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tanakannaika
2020年9月14日 13:58
朝日が登りまた沈む。町行く景色はいつもと同じされど私の思いは何処か、ふわりと浮かんで沈みゆく。散々光る空の下、どこか私は上の空。因果のそれは、至極に当然。座敷に住まう妖(あやかし)に、問われた事が因であり、今の私が果であるか。されど私は武士故に、今日も勤めに胸を張り、風を切っては屋敷に向かう。座敷の牢の灯りをつけて、今日も変わらず妖の、面と向かって刀を握る。牢の灯りに照らされた、
2020年9月14日 13:47
この世のそれは移って変わる。人から武士へ、武士から人へ。腰の刀も今際は飾り、血で血で洗う戦など、浮世のどこにもありはせぬ。日銭が尽きれば半端な仕事。食うに困って町行くも、武士は食わねど高楊枝。されど食わねば腹も減る。腹を抑えて町行けば、大きな屋敷に辿り着く。ここから私の新たな仕事。なぁに特に難しくはなし、屋敷の奥の暗闇の、座敷の牢に居座る者を、逃げ出さぬよう守るだけ。何とも何