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【FAQ】思い出のウエディングドレスをリメイクで日傘にできますか?

リメイク作家の活動は、私のライフワーク。

けれど、最近は自分から全然アナウンスしていないのもあって。

「日傘のオーダーメイド制作は、現在もしていますか?」という生存確認のようなお問い合わせを時々いただくことも(汗)。

はい、今も受付はしていますし、ご希望があれば喜んでお作りします!

依頼者の心に寄り添う日傘のオーダーメイド制作は、私のリメイク作家活動のより拠であり、本望でもあるので。

ただ現在は複業中の身のため、すみませんが、納期は最短で2か月ほど頂いています。



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さて、つい最近、こんなお問い合わせを頂きました。

「ウエディングドレスを日傘にリメイクすることはできますか?」

実はこのお問い合わせ、頻繁ではないのですが、ここ数年、何度も頂いているんです。



結婚式で着た思い出のいっぱい詰まったドレス。

オーダーメイドであつらえたり、気に入って購入したもの。

中には親子で譲り受けて、お式に同じドレスを着用した、なんて方もいらっしゃいますね。

なんと幸せなドレスでしょう!

けれど、その後は、クローゼットの奥で何年もそのままになっているんです。

ドレスは容量が大きいので、思いのほか場所を取ってしまうもの。

でも、思い出や思い入れがあるので、廃棄するには忍びなく。

一体どうしたらいいのか、何年も答えが見つからず迷子になっていたんです。

お問い合わせされる方が、そうおっしゃいます。



ウエディングドレスは、レンタルされる方の方が圧倒的に多いかと。

けれども、こだわりがあって購入される方もいらっしゃいますね。

私はウエディングドレスのリメイク専門作家ではないです。

けれど、ご縁があって、これまでにドレスのリメイクで日傘にというご依頼を何度か頂き、制作させて頂いたことがあります。

同じようにお困りの方のヒントになればと思い、ウエディングドレスのリメイク日傘に関するご質問と、そのご回答をシェアしていきますね。



どんなウエディングドレスでも日傘にすることはできますか?

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「そもそも、ウエディングドレスを日傘にリメイクすることなんて、本当にできるのですか? 」


この質問に関しては、実際にお作りしたことがありますから、自信を持ってYESです。

ドレスから、日傘に足りるだけの生地さえ取れたら、大体のドレスは日傘にすることが可能です。

ただ、「ドレスが日傘へのリメイクに適しているか」と聞かれたら、シルクやコットン、厚みのないポリエステルなどやわらかい素材のドレス以外は日常使いには適していないケースの方が多いかも。

ドレスって装飾が沢山ついていたり、Aラインやプリンセスラインのドレスだと、裾がふんわりと大きく広がるようにデザインされていることが多いので、どうしてもある程度張りのある素材で作られていたりします。

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一方、日常使いを目的とした日傘は、使用のたびに何度も開閉するので、できれば軽くて、ある程度伸縮する素材が望ましいです。

ですので、基本的にウエディングドレスをリメイクした日傘は、どちらかというと日常使いの日傘というよりは、大切な思い出のお品を日傘としてまた生まれ変わらせることで、飾って愛でて頂いたり、大切なハレの日にお客さまのために花を添えるアイテム としてお使い頂くことをイメージして作っています。



オーダーすると、いつ仕上がりますか?1着で何本までできますか?

次に、納期や制作可能本数について。

納期は、ご注文頂きご入金が確認できたタイミングから、最短で約2ヶ月、他のオーダーと重なっている場合は、それ以上お待ち頂くこともあります。

通常の日傘制作は、約2~3日で完成します。

けれど、ウエディングドレスの場合は、生地や性質が特殊であるため、デザインの構想に1番時間をかけて、慎重に制作を進めています。

世界にたった1つしかないドレスには、お客さまの思い出がいっぱい詰まっています。

だからこそ、それだけ日傘制作者の私も、お客さまのドレスから多くのエネルギー、パワーを感じ取ります。

そのため、私自身もドレスの「気」に見合うように、気候だけでなく、心身共にコンディションを整えて制作にかかるようにしています。

一朝一夕で、簡単にはできない作品だからこそ、納期が通常以上にかかってしまいますこと、何卒ご理解頂けたらと思います。

なお、制作可能本数については、ダメージや日傘として使えないロスが多いドレスでなければ、通常は1着のドレスから、最大で2本まで日傘の制作が可能です。

ちなみに私は「日傘」を制作することはできますが、「雨傘」は雨を避ける機能上お作りすることができません。

この点はご容赦くださいませ。



1本制作するのに、費用はいくらかかりますか?

