田村直也

元サッカー選手田村直也です。 人の魅力と良いところを語ります。 人間力とは… 今後のサ…

田村直也

元サッカー選手田村直也です。 人の魅力と良いところを語ります。 人間力とは… 今後のサッカー界に伝えたいメッセージ、 サッカーに対する研究心を忘れずに出来る限り良い情報を提供します。

最近の記事

適材適所に上手くピースをはめる。怪我人がいても、1番大切なピースはビルドアップのスタート地点となる選手の細かいポジショニングと意識の差

仙台が18戦ぶりの白星を挙げた。 試合開始から、ガンバ大阪のプレスに対し、両センターバック、特にキムジョンヤ選手の所で優位性を出せていた。 相手の追ってくる勢いを利用して剥がす作業を繰り返し、10m前に前進してから5m下げる。 この地味だけど大切なプレーで仙台はガンバ大阪の"心理的なプレス"まで緩めることが出来た。 センターバックがビルドアップにどのように関われるがここ最近の仙台のウィークだっただけに、この試合では、決まり事や一貫性を徹底してやっていない中で上手くスム

    • ヴェルディのサッカーを観た方がいい理由

      ヴェルディのサッカーが面白い。 面白いには色々あるんだけど、 一番は 学びのある面白さ。 今、チームビルディングに悩んでいる育成のコーチや 他のクラブのコーチは、 このサッカーからも学びを受ける必要があると思う。 もちろん、海外を含め、他の多くのチームのサッカーからも多いに学びはあるのだが、 ヴェルディのサッカーには ①+1(プラスワン)で相手を越えていく自分で越えれなければ人で越す ②ボールを当てたら潜る-1で前を向く この2つをとにかく繰り返している

      • 「さぼり」の大切さ

        何も言わないことが優しさではなくて、 相手のことを思って嫌われても伝えることが優しさである。 以前一緒にプレーした中で 角田誠選手はそういう選手であったのをよく覚えている。 ベガルタ仙台の時、味方にも厳しく要求を伝え、もちろん自分自身もプレーで示していた。 走る距離も大事だけど、 走る質や、そこにいる技術が本当に優れていた。 スピードや技術にプラスして、味方を助けられる、味方を成長させてくれる選手は本当に貴重だと思う。 真面目な選手は増えた気がしますが、逆に相

        • C大阪、意図的な立ち位置から再現性の高いサッカー

          8月12日 ルヴァン杯 ベガルタ仙台vsセレッソ大阪 初解説として迎えたこの試合 ベガルタ仙台はカップ戦独特の進出条件などもあったにせよ、 まずはセレッソ大阪に対してリスペクトを持ちながら1点ずつ狙いに行くことが必要でした。 なぜなら、今のセレッソ大阪に対して、 先に失点してしまうことの重みは、痛いほど重くのしかかるからです。 仙台が序盤、キーパーの小畑選手から間に刺すパス、右サイドのローテーションでプログレッション(前進)、セレッソのサイドバックの裏でボールを

        適材適所に上手くピースをはめる。怪我人がいても、1番大切なピースはビルドアップのスタート地点となる選手の細かいポジショニングと意識の差

          サッカーボールは”時限爆弾"ではないことと、仙台は奪った後にどのスペースを狙っていたのか

          第8節 ベガルタ仙台vs横浜Fマリノス  8月1日 サッカーは、ボールを離した瞬間に責任が次の人に移るゲームではありません。 ボールを渡した後のプレーに、いかに関わり続けられるのかが非常に大事で、 その受け手がミスをするしない、チャンスになるかならないかをサポートし続ける責任があるのです。 90分間のうち、ボールを触っているのは1〜3分程度。 ボールを持っていなくても、そこにいる事に意味を持たなくてはなりませんし、常に意味のあるポジショニングをする、 ボールがない

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          勝つ為に必要なこと、プレーの精度、もう一つはプレーの…

          ベガルタ仙台 第7節 柏レイソル戦 7月26日 前節の川崎戦での逆転負けから中3日で行われた試合

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          川崎フロンターレの強さに見る、ベガルタ仙台の目指すべきスタイル

          第6節 川崎フロンターレ戦 7月22日 本日のテーマは ①川崎フロンターレの強さの理由②ベガルタ仙台が目指すべきサッカー 大きくこの2点です。 ベガルタ仙台は、前節の札幌戦での引き分けから学んだことを、今節の川崎フロンターレ戦でどう修正することが出来たのかに注目していましたが、 結果的に今節も守り切ることは出来ませんでした。 というより守り切るというサッカーを選択しているわけではないので、 正確に言うと 勝ち切ることが出来ませんでした。 選手だったからわかる

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          監督から交代選手へのメッセージを汲む、勝利と個人の優先比率

          ベガルタ仙台 第5節 札幌戦 「面白いサッカー」と「面白くて強いサッカー」 最近、この言葉を色々な所で話しているのですが、 この差は非常に大きく、この試合は勝利に必要な点差や相手の退場があっただけに特にその言葉が必要な試合でした。 皆さんも理解されている通り もちろん戦術、ゲームプランは 勝利への手段であり、目的ではありません。 勝つための要素の中には、分析や試合中のアクシデントに対する対処はもちろんですが、ガムシャラさや泥臭さ、メンタル、様々な要素があることも

