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書かずにはいられない

先日、とあるプロジェクトの打ち上げの席で、僕が日々noteを書いていて30000人を越えるフォロワーがいるという話題になった。

その流れで「どうして書いているんですか?」という質問を受けた。
同席していた別の場所に人が「発信したいことがあるですか?」と言ったが、僕の答えは「そうじゃない」。
誰かに何か発信したいことがあって、このnoteを書いているかといえば、まるでそうじゃない。誰かが読んでくれるということさえ、まったくないとは言わないが、さほど期待してない。

では、何で書いてるんだろう?
そう、自分でも考えつつ、口をついて出た答えが、
「書かずにはいられないから」
だった。

自分に見えるように喋っている

書かずにはいられない、とまでいうとほんのすこし大袈裟だけれど、書くことが中毒のひとつになっているのは本当だ。
誰かとおしゃべりしたい、といった欲求に近いのではないかと思う。
ぼんやり考えてることを文章に変換したいというのが、その欲求をわりと正確に言語化したものになる。
自分の頭の整理だし、言葉にする過程で考えを明確化することに、僕にとって書くことの意味がある。

喋るように書く。
いや、書くというおしゃべりか。
書くことで自分に言い聞かせているし、それが空中線に終わらないよう文章にしている。
けれど、本質的には文章を書きたいというよりも、自分とおしゃべりしたいというのに近い。そんな気がする。

いくらでも長く書ける、しかも早く

僕のnoteがいつも長いのもそのことに関係しているのだろう。
おしゃべりだから、わりと取り留めない。ある程度の構成みたいなものも考えたりはするけど、基本的に誰かとおしゃべりするときと同じように、前の言葉を拾って思いついたことをしゃべったりするので、言いたいこと、言葉にしたいことは増える。

だから、あんまりどこまで書いたらゴールというのがあって書いていることはあまりない。なんとなく言いたいことなくなったのというところが、ひとつのnoteの区切りになる。なので、尻切れとんぼ的な終わり方のものも多い。

で、そんな風にして書いているから、わりといくらでも書けるし、文字どおり、しゃべる速度とそれほど変わらず書いているのだと思う。なので、この文字数を書いている割には、だいぶ書く速度は早く、1つのnoteを書く時間は短いのではないかと思う。
2000文字程度なら10分ちょっとで書ける。
しゃべるのと同じだと思っているので、そう考えると早くはない。

書くのはほぼスマホアプリが経由。最後にリンクなどの調整でPCのブラウザ経由で投稿する。モバイルなので、思いついたときに書けるし、10分ちょっとの通勤の電車移動中でも大部分書けてしまう(もちろん、これもそう)。

結果、考えを組み立てるスピードが速くなる

なので、文章を書く速度自体がはやいのだとは自分ではそう感じない。
実際はそれなりにはやいのだろうけど、本当にはやいのは文章を書く速度ではないはすだ。

では、何がはやいのかといえば、考えをまとめて言葉にするのがはやいのだ。そして、これはだんだんはやくなっているし、いろんな分野の本を読む読み、それをベースにおしゃべりを書いているので、はやく考えをまとめられる領域も広げられているように思う。対応可能な領域は広がっている。

これが僕のようなクリエイティビティやイノベーティブなものが求められるクライアントワークを仕事にしてると、すごく役に立つ。
クライアントととのワークショップでも、ミーティングでも、いろんな人の意見を聞きながら、ディスカッションをファシリテーションしたり、ディレクションしたりが、楽に、有効にできる。
基本、このnoteを書くのと変わらない、考えをまとめたり、方向づけたりするためのおしゃべりだからだ。
そのおしゃべりを構成する思考速度にある程度のスピードがあれば、いくらでもリアルタイムのファシリテーションやディレクションに応用できる。

自分のひとつの強みなんだろうと思う。

そして、この強みのおかげで、ストレスがたまりにくい。というのも、ディスカッションやワークがモヤモヤした中途半端な状態で終わるのをたいていは避けられるからだ。
しかも、日々、ここでいろんなおしゃべりとしてnoteを書くこと自体もストレスをためないことに一役かっている。

そう。この話題のきっかけの問いは、「お酒を飲まないのに、どうやってストレス解消してるんですか?」だった。
答えは、解消ではなく、そもそもストレスを溜めないようにしている、だ。

そして、その方法がここで書いたとおりのことである。

ちなみに、これが300本目のnoteだ。
1年と11カ月で、この本数。

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