勘違いってこんなに凄いよ怖すぎるよっていう話

こんにちは。taniです。最初の記事に引き続き前回の記事も読んでいただき本当にありがとうございました。こうして振り返ってみると、本当に小学生の頃から高校の頃まで色んなことに振り回された(自分をで振り回した)事ばかりだったなあとなんとなくしみじみ感じられるものがあります・・・。

よく「今は辛いと思える事でも、後で振り返ってあの経験があったから今の自分があるんだ、とプラスに思えたり、笑える日が来るよ」と言いますが、

・・・・すみません。

全然笑えませんし、今でも「うわあああああああ!!あの時なんで馬鹿みたいにダイエットして意味不明な事やってたんだ!!」って暴れそうになるくらい後悔してます。

とは言え、この経験があった事も後々書きますが悪い事ばかりではなかったのですがね。(苦笑)でも、良かった、とはなかなか思えないかなあ・・・というところです。そういう訳で続きを書いていきます。

食べないってイイ!勘違いレベル1と始まった苦しみ。

先輩の記録にも勝って、頭も回るようになって勉強もはかどって、できることがどんどん増えて、周りからちょっと認められたような気もして、恐らく自分の人生史上一番ハイになっていた自分。それでもお腹がすいたり、やっぱり美味しいものは食べたいと毎日切実に思っていました。友達が昼に弁当を食べたり、購買で美味しそうなパン買ったり、部活の後にカツサンド食べたりするのを、興味のないふりをしてさーっと横を通り過ぎながら

ガン見してました(笑)

いや、最初は「(ちらっ)ああいいな美味しそうだなあ」くらいだったんです。でも食べない日が続くうちに「みんな何食べてるんだろ。あ、あんなにがっつり弁当食べてる・・・。あの人食べてるパンどんなのだろ。気になる気になる気になる・・・。からあげとか自分はどれだけ我慢してると思って・・・!!」と、だんだん怒りのような感情すら抱くようになりました。

この時そんな自分の心の声に気がついてか(気づいたり気持ち悪がったりする人多かったはず)自分が痩せたことが気になってか、周りは心配して声をかけてくれました。「最近痩せすぎじゃない?どうしたの?」「本当に食べてる?絶対体壊すよ・・・」「なんでそんなに食べないの?」「少しこれ食べてみない?」などなど。どれだけ自分の周りにやさしい人がいたか、自分の思い込みをなくそうとしてくれた人がいたか、申し訳なくなるくらいです(汗)

しかし、ハイすぎて、というより経験したもの、得たものが大きすぎた自分いにその声は届かず、どんどん周りが見えなくなっていきます。そして一つ目の勘違いをし始めます。

「食べない方が神様は自分を認めてくれて、いいことばかり起こるのでは?」

勘違いほど怖い物はありません。こう思い始めた自分は更に食事制限を厳しくします。

朝は食べないかお茶だけ。昼も食べない、夜は具なしのみそ汁か野菜と豆腐の蒸し物か鍋を一口、小さじ一杯もないくらいの一口だけ食べる。ここまで来ると制限というより不食です。もはや意味が分からないレベルになってきました(笑)

この時食べないこと以上に辛かったのはやはり周りでみんなが食べているものを見る事、そして母が作ってくれたお弁当を手を付けずに残してしまったり、作ってくれた夕食もほとんど食べずに残してしまうことでした。

この時一番心配してくれたのは母だったかと思いますし変化に最初に気が付いたのも母でした。自分は小学生の頃から本当に食べることが好きで、作ってくれたものはよほどのことがない限り残さず食べ、そのあとにお菓子も食べたり・・・という位でした。そんな自分が「ごめん。お腹いっぱいだから残して明日食べるね」と作ってくれた料理を半分も食べず残してしまうのを見て「どうしたの?何かあったの?学校でストレスになる事あったの?」と母親が聞くのも無理はないかもしれません。

