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ホワイト企業もいいけど透明でカラフルなチームを目指してます

10年以上前、サイボウズはブラック企業からホワイト企業の方向に変わり始め、今ではホワイト企業と呼ばれることもあります。そして今、ホワイト企業の先に、何か目指すものがあるのではないか?と思います。まだはっきりと答えは出てませんが、そのあたりについて書いてみます。

○気が付いたらホワイト企業になっていたらしい

もともとサイボウズがブラック企業から変わり始めたのは、10年以上前、新卒や中途の採用が難しくて、当時の社員が辞めずに働けるよう、制度だったり風土だったりを変える必要性が出てきたところからです。

その時はホワイト企業を目指したわけではなく、いろいろな制度を作って実施した結果、ホワイトと言われるようになった、という感じです。さらに、今は「100人100通りの働き方」というのを目指しています。

その活動の中で、結果的に長時間労働は減っていて、風土についても「一人一人の考えや希望を聞いて、対応していく」スタイルに変わっていきました。

ただ、ホワイトというのは主として働き方の話であって、目指したいチームの方向性とはちょっとズレているかもしれません。自分たちを色で例えるとしたらどんなチームでありたいか、いろいろ考えてみました。

今は自分のチームには「透明でカラフルなチーム」を目指したい、という話をしています。

社内ではこんな感じで話をしています

2021期初キックオフ


「透明でカラフルなチームを目指す」
ここをもう少し分解してみます。


〇透明なチーム

ホワイト企業と言われることが増えたけど、別にそこを目指していたわけじゃない。もっとチームの在り方についていい言葉ないかな、と考えていたところ、サイボウズ元副社長の山田が「透明っていいんちゃう」という言葉を発したので、すかさずパクりました(^-^;

透明なチームとは、なるべく情報はオープンになって多くの人が情報にアクセスできたほうがいい、ということを意味しています。公明正大、情報を隠さない、ということを意味します。

情報が隠されないというのはとても重要ですが、それ以上に、複数人で何かを考えたり判断したりする際に、なるべく持っている情報が同じである方が同じ結論に至る可能性が高かったり、同じ結論に至らないとしても議論が建設的になりやすい、と考えています。

○透明じゃなかった頃の思い出

もう10年以上前になりますが、離職率の高かったころのサイボウズではいろいろ問題山積で、マネージャーもやさぐれていました。(私もその一人です)

ある時、マネージャー合宿が開催されて、経営側とマネージャー陣がいろいろ今後の方向性について議論したのですが、相当に炎上しまくってました。(個人の解釈です)私も社長や副社長にたてついたり(^-^;。

その時の心情は「社長副社長がなぜそんな施策や判断を決定するのか、意味が分からない」というところです。

時がたってサイボウズの経営会議に参加させてもらった時の一番の感想は、「ああ、なるほど、こういう状況であればそう考えるよな」というところでした。つまり、「こういう状況」が理解できると、これまで理解できなかった社長や副社長の判断が結構理解できるようになったというか。

また、その時に同時に思ったのは、多くの情報が共有されていれば、あのマネージャー合宿もあんなに炎上しなかったかも、と思ったりしました。(実際には当時の議論のやり方にも相当問題があり、話がかみ合わなかった側面も大きかったです。)

そんなこんなもあり、「情報はなるべく広く伝えて、情報量を合わせた方が合意形成はしやすい」と思いました。
透明なチームというのは、公明正大の観点でも重要ですが、なるべく情報量を合わせて合意形成することで多くの人が同じ方向性を向いて仕事できる仕組み、としても重要と思います。

〇カラフルなチーム

次に「カラフル」について整理します。
カラフルと言うとなんとなくレインボーカラーとか私は想像しますが、単にレインボーということだけでもないです。

自分の中で考えているのは次の3つのポイントです。

1.いわゆるダイバーシティ的なところ
2.チームフォーメーション上、いろいろなタイプがいたほうがいい
3.新しい活動をする上で、いろいろな指向性をもつ人がいたほうがいい

1.「ダイバーシティ的なところ」は、、、まだまだ知識が不足していて勉強していかないと、、、と思っています。が、幸いにしてサイボウズには「ダイバーシティラ部」という部活があって情報発信もしてくれているので、キャッチアップしています。

できてないことも多いですが、声を上げてくれる人がいるとありがたいです。

ダイバーシティラ部の記事


2.「チームフォーメーション上、いろいろなタイプがいたほうがいい」、というところは、以前書いた「Doな人」「Beな人」両方いたほうがいい、という話ですが、実際のチームではそのような単純な2分類だけでも無いです。

Doな人、Beな人について

Doタイプの人の中でも、Beタイプの人の中でも、得意技や強み弱みは違います。

いろいろな得意技を持った人が得意分野を生かして活躍できるといいと思っていると同時に、やるべきことも多様ではあるので、なるべく業務や施策とその人のタイプのマッチングがうまく行くよう考えます。

ちなみに、Beタイプの人は一見目立たたない感じではあります。
しかし、仕事の中には人気は無いけど重要な仕事はあって、そういう仕事は結構おいしい気がしています。そんな仕事をBeタイプの人には紹介したりしています。

3.「新しい活動をする上でいろいろな指向性を持つ人がいたほうがいい」、というのはチームフォーメーションの話に近いですが、これを挙げたのは、特に対外活動の企画、施策をする上では、いろいろな指向性いろいろな打ち手があった方がいいのではないか、という話です。

以前から書いている通り、マーケ施策はやってみないとわからない、という側面があり、また世の中も変化していくことを考えると、多くのチャレンジを数多く実施して、脈のありそうなところを見出したいところです。

マーケ施策はやってみないとわからない、ということについて

方向性について上司とも違う、周りとも違う発想ができる人が何人もいること重要だと思っていて、ただし、集めた情報からロジカルに展開して企画は立てていただけると大変ありがたいです(^-^;


ということで、「透明でカラフルなチーム」というのは、ブラック・ホワイトと比較してと言う側面ももちろんありますが、自分の中では、チーム全体のカラーの話ではなくて、一人一人のメンバーに着目した考え方です。管理の考え方ではなくて、それぞれのチームメンバーの得意分野を生かして、チームとして最高のパフォーマンス出すことができればベストだと思います。

おわります。

お知らせ
12月7日8日は大阪グランフロントで Cybozu Circus 開催いたします。講演やブースで話を聞く、SNSで実況を見る、同じような境遇の人に出会ったりする、いろいろな距離感、楽しみ方があります。
ぜひ、みなさまのお越しをお待ちしております。


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