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あとがき|彼は私 後編

これを書いているのは11月23日。雨降る午後1時。

公演から三週間以上過ぎました。

アーカイブ配信も終わりました。

皆様のおかげでなんとかかんとか終えることが出来ました、ありがとうございました。

コントライブというよりは1つの舞台として捉えた方が多かったようです。

僕は境界線をテーマにしておりました。ボーダレスとかシームレスとかパッチワークとかでも良いです。

僕らはなんだか曖昧を嫌います。これはこれです。それはそれですと区切ることで安心する。

でも多くのものは曖昧だし、無理矢理何かのフリをしてさせられて其処にあったりいたりします。

曖昧なソノモノを受け止める受け入れる作業は時間と労力がかかりますから。

しかし、その境界線を全て外していくと不思議と1つのかたまりになって捉えられるよ。それが貴女だよというコトをしたかったのかなと今の僕は少し前の僕を分析します。

春野恵さんの熱量が僕を突き動かしたコトは確かですし、そんなことは人生にそう何度もあるものではありません。とても大切な公演となりました。

自分の創るモノに自信を持たなければいけない時期に僕はきていて。

師匠のような人に『笑っている人も泣いている人もいるステージをつくらなきゃな』と言われたのを笑っている人も泣いている人もいた夜公演で思い出していました。

どうにも僕はストレートな芸人にはなれそうもなく、かといって演劇という世界も居場所にはならなさそうだし…と戸惑って過ごしてきました。しかしそれもやはり勝手に境界線に振り回されているだけ。僕は僕で良いしそのまま誰かを楽しませれば良いんだと動き出した3年前。3年後春野さんとこんな公演するとは思ってもなかったでしょう。

有り難いことにお金のプラスも出ました。トントンになれば良いなぁ…と思っていたのよりはちゃんと形になったので2回目なのか次の作戦なのかに充てて、渦を大きくして更にお返し、楽しんでもらえる物語にしていきたいなと思います。

ひとつ。

この公演は『今の自分を受け入れる受け止める物語』だったようにおもいます。

しかしそれは『これからどうしていくか?』という具体的な答えは何一つ提示されたわけでもないんです。大事な事はこれから春野恵さんも僕もどう生きていくか、何を創るか、何を言いたいのかです。

どうか皆様には自分が誰かもワカラナイまま戸惑いながらも右往左往している様を見守って頂ければと願うのです。そしてそんな皆様がまだ見ぬ世界を表現出来るよう邁進していきたいなと思っています。

この4ヶ月近く、どうもありがとうございました。

第2回公演『俺は俺!』

でお会いしましょう!(絶対このタイトルやだ)