          監督から交代選手へのメッセージを汲む、勝利と個人の優先比率

          なぜクロスの質が上がるのか

          ベガルタ仙台 第4節 7月12日 横浜FC 4-3-3のシステムに変更してから3試合目 湘南戦では3バックに対して3トップでハメに行き、 浦和戦では4バックに対して3トップでハメに行った中で課題が出て、 横浜FC戦では行く行かないのセカンドラインの高さの修正(2回程相手サイドバックにプレスが掛からないシーンと逆サイドに振られたシーンはあったが)が効いていた 木山監督の修正能力の高さと、選手たちの理解度が上がってきたと感じる 失点に関しても、アンカー脇を使われた失点

          なぜクロスの質が上がるのか

          ベガルタ仙台 第3節 浦和戦 7月8日

          前節のアウェー湘南戦から中3日で行われた第3節 浦和戦 ルヴァン杯第1節で負けている相手に対して改善された点が多々見られる試合で、カウンター、ビルドアップの意識や距離感、角度、立ち位置に関しても終始主導権を握りながらプレーしようという意図が見られた。 前節のアウェー湘南戦で"3バック"に対して見せてくれたサッカーは非常に楽しく、今節は"4バック"に対して4-3-3がどのような崩しを見せてくれるのかを非常に期待していた。 実際にプレーしていた選手も感じていたと思うが、見て

          ベガルタ仙台 第3節 浦和戦 7月8日

          7月4日 ベガルタ仙台 湘南戦

          内容、結果含めて収穫の多いゲームでした。 今日は出場した選手だけでなく、中断期間でチームとして取り組んできた事が“湘南“に対して素晴らしい形で現れたと思います。 観ていて一緒にプレーしたくなるようなリズム、テンポ、緩急、ボールの出し入れ、逃げ方、運び方 リズムを生み出していたのは椎橋選手のポジショニング、吉野選手の前への意識、石原選手の右足での持ち出し方と人を連れて行くフリーラン、蜂須賀選手の左足の使い方と中へのドリブル、 関口選手のハードワークと松下選手のスピードチ

          7月4日 ベガルタ仙台 湘南戦

          No.1 加藤順大

          いよいよJリーグ再開! この中断期間で、改めてサッカーは面白く素晴らしい存在だと再認識出来ましたね^ ^ この状況の中、一番楽しみにしているのはきっと選手達だと思いますし、再開したら選手自身がプレー出来ることを楽しんでほしいと思います^ ^ そしてこのnote... ガラッと雰囲気を変えてお伝えしていきたいと思います笑 この中断期間、自分の取り柄はなんだろうとずっと考えていました。 そこで一つ思い出したのです... それは人の良さを見つけ出す能力だと なのでと

          No.1 加藤順大

          プロサッカー選手を辞めて感じること

          昨年11月24日、 僕はFC岐阜との対戦を最後にプロサッカー選手を引退しました 沢山のサポーターの皆さんに支えられながら過ごすことが出来た現役生活に悔いはなく、 ここまでプロ選手としてプレー出来たことに心から感謝しています 自分は現役時代、サッカー選手という職業に少し疑問がありました サッカー選手である自分は、 いったい何の為に、誰のためにプレーしているのか そんなことを自問自答した時期がありました 家族を養っていくことだけが目的なら、まだプレーを続ける選択は

          プロサッカー選手を辞めて感じること

          ホームタウンに生まれ、ホームタウンでプレー出来る幸せ

          多摩ニュータウンが居住可能になってから約50年… 来年、2021年の11月に 多摩市市政50周年を迎える多摩市 22歳までの時を過ごしたこの街は 人が暮らすに不自由のない 安全面からも、道路と生活するエリアが完全に切り離された まさに理想的な 「空中都市」 である 僕が育ったこの街は 2001年から東京ヴェルディのホームタウンに加わり はれて僕自身もこのクラブの育成組織の人間として、ホームタウン出身の選手としてプレーすることになった ベガルタ仙台での経験

          ホームタウンに生まれ、ホームタウンでプレー出来る幸せ

          いわきFC、革命前夜

          福島県“浜通り“の南部に位置するいわき市は 東北地方で2番目に人口の多い都市であり 福島県内では最大の人口、および面積を持つ都市である ------- 僕がいわき市を訪れたのはつい最近のことだった きっかけは、現いわきFCの監督を務める「田村雄三」、強化部「平松大志」という2人の偉大な“中央大学の先輩“がいたこと 2人は「プレーヤー、人間」としての田村直也の良き理解者であり この2人の先輩の背中を見て育った自分にとっての ”人生の師匠“のような存在である あ

          いわきFC、革命前夜

          仙台vsC大阪 (延期になったので少しだけ…)

          明日、2月26日は僕自身初めての解説ということで楽しみにしていたのですが延期になってしまいました ------- 実は、仙台と対戦するC大阪の監督、コーチ、通訳、フィジカルコーチは僕が尊敬する元ヴェルディのファミリーでした ロティーナ監督はもちろんのこと、イヴァンヘッドコーチ、通訳のマナト、トニフィジカルコーチからは本当に「沢山の学び」を頂きました パルティード ア パルティード (一つ一つ 継続は力なり) 衣食住、睡眠の意味、ファミリー、また、お風呂に対する考え

          仙台vsC大阪 (延期になったので少しだけ…)