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”第三次藤井風ブーム”が来てしまった僕。ようやく彼の真の魅力を悟った件。

こんにちは!アマゾンで定価1800円の本を4000円で買ってしまったたむらゆうきです!



「4000円か、やけに高いな??でも農業の実用書ならこのぐらいの値段の本もあるし、こんなもんか。」と特に値段を確認することなくポチってしまいました笑。



まぁでも内容は4000円以上だし良しとしよう!!




ということで、またまた来てしまったんですよね~。またまたハマってしまったんですよね~。




あの人に。




なんであの人はいつも僕の心をつかんで離さないんでしょう。それも一回だけじゃなくて何度も何度も、そして今回は3回目。

あの人を知ってからもう4年半たつわけですが、こんなにも僕の心をつかみ続けるのは山下達郎さんとあの人以外には存在しません。



4年半前は薄暗い部屋でガチャガチャ弾き語りしていたのが、今では紅白にまで出るようになってしまって。応援しているこっちがうれしくなっちゃうような人。



そう、あの人とは、、、




藤井風さんです。




第三次”藤井風ブーム”の到来


僕はかねてから藤井風さんのファンであることをこのnoteで熱く語ってきました。このnoteではガッツリ「燃えよ」について考察かましてます。



そんな陰ながら熱烈なエールを送る藤井風ファンの僕に、またもや藤井風ブームが来てしまったのです。



「毎日が藤井風ブームじゃないの?」なんて言われそうですが、そんな「毎日がゴールデンウイーク」的なノリではなくて。今までは聞きたくなったらちょこちょこ聞くというスタイルでしたが、最近はめちゃめちゃ鬼リピしちゃってます。



藤井風ファンになってから3回目の鬼リピゾーンでございます。



初めてのブームは今からさかのぼること4年半前、僕はまだ高校2年生の頃でした。



なんとなくピアノに憧れていた当時の僕は、いろんなピアノの動画を見あさっていました。ジャズ系や洋楽系が多かった中で、藤井風さんは突如として関連動画に現れたのです。


「このサムネの人、なんか太宰治に似てる。でも太宰治よりかっこいいし、しかもめちゃめちゃいい雰囲気出てる。見てみよ。」
このワンクリックが僕の人生を大きく変えていくことになるとは、、、その時は思いもしませんでした。



っていうのは少し大げさですが、動画を見てみてめちゃめちゃ衝撃を受けたのは事実です。



そこから第一次藤井風ブームが始まります。当時はカバー曲しか出していませんでしたがどれもクオリティもオリジナリティも原曲へのリスペクトも高く、しかも自分の知ってる曲ばっかりで興奮しっぱなしだったのをおぼえています。



「エイリアンズ」

「長く短い祭り」

「Virtual Insanity」

「just the two of us」

「Rock with you」



どれもどれもかっこよくて、オシャレで、、、なんだか色気があって、、、(ちなみに当時一番のお気に入りは「接吻」でした。)




とこんな風にあっつい藤井風ブームが来たわけですが、その後すぐに受験生になったのでしばらく藤井風さんから離れてしまいました。




しかし、その日は突然やってきたのです、、、




第二次藤井風ブームの到来


あれはたしか、大学1年の秋ごろだったでしょうか。親戚からピアノをもらった僕は藤井風さんのピアノに憧れていたことを思い出し、かれの動画を久しぶりに検索しました。



うろ覚えの名前で検索するとあのころ憧れていた人がずらっと画面上に。
「相変わらずいい味だしてるなぁ~!!しかもさらに自分が好きな曲カバーしてくれてる!」と浮かれ気分のまま彼のYouTubeチャンネルをクリック。



すると、一番上の動画に違和感を覚えたんです、、、




画質が、、、キレイ、、、!!




それまでスマホでサクッととったような雰囲気の動画がほとんどで、特に撮影機材にこだわっている様子はありませんでした。そんな彼の動画が突然”キレイ”になったんです。




「ようやく撮影機材に力を入れたのかな笑。」




と思っていた僕ですが動画をクリックしてみると、藤井風さんは突然に自己紹介をしはじめました。




前から動画投稿していて今さらなんで自己紹介??、、、もしかして、、、、



ようやく事務所に見つけてもらった!!!???




僕の読みは的中し(?)本当にデビューが決まったようでその後「何なんw」が発表され、「もうええわ」が発表され、「優しさ」が発表され、、、




第二次藤井風ブームの到来です。




そこからファーストアルバム「HELP EVER HERT NEVER」をSpotifyで聴きあさり、改めて過去のカバー曲を聴きあさり。

まわりにも藤井風を知る人が増えてうれしい気持ちになりつつ、なんだか寂しいような気持ちにもなりつつ。第二次藤井風ブームに沸く日々でした。



そこからなんやかんやでいったんブームは落ち着き、「青春病」「きらり」「旅路」「燃えよ」とシングル曲でも神曲を連発する彼に驚きつつ、藤井風ブームはいったん下火になっていました。




