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ひだまりカフェって悩みがある人が行くところなんでしょ?

「ひだまりカフェに参加してみようかな、とは思うんだけど、私の悩みなんてそこまでのことではないので、参加すると本気の人に悪いのではないかと思って、行くのをためらってしまいます」

 そうなのですね。あなたは、そう考えておられるのですね。

「ひだまりカフェ」は悩みがある方も、無い方も、自由に参加することができるところです。お茶を飲み、お話をする(あるいは聴く、あるいは、話はしない、聴かない)、そのような空間を作ること自体が、誰かの役に立っているかもしれません。もしそこに、誰もいなければ、そのような空間を作ることもできません。つまり、あなたが「ひだまりカフェ」に来るだけで、誰かの役に立ってしまうのです。その意味で、ボランティアの一環だと思って来ていただくのもいいかもしれません。

 それから、私は、河合隼雄先生や村上春樹先生がおっしゃるように「生きているということは病んでいるということだ」と思っています。悩みの程度や重さは、誰かとくらべるようなものではなく、その人の悩みは、他の誰にも究極的にはわからない重さを持って、その人の前にあるものだと思っています。もちろん、その意味では、私たちにはその重さを完全にわかることはできません。それでも、誰かに話すことで、それが少しでも軽くなることがあれば、というのが、この活動の主幹です。悩みの程度を思って、尻込みすることはありません。

 もしあなたが、誰かに聞かれることがはばかられるような、相談をしたい、という場合には、別の部屋を取りまして、個別に対応をしております。また、ひだまりカフェとは別の時間に相談をお受けすることもできますので、お気軽にご連絡くださいませ。

「無料でお茶やお菓子をいただくのは申し訳がない」

はい、そういう方は、何度かいらっしゃる中で、お菓子を持ってきていただいてもうれしいですし、こっそり寄付をいただければ、それでまた、誰かのためのお菓子を買うことができます。

お読みくださりありがとうございます。 いただいたサポートは、NPO法人ルネスかごしまが行う「生活困窮家庭・ひとり親家庭支援」に全額使わせていただきます。