更に急に「なんだか肉食べると眠くなるから肉と魚ちょっとやめてみていい?」と遠回しに「菜食が良い」と言ったり、「最近便秘みたいで苦しいからご飯あんまり食べられない・・・」と嘘をついたり。本当に母を悩ませたり苦しめたりしただろうなあと今でも申し訳なく思います。

病院に連れて行ったり、マクロビの本を借りてきて弁当を作ってくれたり、少しでも食べられるように、時間がないからと嘘をつく自分のために小さなベーグルを作ってくれたり、植物性の食品だけで栄養バー(ソイジョイのようなもので油も不使用)を作ってくれたりと、自分が食べられそうなものを必死に考えて、少しでも栄養を摂れるように、痩せすぎの自分に食べてもらうために母も必死だったかと思います。

それでも悲しいことに、ご飯を食べなくなり、栄養が足りないせいで頭が回らなくなった自分は気が付きません。そして勘違いはレベルアップします。

「自分が苦しい事や嫌な事を我慢して、無理してやると神様は認めてくれるのかもしれない。」

またしても神様です。ここからどん底へ落ちるスピードは加速します。

バグを起こした脳と世界。上がり続ける勘違いレベル

完全に摂食障害になっていた自分。食べないことで頭に栄養が回らず、ついに強迫観念にも付きまとわれるほどの勘違いレベルに到達します。

ついに、と書きましたが実のところ強迫観念は小学生の時にもあって「ゲーム機は必ずこの位置に」「パソコンのコンセント抜いたか確認は3回」「寝る前にはぬいぐるみをひとつづつ持ち上げて元に戻して・・・」

完全に変人です。(笑)

そして決めたとおりにやっても「やっぱり気になるから~」と同じことを5回も10回もやります。寝るまでに1時間以上かかります。そんなじぶんの強迫観念もその時は強いストレスでしたが、ただの神経質なだけだと諦めていましたし、だんだんその行動も落ち着いてきたので忘れていました。

しかし今度は全く異なる形で強迫は始まります。

もう食事はそっちのけでいかに自分を苦しめるか、いかに自分が嫌な事をやるか、そして決めたことは何が何でもやりぬく、誰に言われてもやめない、そんな強い意志も持ち始めました(これも強迫)。

椅子にはできる限り座らない(授業中は椅子に手をついて体を浮かせる謎筋トレ)、休み時間や昼休みはひたすら勉強(頭が回らず全く頭に入らない)、家に帰ったらどんなに寒くても足のアイシング(始めた時冬でした)、お湯は使わない。食事は食べず帰ったらとにかく寝るまで勉強と筋トレ(どちらも形だけで無意味)、朝は5時に起きて勉強(もはや参考書を開くだけ)、そして朝ご飯を食べずに登校。これに加え、休みの日は毎日自分が決めたコースを30分全力で走る(練習ではなく修行感覚)、音楽は聞かずテレビや漫画、趣味は一切封印(この頃生まれたザ・ストイック)。

どうですか。書いている自分ですら意味が分かりません(笑)。

本当に脳がバグっていて、何も見えなく、聞こえなくなっていたんだなあと思います。毎日とにかく同じように自分が決めた自分が苦しむ、嫌だと思うことをやって、少しでも気分が良くなる、自分にとってプラスになるようなことは避け、たまたまそういうことがあると、その後わざと更にに自分を苦しめるようなことをやってみたり(ランニングのペースを上げる、アイシングを全身にするなど)。

気が付いた時にはこう思っていました。

「もう倒れるか死ぬか、体が動かなくなるまで続くんだろうな。」

「早く倒れたいな。もっと自分を苦しめてみよう。」

ずっとこう考えて毎日過ごしていました。毎日フラフラ、寝ても起きていても意識は朦朧、何も考えられない、感じるのは苦しみと嫌だという感情。苦しすぎて顔が自然と笑ってしまう(気持ちわるい、絶望した笑顔)。使い始めた下剤、体重のわずかな増減で天国と地獄のような気分。誰から見ても既に手遅れだったでしょう。


奇跡は起こりました。

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