しかし、彼はまたしても僕の心に火をつけるのです。





第三次藤井風ブームの到来


ブーム再燃のきっかけは、最新シングル「まつり」でした。


もうイントロの笛の音からやられまして、なぜか身体の揺れるメロディーにやられまして、独特で和風な世界観にやられまして。

まつり~まつり~♪のメロディーと一緒にあの腕の振りつけをついついやってしまうぐらいにこれまた鬼リピ。



そこからセカンドアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」の発表を皮切りに第三次藤井風ブームが勃発し、現在に至ります。



これはこれは中毒性エグいぞと、、、特に「ガーデン」と「やば。」は藤井風さんらしさがすごい。

なんだか切なくて、藤井風さん特有の色気もあって、、、それがもうたまらんのです。



畑まで移動しているトラックの中では、藤井風さんが鬼リピされている今日この頃です。


ついに、藤井風さん一番の魅力を悟る。


ってな感じで3回目の藤井風ブーム真っただ中の僕ですが、3回目にしてついに、ついに!!




藤井風さん一番の魅力を悟ることになります。




第一次、第二次藤井風ブームの時はただ単に「歌うまいなぁ!」「めっちゃ色気あるなぁ!」「ええ曲やなぁ!」で終わっていたのですが、ようやくたどり着いたのです。



そう、藤井風さん一番の魅力とは!!





日本的な美しさ




です。




そのやむごとなき歌声やルックスに目が行きがちですが、一番は日本人の心をガッツリつかむ「日本的な美しさ」にあると思うのです。




彼の曲はとにかく日本語の選び方とその響きが美しい。
そして日本語の特徴をすっごく遊び心をもって表現しています。



その一番分かりやすい例が「燃えよ」です。そう、僕があっつい考察をかまし、紅白でも歌われたあの名曲。


「燃えよ」って日本語の面白さや響きの美しさをひしひしと感じさせてくれる曲なんです。




燃えよ
あの空に燃えよ
明日なんか来ると思わずに燃えよ
クールなフリ もうええよ
強がりも もうええよ
汗かいてもええよ
恥かいてもええよ



このサビの部分!!



「moeyo」の響きだけで3つの異なる意味の言葉が出てくるんです。



「燃えよ」→ファイヤーーー!!

「もうええよ」→もうそんなことしなくてもいいよ!!

「もええよ」→やってもいいよ!!



たった一つの響きだけでここまで言葉遊びを仕掛けてくるとは、、、そして仕掛けられた僕らはノリノリになってしまうとは、、、!!



「燃えよ!強がりももういいよ!汗かいてもいいよ!」っていうメッセージをすごくキャッチ―に伝えて僕らの背中をいつでも押してくれています。



この言葉遊びの凄さ!日本語の響きの良さ!!
ここまで日本的な美しさを音楽に落とし込める方っていうのはなかなかいないと思います。



今回のような例をあげれば「キリがないから」これ以上は触れませんが、意識して聞いてみると随所にこのような日本語の響きの美しさと日本語遊びが散りばめられています。



ぜひ「日本的な美しさ」を意識しながら藤井風さんを改めて聞いてみてはいかがでしょうか。



藤井風さんみたいな


でもよく考えたら不思議ですよね。あんなに英語もペラペラしゃべれるのに、めちゃめちゃ洋楽にも精通しているのに、日本的な美しさを大切にできるって。



僕だったらそのまま海外かぶれになって洋楽チックな歌ばっかり作ってしまいそうですが、藤井風さんからは外国の香りがあまりしないんですよね。



むしろ「へでもねーよ」なんかはもう”THE・日本人”な感じですし笑。



マジですげぇよなぁってあらためてこの文章をつづりながら慕っています。




そう、僕は藤井風さんみたいになりたいのです。




彼のようにピアノは上手に引けないし、歌も歌えないし、英語も話せないけれど、僕は藤井風さんみたいになりたいのです。



藤井風さんのような日本的な美しさを大切にできる農家になりたいのです。




「美しさ」っていう言葉と農家がいまいち結びつかないかもしれません。ですが、農業は「美しさ」と切っては切り離せないものなのです。




その美しさをひとことで言えば「暮らしの中の文化」のこと。




日々の暮らしの中の文化を大切にでき、先人たちが残してきた風景を残していけるような。



そうすれば、なんとなくですが、もっとみんなが心豊かに穏やかに、暮らすことができるような気がして。



畑仕事をしていると、日本の自然っていいなぁって改めて感じます。遠くを見つめると山々があって、すぐ近くに川が流れて、田んぼがあって。それが四季折々にいろんな景色を見せてくれて。



そして季節ごとの野菜たちや、花々や、それを愛でるみんなの心も。



僕らは忘れがちですが、暮らしの中に溶け込んだ「美しさ」は確かにそこにあると思うんです。




その美しさを感じながら、楽しみながら、みんなの暮らしをサポートできるような農家がいてももわるくないかも。




藤井風さんの心があったかくなる音楽のように、日本の美しさを改めて感じさせてくれる音楽のように。




そんな農家になりたいな。




と考えていた、昼下がりのトラックの中でした。


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