見出し画像

【ビジネス】ムスカ大佐は3分待ってくれない

皆さん、こんばんは。

本日は、「相手に猶予を持たせるような仕事を心がけると、人間関係が円滑に回る」をテーマに文章を書いていきたいと思います。

というのも、仕事をしていて取引先から見積依頼や問い合わせが来る際に、毎回「大至急でやってくれ」と急かすように依頼をしてくる人がいます。

オオカミ少年ではありませんが、それでは本当に大至急でやってほしいときに信用されないのではないか、と感じたので、ここに愚痴を交えて書いている次第です。

ムスカ大佐は3分待ってくれない

ムスカ大佐はジブリ「天空の城ラピュタ」に出てくる登場人物です。説明せずとも何となく頭に浮かびますよね。

ムスカ大佐はストーリー終盤で、パズーとシータに対して、「3分間待ってやる」と最後の別れのために猶予を与えてくれます。

ただ、実際には50秒程度で「時間だ」と打ち切られてしまいます。※ムスカ大佐は慈悲深いようでせっかちなようですね。

そこで、仕事をしている中で、猶予を与えてくれない人とはどういう人なのか、を考えたときに、ふとそのシーンが思い浮かんだので、今回そんなタイトルにしてみました。

それでは、猶予を与えない人は仕事の取り組み方として、何が足りていないのでしょうか。

自分なりに下にまとめてみました。

①相手から言われたことを横流ししている
②先回りして考えることができない
③責任を自分以外になすりつけたい

このように、3つ挙げてみました。

順番に見ていきましょう。

①相手から言われたことを横流ししている

相手から依頼を受けた内容に関して、自分の中で噛み砕くことができれば、事前に不明点はその時点で問い合わせし、それを踏まえた依頼内容で依頼先へお願いすることができます。

つまり、要点がつかめておらず、どの部分が肝となってくるのかの判断がつかない、ということが1つ目の要因だと考えました。

②先回りして考えることができない

経験則が蓄積されていくと、ある事例があった場合の対処方法について、そこから判断をすることができます。自分の中の引き出しを開けて、前回はこのように対処したので、今回も同様に行えば上手くいくではないか、という具合にです。

これは言い換えれば、「慣れ」の部分ですので、仕事をすればするほど、自分の中の引き出しが多くなり、対処が早く正確になってくるのだと思います。その経験則が足りていないことが2つ目の要因だと考えました。

③責任を自分以外になすりつけたい

私は働き始めるまで、大人たるもの何事にも責任を持ち、一生懸命取り組むものだと考えておりました。

しかし、実際に働いてみると、どうすればラクができるのかに命をかけているような人たちが少なからずいて、なにか問題があったときに平気で人のせいにしてくるのです。

これは「当事者意識」が低い、または、無いことから発生してしまう3つ目の要因だと感じました。

すべてはつながっている

これは仕事をしていく工程のなかで、自分の担当している工程を意識するということです。リレーでいうバトンパスのようなものです。

有名な経済学者アダム・スミスは著書「国富論」の中で、「分業」について記述を残しています。

ネジを作る際に、最初から最後までの工程を一人で行うのではなく、何人かに分けて、作業をすることで効率をあげるというのです。

確かに、そうすることで生産効率は格段に上がり、1日数本だったネジが数万本生産することができたということは、例として分かりやすいと思います。

しかし、デメリットとして、全体の工程の中で自分のしていることが何なのかが見えづらくなってしまうということがあります。

これは現在の会社などの組織に属している人であれば、何となく理解ができることだと思います。また、自分の与えられた仕事のみ最低限行い、グレーゾーンには手を出さなくなること、も進んでしまうと思います。

そこで、冒頭に戻りますが、自分の工程のどの立ち位置なのか、それらを意識して、相手に猶予を持たせるような仕事を心がけることで、自分の周りの仕事が無理なく進み、人間関係も上手く回るのではないでしょうか。

いつも大至急と依頼してくる人に対しては、私の方から依頼を受けた時点でその周辺事項まで聞くようにして、事前に問題点を洗うようにした結果、実際の猶予は体感1、2日伸びているように思えますし、仕事も上手く回っているように思えます。

私からの働きかけで、そういったことが増やせればいいなと感じました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。