ちゃんに挨拶しているのだ。グラマーと雄ちゃんの手をつなぎ合わせて満足気にする。私は黙って見守る。
糸切歯が2本 めだつ。美しい顔立ちだ。短い時間だったが、不思議な時間の流れである。
昼食が運ば

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トゥアレグキャンプ

トゥアレグキャンプ

実はこの絵については、下記のホームページでも取り上げました。これが修復後の最初の印象でした。

その後、この絵には静子さんの署名がないことに気付きました。犬が後で加えられていたこともあり、まだ未完成の絵として扱われていたのかもしれません。

先日、写真で残していたスケッチブック資料に、その当時の素描とメモのあることを見つけました。ところが文字を読み取ることができません。これから、スケッチブックを実

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