コミュニケーションは相手次第
田中裕之と申します。IT企業でキャリア自律支援をしたり、職場の人間関係づくり・コーチングなどに取り組んでいます。
先日、若手社員がこんな話をしていました。
「コミュニケーションがうまくいかない。相手に伝わらない。どうしたらいいのだろう。責任を感じてしまう。」
相手に伝わらないことは、果たして自分だけの責任なのでしょうか?
4つの壁を乗り越える
自分の言葉が相手に伝わるまでの間には、4つの壁があります。
①自分の価値観
自分の価値観でものを見ていますから、相手のものの見方と違う場合は、ここにギャップが生まれます。
②自分の話す言葉
私たちが話す言葉は、言いたいことを伝えるための候補でしかありません。同じ言葉を聞いても自分と相手ではイメージするものが違います。
③相手の聞く環境
どんなにフラットにものを見て、丁寧言葉を選んだとしても、相手に言葉が届かなければ意味がありません。周囲がうるさい、相手が別のことを考えていて聞いていないなと、そもそも受け取れないことがあります。
④相手の価値観
聞いた言葉をどう解釈するかは相手のものの見方にかかっています。
相手がどう思うかは相手次第
コミュニケーションの4つの壁を見ると、そもそも日頃のやりとりが成立する方が不思議かもしれません。それくらいコミュニケーションは複雑です。
むしろ、うまくいく方が稀と思うくらいがちょうどいい。自分が伝えたことを相手がどう思うかは相手次第なのです。
だから、本当に分かってもらうためには、手を変え品を変え、コミュニケーションをとり続けるしかないのです。
自分にできることをする
相手がどう思うかは相手次第。言い換えると、相手がどう思ったとしても、自分に責任はありません。
自分の責任の範囲は、自分の価値観を理解して言葉を選ぶことまでです。
その点では相手の理解に影響を与えるため責任はあるかもしれませんが、うまく伝わらなくても全て自分が悪いと思う必要はありません。
むしろうまく伝わらなかった時は、4つの壁のどこでぶつかったのかを整理することが大切です。もし相手の価値観であれば、理解する努力をしてみましょう。また自分の価値観を伝えることも必要かもしれません。
そうやって、自分にできる範囲のことに取り組む。それがコミュニケーションがうまく近道です。
と、冒頭の社員に伝えたところ、自分なりの工夫を探します!とのこと。
コミュニケーションって難しいですよね。でもうまくいかないのが普通。
もし相手に伝わらないことで悩んだり、憂鬱とするようであれば、そもそも伝わらないもの!相手次第!ということを思い出してください。
少しでも気持ちが楽になればと思います。
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