仕事で行き詰った時は「プロ意識」から見直そう。
こんにちは、たむらゆうきです。
昨日は僕が大好きで大ファンでalways聞いている山下達郎さんのコンサートに行ってまいりました!新潟には毎年来てくれていて、コンサートに行ってタツローさんの姿を見て歌声を聴くたびに泣きそうになる自分がいます(笑)。
何百回、何千回、何万回も聞いたあの歌声が、今この瞬間に目の前にいる…!
春夏秋冬タツローさんの曲を聴き続けている僕にとって、毎年のコンサートは1年で一番のエネルギーチャージイベントであり、いつも「よし!また頑張ろう!!」という気持ちで夜の県民会館を後にするのです。
そんなタツローさんですが、なんと今年で70歳だそうです。僕が初めてコンサートに行ったときは65歳だったのが、、、時の流れを感じますね。(僕は17歳から22歳になる月日です、、、)
「70歳にもなれば隠居して小さないわゆる”箱”と呼ばれるようなライブハウスでやっているんだろうなぁ」とタツローさん自身思っていたそうです。
ですが現実はとんでもない!!!
いまだに1500人を超える会場で、時にはマイク無しで、3時間!
さすがとしか言いようがありません。しかもパフォーマンスも初めて行った時から一切変わっていなくって。
その姿勢に「プロ」としての心意気を感じました。
というわけで今回はタツローさんから学ぶ、「プロである」ということはどういうことか?についてお話したいと思います。
”プロ意識”について改めてしっかりと認識をすることによって、仕事の成果も変わっていくので最近調子が上がらないなと感じる方はぜひご覧ください。
誰もが全員「プロ」である
家庭菜園として趣味で畑に出ている人でもとびっきりに美味しいお野菜を育てる人がいます。逆に、農家でもこれってイマイチと感じるお野菜を育てる人もいます。
ここでとある疑問が生まれるのです。
「家庭菜園と農家の違いは何か?」
家庭菜園も農家も、ぶっちゃけ言えば同じような野菜を育てているわけです。実はそこに品質の違いというのはあまり生まれないんですね。
じゃあなぜ農家は農家であるのか?
農家を”プロ”たらしめているものは何なのか??
それは
お代をいただいているかどうか
なんですね。
お代をいただいたその瞬間に、そのお野菜はプロの野菜になるし、その人物は「野菜を育てる人」から「プロ農家」に変わると思うのです。
これはタツローさん含めミュージシャンのみなさんも同じで、趣味でも神レベルに歌の上手い人は星の数ほどいます。ですが、趣味はあくまで趣味であり、プロのミュージシャンは「お代をいただく」という行為によって”プロ”となるのです。
これを考えてみると、世の中で働く人というのは全員プロであるはずです。
みなさん何かしらお代をいただくから仕事になっているわけで、お代をいただいた瞬間プロになります。
プロのアパレル販売員、
プロの事務職員、
プロの床屋さん、
プロのスーパー品出し係
プロの飲食店ホールスタッフ
一般的にプロと聞くと何か特別な才能を持った人がその才能を活かして活躍しているというイメージが強いですが、仕事の対価としてお代(お給料)をいただいている以上誰もがプロであるはずなのです。
まさかまさかのディスコヒッツ!!
さらに、このお代をいただいているかどうかという視点にもう一つ加えて、「プロである」についての議論を深めたいと思います。
昨日のコンサートでも語られていたのですが、タツローさんは1978年のアルバムをもってミュージシャンからの引退を考えていたそうです。
いわゆる当時は「売れないミュージシャン」だったそうで、音楽系のアルバイトをしながら暮らしていたそう。
そんな彼に転機が訪れたのはこの1978年のこと。その年リリースのアルバムに収録されていたBomberという曲が、大阪のとある場所で大ブームになっているということがきっかけでした。
それがまさかまさかのディスコシーンだったんです。
引退を考えていたアルバムでは全体としては内省的であるものの、Bomberだけは超ロックでファンキーなチューンで、それが大阪のディスコシーンで大ウケしました。
そこからタツローさんは気がつきました。
「内省的な曲よりも、ポップでファンキーな方がウケるんじゃね??」
今まで内省的なアルバムがほとんどだったタツローさんは、ここに気がついた瞬間からその伝説はようやっと序章を終えることになるのです。
自分が自分がと言って常に自分しか見えていない時、この瞬間に仕事だと思っていたものはプロでなくなります。
自己満足的な仕事もまた、プロとは呼べないのです。
誰も食べないような野菜を育ててそれを販売したとして、そこに需要がなければ仕事として成立せず、もちろんプロとしても成立しないのは想像に容易いかと思います。
タツローさんは自分のことしか見えていなかった段階から、ディスコシーンでのヒットという人々の声を見出し、この時に真の意味で”プロ”となったのです。
それ以来タツローさんはちょっと気が乗らなくても積極的にタイアップ曲を受け、常に求められている作品を世に出し続けてきました。
今回のコンサートでも昨今のシティポップブームにより新規のお客さんが増えたため、有名な曲の割合を増やしたとおっしゃっていました。
このように常に相手の声なき声に耳を傾け、常に相手の期待以上に応える仕事をしていく。
これこそが「プロである秘訣」だと思うのです。
普段のお仕事の中で、今この瞬間自分は「プロであるだろうか?」ということを自問自答してみてください。
自ずと仕事との向き合い方も変わり、仕事のスタイルが変わり、時間差で仕事の結果も変わっていくはずです。
というわけで今回は、タツローさんのコンサートを終えて感じたことを綴らせていただきました。
仕事というのは毎日のことですので、気がついたら肝心なマインドの部分を置き去りにしてしまいがちです。このお話が少しでも毎日のお仕事との向き合い方が変わるきっかけになればとお祈り申し上げます。
それでは!!