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Withコロナ時代の広報に求められるもの

昨日、Waris主催で「Withコロナ時代の企業経営と組織づくり」と題したオンラインセミナーの第2回を開催しました!この日のテーマは「Withコロナ時代の広報とは?広報キーパーソンの考えるこれからのPR戦略」。ゲストは日本を代表するPR専門家である本田哲也さん、そしてフリーランスのPRコンサルタントで一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会代表理事でもある平田麻莉さんでした。私は進行役を担当させていただいたのですが、お二人の話が非常に面白く示唆に飛んでいてメモの手が止まりませんでした…!印象的だった気づき、学びを以下に書きます。

価値観や文化の変容をとらえる

お二人の話を聞いていて感じたのはコロナ前後でPRとして求められるテクニカルな側面は変わらないのだけれど、重要なのは今回の変化をふまえ文脈をしっかりとらえて「語る」ことだと感じました。

「新しい生活様式」という言葉に代表されるように、コロナをきっかけに私たちの生活には数々の「変化」が生まれました。働き方で言えば、これほど多くの方がリモートワークをするのは日本でも初めてのことです。

「社会の文脈や時流を把握し、PR主体への最適解を見出すことができる力」を本田さんは「見たて力」と表現し、平田さんは「大局観」と表現されていたのが印象的でした。

「ストーリー」を語り、周囲を巻き込む

コロナ前後で起きた社会の変化、価値観の変容、それらをとらえてユーザーやメディア、PR主体の周囲を取り囲むステークホルダーに理解しやすい(響く)「ストーリー」として語り巻き込んでいくことが求められているんですね。

本田さんはこのストーリーテリングの力を「ナラティブ力」と表現。平田さんはメディアとの関係性を「(適度な緊張関係は保ちつつも)一緒に結果を出すチームだと思っている」と。「メディアの方も『社会を変えたい』『新しい価値観を提供したい』といった想いを持ってやっていらっしゃいますよね」と平田さんはおっしゃってましたが、これ激しく同意!です。

私はWarisを仲間と創業する前に出版社で雑誌の編集記者として10年以上勤務していました。当時はさまざまなPRパーソンの方々とお付き合いがありました。「この人すごいな」と感じたPRパーソンの方を思い浮かべると、やはり、商品やサービスをやみくもに売り込むのではなく、メディア側の立場になって、(メディアが)その商品・サービスを扱うことにどういうバリューがあるのか、しっかりお話しできる方なんですよね。

メディアにとってはニュース性があったりテーマ性がある事象を報じることがバリューなので、その接合点をポストコロナの文脈でどう見つけていくかが大事なのだと感じました。

正しく本質的なものが求められる

今後の広報・PRについては「オーセンティシティ(真正性、信ぴょう性)が大切(本田さん)」「より本質的なものが求められる(平田さん)」とお二人ともに共通の見解でした。ここ数年、SDGsやESGに関心が集まりつつありましたが、ポストコロナの時代はより社会性や公共性、持続可能性が重要視されていく時代なのかもしれません。

私たちWarisも「Live Your Life すべての人に、自分らしい人生を。」をビジョンに掲げて日々活動しています。人生100年時代、一人ひとりが自分らしくサステナブルにキャリアをつむいでいくために、フリーランスであったり、一度離職した方が労働市場に復帰したり、ライフステージの変化にあわせた多様な選択肢がある社会を創りたいという想いは本当です。この想いをもっともっと語っていこうと改めて感じた1時間でした。


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