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思い出のウエディングドレスが日傘に。10年分の感謝とこれからのことをお話します。

前回noteでちゃんと記事を書いたのはいつだっけ?

振り返ってみたら、なんと4ヶ月も前だった。

その間、自分からの発信どころか、他の方の記事すらほとんど読んでいなくて。

え?色々と仕様も変わってる?

まるで浦島太郎状態だわ。

そんな訳で、どうやって書けばいいのかも手探り状態だけど。

今日は近況報告も兼ねて、最近作った日傘のこと、そして現在考えているこれからのことなんかを話していこうかと。



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今年の日傘づくりはウエディングドレスで始まりウエディングドレスで終わりそう

目下複業中の身とは言えども、今年はわりとプライベート中心のスローペースで動いてて。

そんな中でも、「ウエディングドレスを日傘にしてほしい」というオーダーが例年に比べ多い年だった。

どうやら今年の日傘づくりは、ウエディングドレスのリメイクで始まり、ウエディングドレスのリメイクで終わりそう。

(今からご依頼頂いても、仕上がりは来年になっちゃうし。)



リメイク作家として活動を始めてから、今年ではや10年。

以前は思い出の着物から日傘にリメイクしてほしいというご依頼が圧倒的に多かった。

だから、いつの間にやら 【 ウエディングドレス > 着物 】 の流れへの変化が、自分の意図しないところで起こってて不思議。

着物ももちろんそうだけど、ウエディングドレスは着る方にとってオンリーワンの存在で。

そんな大切な思い出のお品を託してオーダーしてくださる方がいるってことはこの上なく光栄なこと。

責任は重いけれども、同時にとてもやりがいを感じて今まで作ってきた。




これは海外挙式で着用されたウエディングドレスならでは!?

さて、今回完成した日傘は、元々は刺繍レースがとても美しい清楚なAラインのウエディングドレス。

特にスカートのすそ部分の縁レースが素敵だった。

だから、どうにかそれをそのまま日傘に使えないかとあれやこれやと思案した。



デザインを考えているその時に、1つだけ気になることがあった。

その縁レースが、ところどころ擦って歩いたかのように黒ずんでいたのだ。

もしかするとお庭など外で挙式されたのかも!?

そう思っていたところ、完成後にお客さまからお聞かせいただいたのは、お庭どころか、日本列島よりはるか外、つまり海外挙式だったというエピソード。

「なるほど!それで縁が少し汚れていたのだなぁ」と合点がいった。

ちなみに黒ずんでいると言っても、じっと近くで目を凝らさないと見えないレベルの部分がほとんど。

ダメージが大きいところは取り除いているので、特に問題はなし!

で、そのまま日傘の縁にレースを持ってくる案も検討してみたけれど、その形状ではレースの美しさがあまりよく見えず、ちょっともったいないんだよね。

だから、最終的には無地部分にレースを重ね縫いすることで、レースの美しさを前面に出してみた。




作品ビフォー&アフター

元々はこんなドレスでした。



仕上がりはこちら。




お客さまのご感想

お客さまから頂いたご感想を、一部抜粋でご紹介。

お世話になります。
本日、日傘等受け取りました。
とても可愛らしく仕上げていただき、ありがとうございました。
デザインもとても気に入りました。
思い出のウェディングドレスなので、大事に使わせていただきます。
ありがとうございました。

収納袋の絞りバンドはドレスの肩ひもの部分をアレンジしてくださったものと伺い、なるほど〜と思いました。
すいません、初見では気が付きませんでした。
細やかなお気遣い、ありがとうございます。

ウェディングドレスが少し汚れていたことにお気づきになったと思います。
私は海外で挙式したのですが、実は裏の山で火事があり、滅多にない経験を致しました。
そんなことも、ふと思い出しました。

将来娘にあげたいと思います。
まだだいぶ早いですけど笑


N様、うれしいご感想を頂き、どうもありがとうございました!




10年ひと区切り、新たなステージへ旅立ちます☆(勝手に宣言)

今回のご依頼品を納めたとき、自分の中で1つのステージが終わった気がしたのです。

考えてみたら、リメイク作家として、「Casa de Paraguas」という屋号で起業をしてからちょうど10年。

ここにきて、自分の中でひと通り納得のいくところまでやり尽くした感が出てきた。

それはもしかしたら数年前から少しずつ感じていたことかも。

でも、今まで積み重ねてきたことを、きっぱり止める勇気もなかった。

意地?

未練?

自負?

執着心?

自己顕示欲?

その全部かもしれないし、実は別の感情なのかもしれない。


とにかく、この1年は新しく何かを作り出すエネルギーが、今までよりも圧倒的に消えてしまっていて。

それが良いとか悪いとかでもなく。

ただただ、そこに無かった。

それが寂しい訳でもなく、なんだか日々穏やかで。

自然に身を任せていく心地よさを味わっていた。

足りていたから、無欲だった。



けれど、本来の私はもっともっと貪欲で。

チャレンジすることが好きな人で。

なのに、目の前に頑張りたい目標がなくて。

進むべき方向がわからないから、アクセルを踏みながら、ブレーキをかけていた状況。

でも、やっぱり自分の気持ちを偽りたくないと思った。

だから、シンプルに今、ここまでやってきたことを止めてみようと思う。

私が、本来の私でいるために。



という訳で

2022年12月末日をもって、通年いつでも受け入れしていた日傘のオーダーメイド事業を、一旦無期限休止とします。




やりたくなったらまた受付再開するかもですが、このまま終了するかもしれない。

先のことは私も正直わからない。

そのうち、全然違うことを始めるかもしれないし。



という訳で、もしも現在日傘オーダーをご検討頂いている方がいらっしゃれば、お早めにお声かけいただけるとありがたいです。

ちなみに、完成品などオリジナルグッズを販売しているオンラインショップの方は、当分は今まで通り営業継続の予定です。

なので、これを機にオンラインショップの方にも見に来てもらえるとうれしいです💕

https://casadeparaguas.stores.jp/



この10年、温かい応援をどうもありがとう💕

そして、これからもどうぞよろしくね!

また、ちょこちょこ近況報告します☆



ではまた。

ここまで読んでくれてありがとう!

Tammy


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