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乳がんサバイバー(進行乳がんを生き抜いて)

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17年前のステージ3Cの乳がん闘病記。壮絶な治療の果て絶望の淵から立ち上がった記録です。傷だらけですが元気に生きています。 エッセイ特別賞受賞しました。たくさんの方に読んで欲しい…
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#乳がんサバイバー

乳がんサバイバー 第10話 病理検査の結果 ステージⅢC

乳がんサバイバー 第10話 病理検査の結果 ステージⅢC

組織の病理検査結果が出た。

左胸の腫瘍は、なんと4・5センチの大きさの癌だった。 他にもいくつか見つかる。

脇の下のリンパ腺に3つ。 良くないと言われている胸の中のリンパ節に1つ。脇の下から全身へ広がるため、胸の中のリンパにもう進んでいるのは良くないのだと言われた。

もしかしたらステージⅡかもしれないと思っていたのがステージⅢになった。胸の中のリンパに転移していたため、数年後ステージⅢの中で

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乳がんサバイバー 第9話 手術の傷から感染して再入院 思いやりとは

乳がんサバイバー 第9話 手術の傷から感染して再入院 思いやりとは

胸の下に開いている2つのチューブの穴は赤く腫れている。夜熱が高かったが解熱剤を飲んで下がったので、様子を見ることにした。

翌日、病院で検査。車を降りてから病院入り口まで歩くことが出来ずに車いすで病院に入る。
チューブを抜いた穴を消毒して注射で麻酔をして長めの針を差し込んでの検査。中には菌が入り込んでなかったので再手術は避けられた。

しかし2日後また高熱が出た。39度まで上がり涙が熱湯のように頬

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乳がんサバイバー 第8話 退院 はじめて胸の傷を見る。

乳がんサバイバー 第8話 退院 はじめて胸の傷を見る。

驚くことに、乳房全切除から3日目に退院できることになった。自力で歩けて食事ができたら、もう入院の必要はないそうだ。日本では考えられないと思う。ちなみに出産のときも基地の病院で翌日退院させられた。体力のない私はフラフラだった。

退院時に固く巻いた包帯の上からコットンの柔らかいブラをして、手術前に買っておいたかぶるタイプのワンピースをなんとか着た。左腕は全く上がらない。 

最初の日は吐き気がひどく

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乳がんサバイバー 第7話 手術後 止まらない吐き気とモルヒネ

乳がんサバイバー 第7話 手術後 止まらない吐き気とモルヒネ

――暗闇の中、遠くから声が聞こえる。

「……終わりましたよ、聞こえますか?」

「麻酔薬をいれますよ」から「聞こえますか?」まで一秒くらいしか過ぎていない感覚だった。しかし実際には4時間ほどの手術を終えて、さらに数時間が経っていた。

まだ目がはっきりと覚める前だったがガクガクと震えていた。やっとのことで振り絞った声は老婆のようにガサガサに枯れていた。

”I feel nauseous”(気持

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乳がんサバイバー 第6話 手術前夜そして、いよいよ手術当日。麻酔まで

乳がんサバイバー 第6話 手術前夜そして、いよいよ手術当日。麻酔まで

手術は3月18日に決まった。

前日17日の朝8時に麻酔医との予約があった。この日の血圧は上が98下が77だった。血液検査もする。

手術に関しての注意も聞く。真夜中過ぎから何も食べてはいけない。飲み物もだめだった。水さえも。 朝歯磨きをしてうがいをした水は残さず吐き出すこと、と言われた。

アメリカらしいと思ったのはボディーピアスは全部外すことと書いてあったことだ。耳のピアスだけではなく、おへそ

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