最後に、制作費について。

お値段は、

基本の制作費が1本につき、19,800円(税込)

ドレスの解き費用として2,200円(税込)

特殊生地の加工代金として5,500円(税込)

そこに、

送料1,870円が別途かかります。


さらに、生地の二重加工もしくはUVカット接着芯の重ね貼り加工をご希望される場合は、オプション扱いで+3,300円(税込)。

けれど、その場合は総計3万円を超えるので、送料無料とさせていただきます。



「アップサイクル」で、ウエディングドレスをずっと手元に置いておけるかけがえのない宝物に。

私に限らず、純白のウエディングドレスって女性にとって永遠の憧れではないかな。

通常は一生に1度しか着ないものなので、レンタルされる方が多いかと(私もレンタルでした)。

でも、一生に1度だからこそ、最高に綺麗な自分でいたくて、本当に気に入ったドレスは、自分好みに作りたい、選びたいとオーダーされた方もいらっしゃるでしょう。

その思い出のウエディングドレス、できればそのままの状態で保管しておきたいと思いますよね。

でも、お家の状況によっては、なかなかそのまま置いておく訳にもいかなかったり。

そんな時、検討の余地があるなら【日傘にリメイクする】という選択肢をご提案したいのです。



日傘にするメリットとしては、やはり傘なので、折りたたんでコンパクトにして保管したり、持ち運べること。

ドレスだとちょっと持ち運ぶだけでも、結構な重みや厚みがあるので、大きな紙袋や段ボールに入れなくてはなりません。

日傘推しポイントは、他にもあります。

それは、日傘そのものが持つその美しさ、優雅さ、上品さです。

もちろんドレスにも魅力満載ですが、日傘を開いた時の華やかさ、日傘を愛でる気持ちの高揚は、実際に開いてみて頂けると、きっときっと共感していただけるかと。

ドレス日傘は、もはや生活雑貨ではなく、唯一無二のアートであり、その方だけの宝物です。

アートが手元にある暮らしは、精神的な豊かさを運んできます。

結婚式の幸せな記憶が、リメイクした日傘で、またドレスとは違った形でよみがえってくることでしょう。


Before

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After(2本制作しました)

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最近はよく「サステナブル」や「アップサイクル」なんて言葉を聞いたり、あと「SDGs(エスディージーズ)」のポスターやロゴも見かけたりしませんか。

あと、「リメイク」と「アップサイクル」って何がどう違うの?

特にこの「リメイク」と「アップサイクル」の2つの言葉は混用されるため、余計意味がわからなくなってしまうのかもしれません(私も両方使います)。


■サステナブル=「sustainable」

「持続可能な」「ずっと続けていくことができる」という意味の形容詞です。つまり、今だけじゃなく、未来もずっと暮らし続けていったり、使い続けていくことができる、その場しのぎで終わらないということ。

■アップサイクル=「upcycle」

「素材の形状や特徴を生かしつつ、価値を高める再利用」のこと。 「アップサイクル」は、「リメイク」することで元々の物に新たな価値を与える(価値を高める)ことで、イメージとしては、リメイクのさらに進化した形になります。

■SDGs=「Sustainable Development Goalsl」  

直訳すると、「持続可能な開発目標」。2015年9月に国連サミットで採択された人間、地球及び繁栄のための行動計画で、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標やターゲットです。


SDGsに関する詳細はこちら



今は便利な世の中で、わざわざ足を運んだり、時間をかけなくても、インターネットを介して、ほぼ何でも手に入ってしまう物の飽和時代。

その一方で、地球資源は確実に枯渇していき、環境汚染や地球温暖化の影響で、自然災害の規模も年々深刻になっています。

このままではいけないと、世界各国が行動を起こそうと作った指針が、前述のSDGsですね。

「環境保全」というと、どうしても大きくて、深刻なイメージで、個人では何もできないようなとてつもなく大きな課題には思えます。

けれど、1人1人の意識をちょっと変えて、できることから、まずは楽しんでやってみることで、ちょっとずつでも世界は良い方に変わっていく。

私はそう信じています。



安易に物を沢山買わないというのも、その1つ。

買ったら大事に長く使うというのも、その1つ。



そして、大事なものが使えなくなってしまっても、またリメイクで別のものとして使えるように生き返らせるというアプローチも、この時代に必要不可欠なアイデアだと思うのです。

私がリメイクを始めたのは、今から10数年前の結婚して間もない頃ぐらいから。

その当時は「アップサイクル」なんて言葉すら知りませんでした。

けれど、リメイクが好きで、コツコツとそれを続けてきたことは、間違いではなかったと今では思っています。

目先の自分の利益や利便性だけを追い求めるのではなく、世界の、地球の未来のために、今自分が何ができるのかを考える視野の広さは常々持っていたいですね。

今日のお話が、今読んでくださっているあなたのお役に立てたらうれしいです。

以上、ウエディングドレスのリメイク日傘のFAQでした。


お問い合わせやオーダーのご依頼は

Contact - 柴田民緒 Tamio SHIBATA Official Site


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【Special thanks】

トップの素敵な画像は、みんなのフォトギャラリーより、木脇孝子|ブライダルの世界を経た話法家_With two faces さんに使用を許可頂いたものです。

木脇孝子さん、いつもありがとうございます!



ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

Tammy

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