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上手い選手ではなく「面白い選手」が人気になる説。

こんにちは!たむらゆうきです。


ちょっと前まで死ぬほど暑かったのに、ここ2,3日の新潟は朝晩の冷え込みが強まって参りました。

「春と秋がなくなる」ということはちょくちょくテレビの天気予報コーナーから聞こえてきますが、本当にそうなりそうな気がして農家としては技術アップをしていく必要があるなぁという感じです。

暑い時期が長いと寒い時期に収穫する野菜の種まきが遅れ、種まきを遅くしたら今度はあっという間に寒くなり野菜が育たなくなる、、、、という恐ろしい未来が見え隠れしているので、、、



そんなわけで今日は朝6時からとある経営勉強会がありまして、その内容が以前から僕が思っていたこととリンクしていたので今日はその話を共有したいと思います。




以前にこんな記事を公開しましたが、この記事では僕の大好きな新潟のNegiccoというアーティストに焦点を当てたものです。


この中で僕は「アーティストは歌が上手いことが重要ではなくて、歌のウマイヘタを超えた”世界観”を作れることの方が重要なんだ」という話を展開しています。

ユーミンさんはご自身で自分は歌が上手くないとおっしゃっていますが、それでもユーミンワールドという世界観を体感するためにアリーナが満席になるほどです。



もしかしたらこれと似たような状況がスポーツ界にも起こるのではないか、というのが今回のテーマになります。

今回はスポーツに焦点を当てますが、抽象度を上げればどんな業界どんな職種でも当てはまることですのでぜひご覧ください。




スポーツのエンタメ化


今日の経営勉強会は「育てる側の人に必要な”コミュニケーションスキル”」というテーマで、社長兼バドミントンのコーチとして育てる立場のある方がお話されていました。


その方は日本バドミントン協会の中でも影響力のある人物ですので、「バドミントンを盛り上げていくにはどうしたらいいか?」ということを熱心に考えられています。



そのお話の中で挙げられていたのが「スポーツのエンタメ化」です。



少子化の影響と価値観の多様化によって、昨今はどのスポーツも競技人口の減少という課題に苦戦しています。

たしかに僕が小中学生だった10年以上前までは習い事でスポーツといえば野球かサッカーか水泳、というのが基本でした。
ですがここ最近は上記のスポーツだけでなくボルダリング、ダンス、ラグビーなどなど、田舎の新潟でさえも競技人口が増えているなというのを感じるほどです。


そんな状況の中スポーツ界はこれまでの延長戦ではダメだ!我々も変われなければ!ということで、「エンタメ化」という方向に舵をきっています。



バドミントンで言えば最近は格闘技の入場かのように、桃田選手が煙の中から出てきたりします。まるで劇場のように観客席が真っ暗でコートだけに照明が照らされるといったような演出も増えてきています。



その中でも特に印象的なのがフェンシングですね。下の画像を見ていただきたいのですが、最近のフェンシングはどんなスポーツよりも超近未来な世界観を作り出して観客に楽しんでもらうことを意識しています。
(実際この画像を見た時フェンシング見てみたいなと思いました。)

(画像)




以前はとにかく「上手い」ことが最重要視される時代でしたが、エンタメ化が進む中ではもしかしたら「上手い」よりもワンステップ次の価値観が重要になるかもしれません。



そう、上手い選手ではなく「面白い選手」の方が人気が出る社会がくるのではないかということです。



もちろん”上手い”ということの延長上に”面白い”があることは確かですが、アスリートが目指すのは「あの選手のプレーを見に行きたい!」「あの選手が決めた時の観客席へのあおりが超上手で盛り上がる!」という方向性だと思うのです。



昨シーズンは大谷選手よりも村上選手の方がホームラン数は多かったですが、「ホームランのエンタメ性」という視点で見ると大谷選手が圧倒的であることも想像がつくかと思います。
同じホームランでも、その飛距離や弾道、「この振り方でホームランになるの!?」という意外性、まさに”魅せるホームラン”ですね。

他には、バスケットボールのB.LEAGUEでは試合前から試合後までを盛り上げるためにB.MARKETINGという会社を立ち上げプロモーションをプロ集団が行っているのです。



このようにこれからのスポーツは「上手い」ではなく「面白い」が重要になってくるのです。




その方向性でいいのか?


アーティストとスポーツのように意外と目指す方向性は「上手い」だけじゃないかも?ということはけっこうあって、

僕の経験上農家でも「野菜が美味しい」というよりも「人間性に惚れる」ことの方が案外重要だったりします。
野菜のおいしさはそこそこでもその人の価値観や目指している世界に共感が得られれば選んでくれるお客様はけっこういるのです。
(逆に野菜が美味しくても、不愛想だったり性格がちょっと、、、という方は選ばれないというのを見てきています、、、)



努力や頑張りというのは必要ですしそれを否定するわけではありませんが、ある程度その方向性やベクトルがあっているかを常に確認しておく必要があると思うのです。

例えばの話ですが営業マンで重要なのは「話すスキル」ではなく実は「聞くスキル」だったとか、商品開発で必要なのは「発想力」ではなく「分析力」だったとか。



毎日の生活いや修行の日々の中で、たまには手元のハンドルと地図を見つめ直して、人生の舵取りを意識していきましょう!




それではー!

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