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「職業は専業画家」は実践と経験と理論と大切なことが詰まった本でした

水墨画が楽しくかけてればいいって思ってました。でも最近少しずつその考えが変わってきていて、水墨画をみる人や、描く人をもっと増やしたいと思うし、水墨画をもっと身近にしたいです。

墨ってとっても美しくて魅力的だから。

そうなってくると、行動も変わってきて手に取る本も変わってきました。ぼんやりしたものに輪郭ができてきて、どんどん細かいとこにも目にいくような感覚です。

そんなこんなで、こういう本って今まで手に取らなかったのですが読んでみました。なんというかノウハウとかロードマップ的に見えちゃう本。結果、全然イメージ違いました。いい意味で。


■福井安紀さんの「職業は専業画家」を読みました

この本のすごいところは、著者の福井安紀さんの経験則が軸になっていて、さらにご本人が体験し試し得た理論もしっかり書かれているんです。あとは、なかなかここまで書かないんじゃないかなって思うくらいの、価格のことや接客のことまで書いてある。

マニュアル本のように「こうだからこうしろ」って感じの文章じゃないからとても読みやすい。一般論やリアルな現場の話なんかもあって親近感も持てました。あと、ビジネス書みたいに難しい言葉が全然ないし、グラフや図も手書き風で、頭にすんなり入ってくる。

しかも文字がそんなに小さくないんです。よくこれだけの情報量をライトに詰め込んだなっていうくらいの内容。実例の例え話もスーパーとか身近なもので説明してあってとにかくわかりやすい

■内容は・・・

背表紙にこう書かれています。

作品の価格設/「自分のお客さん」の作り方/展示の仕方/接客の方法/人生設計

で、この内容が先ほども書いたとおり、福井さんの実践、それから得たことが惜しみなく詰まってます。その内容が自分に置き換えても「無理だな」「できないな」とは思わない。「やってみよう」「できそう」って思えます。

お客さんとの向き合い方や接し方、展示の目線などなど。
なんとなくわかっているけど見過ごしかちなこととか、改めて考えるととても大事なこととか、ちょっといい加減に考えてたなぁとか、私は気づきをいっぱいもらいました。

この人は本当に絵を描く人やクリエイターのためにこれを書いたんだなってすごく伝わる。この本を書いてくれたことに感謝です。

■まとめ

けっこうね、自分の知ってる常識は覆されました。美術界の一般論というか、メジャーな考えに囚われていたなと。

絵描きにもクリエイターにもいろんなルートがあるけれど、どのルートに乗っていてもいなくても参考になること、実践できることがこの本にはありました。

あと、どんな形であれ個展とかする人には絶対に参考になります。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
気になったら是非読んでみてください。
ではまた。

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