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入社して1か月、モーレツに疲れているかもしれない新人のみなさまへ

サイボウズでは、先週末、入社された新人の方も配属が決まりました。ここから各部門での研修が始まる予定です。

新卒の皆さんも入社して1か月、研修ではあるものの環境が激変して、ちょっと慣れたかもしれませんが、モーレツな疲れを感じている頃かもしれせん。

まずは一か月、お疲れ様です。新しい環境で、夢もいろいろあるかもしれませんが、頭も体も疲れたところでちょっと休みましょう。

さて、これからの研修や仕事の中で、どんなふうに過ごしてもらいたいのか、とりあえず私の希望だけ書いてみます(^-^;

環境が大きく変われば、そりゃ疲れます。

今の時期、人によってはすでにつらい状況かもしれません。考えてみれば、今までとは全く違う環境、全く違う仲間、全く違う関係者(会社の人々)の中で、緊張のしっぱなしだと思います。

また、研修や職場で学ぶことも、全く新しい知識や考え方ばかり。まぁ、よくこんなに詰め込まれる(伝える側としては必要な知識だと思っているのですが(^-^;)なぁ、と私たちも思います。吸収力の限界を超えているかもしれません。

今後の見通しもあまりわからず、一日のスケジュールですらも自分の思い通りになりません。新人の皆さんでなくても、今、自分が同じ状況だとしても、相当にしんどいと思います。

理解していただきたいのは、

X 社会人になると、常にこういった環境の変化、高い緊張状態を強いられる。慣れるしかない。
 たぶん、人生で数回もないかもしれない激変期なので相当負荷がかかっている。

というところです。

こんな高い緊張状態が、永遠に続いたら、誰でも倒れます(^-^;

「まだ仕事しているわけでも成果出しているわけでもないので、ここでへこたれてはいけない」(昭和っぽい考え方ですが)とか考えずに、この激変の中、まずはここまでたどり着いた自分をほめましょう。

1年目で何をすべきか?

今、ならびにこの一年は、新しい事ばかりで、精神的には疲れる事も多いと思いますが、新人の方に対して、私は一年目は以下のようなことを期待しています。

スキルの習得もありますが、まずは一年どんなことが起こるのか観察しましょう

プロジェクト単位で見ると、数週間、数か月のものもあるものの、おおよそ年単位で多くのチームは動いています。予算の単位は年単位ですし、組織の振り返りなども年単位で実施されるでしょう。

年単位の活動の中で、月ごとに活動に強弱があると思います、毎年ある時期には〇〇という活動があり、そのための準備で〇月~〇月は忙しい、などあるかもしれません。

新人で入ってこられた方が本当に活躍してもらいたいのは、入社したその年でなくてその次の年以降です。そのために、〇月にはどんな出来事があって、そのためには周りの人たちはどんな活動をして、どんな会話をしているのか、少し余裕を持ちながら観察していただきたいです

翌年以降、いくつかの仕事は自分の仕事として活躍の機会が出てくると思います。そこに向けて情報を蓄えてもらえるとありがたいです。

言葉にする練習を

なんとなくふわっと思う感情、ふわっと思う考え、新しいアイデア、いろいろなものが出てくると思います。社会人になると、様々な年代の人や、社内外含めていろいろな立場、考えの人と会話することが増えます

コミュニケーションと言うと単なる会話に考えられるかもしれませんが、自分の考えと違う人とどう意思疎通するか、ということが重要です。そのためには、お互いの考えていることを出し合って共通項や差異を探っていくことになります。

これを行うために、まずは自分の思ったこと、考えていることを言葉にして相手に伝える必要があります

言葉にする、というのは、私も四苦八苦していますが(^-^;、すぐにできる事ではないかもしれませんが、少しずつ練習していただけるとありがたいです。自分を理解してもらい、相手も理解する、そういったことが身近な人たち、関係性の遠い人たちとできると大きな力になります。

私が新人のころともだいぶ変わりました。

私たちが新人だった時代に重要だと思われたことと、今重要なことは当然違います。私たちの時代は「就職」ではなくて「就社」だった時代です。でも、一つの会社が長く存在し続けるのは難しいかもしれませんし、自分の興味や関心もこの先変わるかもしれません。

今、重要なのは、一つの会社だけを考えることではないかもしれません。複業(副業)も選択肢としてあります。仕事以外のコミュニティに属することも、これまでの時代以上に増えると思われます。

このため、今の仕事だけに没入するのではなく、幅広く自分の関心を持つことが必要です。そして、そうした関心を持ち続けるために、時間や心の余裕は必要だと思います

いろいろ時間もやりくりしながら、何か仕事とは違う活動をするのも素晴らしいですし、ある時期は仕事に関わることを集中的に勉強してみる、と言うのも素晴らしいことだと思います。自分が何かしらを選ぶことが重要です。そして、自分ゴトとして進められるといいと思います。

新人のみなさんは、「未来からの贈り物」でもあります。

さて、最後に私たち、少し(だいぶ)年上の世代にとって、新人の方(それに近い年代の方)はどういう意味合いを持っているか、を書いて終わりにしたいと思います。

これまでの20~30年、大きく社会が変わりました。インターネットが商用で使われるようになったのが約30年前、そこからWebの世界ができて、スマホの世界ができて今に至ります。私が社会人になったのは二十数年前ですが、その時はこんな世界になるとは想いもしませんでした。

さらにこれから20年~30年たつと、また今の社会やその前提は大きく変わっているものと思います。

どんな方向に社会が変わるのかは分かりませんが、その変わる方向の「芽」を持っているのは新人ならびにその近辺の年代の方々だと思います。新しいものを取り入れ日常化していく、そういった可能性を持っています。

私たちの年代は経験を力として生きていくのかもしれません。みなさんの世代は「これから先の時代」の感覚、考え方を持っていると思います。お互い、学びあえるといいと思っています。よろしくお願いいたします!

おわります。


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