初心者向けという言葉には人のこころを柔らかくする要素が含まれている。

近所には散歩に手頃な河川があります。ジョギングしている人や犬の散歩の人などが行きかっています。


私はたまに水鳥の餌やりにとおりかかったりします。ある日ちぎって投げていたはずなのに、間違えて大きな塊のままのパンをドボンと落としてしまいました。

ぶくぶくぶくと沈んでいきました。






あーーあーと思ってみていたら、何やら川の底のほうからキラキラと光がでてきてざばーーっと水色の髪の色がまぶしい女神様が先ほどのパンを小脇にかかえ、両手にはイチゴの苗をひとつづもって現れました。


あなたが落としたのは、この初心者でも育てやすい”ほうこうわせ”ですか?それとも甘すぎて大変な”蜜香”ですか?


心の中では私が落としたのは、女神さまが小脇に抱えている水のしたたるパンの塊なんだけどと思っていました。


でも女神様の水色の長い髪の毛は微妙な加減で体を覆っているので、下手にわきからパンを動かすと危ないんじゃないかとか思いながらでもここは、正直に答えるのがセオリーだわと思って



棚「いいえ、女神様私が落としたのは ほうこうわせ でも、 蜜香でもありません。その小脇にかかえられているパンです」


女神「正直者よ、パンは魚たちにやってもよいとおもうなら、この苗のどちらかをあげよう」


棚「どうぞどうぞ、水鳥にやろうと思っていたパンなので、おさかなさんたちに食べてもらえるなら嬉しいですよ、苗をいただけるなんていいんですか?それなら 、初心者向けの ”ほうこうわせ”をください。」











はっと、気が付くとホームセンターのレジの前でほうこうわせの苗を二つ、手にもって立っていました。


女神様はどこへ、、と思うとレジの端っこのほうに洗面器ぐらいの大きさのプラスチックの入れ物に、季節もの売り切りとかいてホテイアオイがぎゅっと集めて売られていました。




初心者でも丈夫に育てらるんだ~と数か月後には実がなると思って楽しくなってきました。


でも、何日かあとに、ほうこうわせについて詳しく読んでいると、ほうこうわせは、一年に一回しか実がつかない種類のもので、地面に植えて育てるのに向いているという品種でした。

秋からは冬眠状態にはいり、栄養を根っこにため込んで春に一気に美味しい実をつけるのだということでした。

ああ、、初心者ってかいてあるから ほうこうわせを思わず選んだけれど。


もし、秋のうちに実を楽しみたいんだったら、一季なりのイチゴでも、眠りの浅いタイプのイチゴを選んで眠らさないように秋を過ごして促成栽培(イメージとしてはハウス栽培で一年中食べれるような)にするほうほうがあったんだ!ということを知りました。




ベランダでも比較的育てやすい一季成りを選ぶなら!暮らしている地域で改良された種類が失敗が少ないということで、愛知県ではいろいろな種類がありますが、「蜜香」というのは比較的育てやすいということでした。


ということで、枯らしてしまいそうで、今から秋の寒さにぶるぶると震えているのですがベランダには新入りの「蜜香」と2週間ほど先輩の「ほうこうわせ」が並んでいます。


プランターをシャッフルしてどっちだ!といわれても多分わからないぐらい二つはそっくりです。でもすこしだけ先輩の「ほうこうわせ」がプランターになじんで葉っぱが少し大きく育っているので、今は見分けが少しだけつきます。

それにしてもイチゴの葉っぱの模様は見ていると心がなごみますね、全体てきにしゅーっと茎がひろがっているので苗はまだ小さいのに広い範囲に葉っぱがいきわたっているのが面白いです。




 

これは、ほうこうわせちゃんでしょうか、蜜香ちゃんでしょうか、、今ならわかりますけど後になってみたらわからなくなりそう。



答えは!
















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