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日本のホップ栽培を未来に繋げる挑戦はまだ始まったばかり。

ビールの重要な原材料、ホップ。

岩手県遠野市は日本随一のホップ生産地として、半世紀以上にわたりホップ栽培を続けています。

しかし、近年は生産者が減少し、危機的な状況に。

私は2016年に岩手県遠野市に移住し、地域の仲間と一緒に衰退していく日本産ホップの再興、ビールによるまちづくりに挑戦しています。

ホップの里からビールの里へ。それが私たちの合言葉。原材料を生産する場所から、新しい産業が生まれる場所へ変わろうとしています。

そして、2020年11月。これからの新しい挑戦に向けて、最新のコンセプトムービーを公開しました。今回は製作の背景、そして次の挑戦についてご紹介したいと思っています。

まず、2016年に公開した動画からご覧ください。

2016年は、プロジェクトが大きく動き始めた年。この動画も、「ビールの里の具現化をこれから進めていくぞ」という狼煙をあげるような意味を持っていました。

動画では当時試験的に開催していたビアツーリズムの様子などが映っていますが、ビールの里としてのコンテンツやプレイヤーが少なかった時代です。ここから大きく動いていったのです。

2020年11月に新しく公開した動画がこちら。

2016年から2020年の間に、大きな変化がいくつもありました。この数年でホップ・ビール関係で移住したのは20名ほど。まちには新しい醸造所、遠野醸造がオープンしました。遠野の地で長くビール醸造を続けていたズモナビールも遠野産ホップを通年で使用し、新商品を続々とリリースしています。

ホップ先進国ドイツの栽培モデル導入ビアツーリズムの事業化ビールのおつまみ野菜遠野パドロンが全国的に有名に。2019年の遠野ホップ収穫祭は2日間で1万2000人も集まるイベントに成長。ホップやビール関係で新しい会社が3つも誕生しました。

2016年と2020年の動画を見比べると、登場する人物や場所の変化にも気づいていただけると思います。

メディアに何度も取り上げられ、私たち自身も注目が集まってきていることを感じています。いわゆる地方創生の成功事例として語られることも増えてきました。

でも、「私たちの挑戦は始まったばかり」だと思っています。

本当の目的は、持続的なホップ栽培を実現し、未来に繋げていくこと。

ホップ生産現場に目を向けると、ホップ農家は減少を続けています。

ホップ栽培を持続可能なモデルにするという本質的な課題はまだ解決できていません。そして、乾燥施設・機械の老朽化という深刻な問題にも直面しています。

本質的な課題に向き合わないと、ホップ栽培の衰退が止められないのではないかという危機感もあります。

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改めて言います。私たちの挑戦は始まったばかり。
動画の最後にもメッセージを入れました。

私たちはホップ栽培を持続可能なモデルにする、という大きな目標に向かって走り出しています。

遠野で起きている農家減少の問題は、他のホップ生産地でも同じ。残り数軒しか残っていない地域や、ホップ農家がゼロになった地域も。

他の生産地の方に「遠野が先導してホップの未来を切り開いていってほしい」とよく言われます。そして、私たち自身もその気持ちでいます。

遠野のプロジェクトが成功すると、日本のホップ栽培、そして日本のビールの未来に良い影響があるはず。

様々なプレイヤーが集まってきている遠野だからこそ、手遅れにならないうちに力を合わせて突破していきたい。何としてでも解決していきたい。

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動画に込めたもう一つのメッセージ。

たくさんの仲間がいればきっと成し遂げられる。

ビールの里プロジェクトのこれまでの取り組みは、共感してくれるファンや仲間を増やす目的がありました。

2019年の遠野ホップ収穫祭で募集したホップサポーター、2020年春に公開したVISION BOOK、応援してくださる皆さんとの約束#いつかホップ畑で会いましょうキャンペーン、ご自宅に遠野のホップ畑をお届けするTONO HOP BOX

全て、これからの挑戦に繋げていきたかったもの。

地域の仲間と力を合わせることはもちろん、応援してくれる皆さんと一緒に大きな挑戦を成し遂げたいと思っています。

今回、動画のリリースと合わせて、新しいWEBサイトも公開しました。

持続的なホップ栽培を実現するためには、新たな設備投資や、継続的な活動のための費用などが発生します。これからの挑戦は、ふるさと納税を活用し、皆さまの支援によって持続的なホップ栽培や、ビールの里の具現化を進めていきたいのです。

遠野市へふるさと納税を寄付する際、「ビールの里プロジェクト」に寄付先指定していただけると、新規就農者の自立に向けたサポート、老朽化する機械や設備のリニューアル費用、イベントの開催などサポートの輪を広げるまちづくりの施策に活用されます。

これからの挑戦をわかりやすく伝えるために、新しくWEBサイトを立ち上げました。見ていただき、ふるさと納税で支援していただけると嬉しいです。直接的な支援だけでなく、動画やWEBサイト、このnoteをシェアしていただけることも嬉しいです。

冒頭で紹介した動画も、「今ここまで実現しました」と伝えるものというより、「私たちの挑戦はまだ始まったばかり」「大きな挑戦を成し遂げるために仲間になって欲しい」という強い思いを伝えるために製作しました。

皆さまのお力を貸してください。そして、大きな挑戦を一緒に進める仲間になってほしいです。

皆さまと、遠野のホップ畑を見ながらビールで乾杯し、仲間として夢を語れる日を楽しみにしています。

VISION BOOKや、他の記事でもよく書いているメッセージ。
仲間として夢を語りながら、美味しいビールを飲みたいです。日本のホップ、日本のビールを一緒に盛り上げていきましょう。

いざ、ビールの里へ。私たちはこれからも挑戦を続けます。

コンセプトムービー
https://youtu.be/cwVyOAgA_Fk
プロデュース・ディレクション:BrewGood
撮影・編集:inaho.inc

ビールの里・遠野 ふるさと納税サイト
https://tonobeer-furusato.jp/
プロデュース:BrewGood
デザイン・ディレクション:花澤 早紀 facebook twitter
ライティング:富江弘幸
コーディング:リゲルデザイン株式会社

動画、WEBサイト制作にあたっては上記のパートナーの皆さんと進めてきました。思いを伝えるため最後の最後まで調整いただいた皆さんに心より感謝申し上げます。パートナーの皆さんともいつか夢を語りながら一緒にビールが飲みたいです。

◎書いた人◎
田村淳一
株式会社BrewGood 代表取締役/ 株式会社遠野醸造 取締役
2016年にリクルートを辞めて遠野に移住し、遠野醸造というマイクロブルワリーと、BrewGoodという会社を経営しています。BrewGoodでは遠野を拠点にホップとビールによる新しい産業づくりに挑戦中。

WEB:https://brewgood.jp/
twitter : https://twitter.com/tam_jun    
Mail:info@brewgood.jp


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