田村淳一(BrewGood/遠野醸造)

お酒と地域と農業のプロデューサー。リクルートを辞めてホップの聖地 遠野に移住。日本のホ…

田村淳一(BrewGood/遠野醸造)

お酒と地域と農業のプロデューサー。リクルートを辞めてホップの聖地 遠野に移住。日本のホップ産業を変える挑戦をしています。新しい醸造所も準備中!BrewGood 代表取締役|遠野醸造 取締役|遠野ホップ収穫祭 実行委員長|和歌山県田辺市出身|

記事一覧

固定された記事

#遠野ホップ栽培60周年 と私たちのDNA

国内随一のホップの生産地・岩手県遠野市で、ホップやビールの仕事をしている株式会社BrewGoodの田村です。 今年は岩手県遠野市でホップの栽培が始まって60周年。記念すべ…

ビールの原材料をつくる「HOP FARMER」を目指しませんか?

岩手県遠野市はビールの原材料である「ホップ」の栽培を続けて、今年で60周年を迎えました。今年は、9月1日に全てのホップの収穫作業が終わりました。 最終日はホップの乾…

ホップ博士と新品種ホップの開発を始める話

国内随一のホップの生産地・岩手県遠野市で、ホップやビールの仕事をしている株式会社BrewGoodの田村です。 遠野市の関係者の皆さんと、数年前から温めていたプロジェクト…

2000件の寄付がホップ栽培の未来を変えていく

岩手県遠野市では、毎年8月下旬からビールの原材料「ホップ」の収穫作業が始まっています。 遠野でホップの栽培が始まったのは半世紀以上前。美しい里山の中に佇むホップ…

遠野ホップ収穫祭が中止になったから

ビールの原材料「ホップ」の生産地である岩手県遠野市では、毎年8月末に遠野ホップ収穫祭というイベントが開催されています。 私は遠野ホップ収穫祭の実行委員長を2018年…

Japan Hop Country-ツーリズムで農業の課題を解決する

岩手県遠野市で「日本産ホップの再興」に挑戦しているBrewGoodの田村です。一番搾りとれたてホップ生ビール(遠野産ホップ使用!)が今年も店頭に並んでいる時期に、ホップ…

日本のホップ栽培が抱える構造的な課題とは何か。<農業編>

ビールの原材料、ホップ。日本での「農業」としてのホップ栽培は、大きな転換点を迎えています。全国的に栽培面積が減少している中、このままもっと衰退して無くなっていく…

日本のホップ栽培を未来に繋げる挑戦はまだ始まったばかり。

ビールの重要な原材料、ホップ。 岩手県遠野市は日本随一のホップ生産地として、半世紀以上にわたりホップ栽培を続けています。 しかし、近年は生産者が減少し、危機的な…

ホップ収穫祭が無い夏なんて

今年は、遠野ホップ収穫祭が開催できなかった夏。 2015年から始まった遠野ホップ収穫祭。ビールの原材料であるホップの収穫を祝い、農家の皆さんに感謝し、仲間を増やして…

遠野のホップ畑に思いを馳せて。TONO-HOP-BOXをリリースします。

----------------------------- ※こちらの記事でご紹介した第一弾は8月で完売となりました!現在は第三弾が発売中です。ページ下部の通販サイト・ふるさと納税ポータルサ…

#いつかホップ畑で会いましょう キャンペーンを始めます

「今、自分たちには何ができるのか?」 岩手県遠野市で「ビールの里プロジェクト」へ取り組む私たちも、このテーマについて仲間と話し合ってきました。やることが決まって…

#とれいち 今年もありがとう

もうすぐ、「キリン一番搾りとれたてホップ生ビール」が全国発売しますね。皆さんは飲んだことありますか? 私はこのビールが大好きです。毎年、発売日を楽しみにしていま…

ビール好きがホップサポーターになる未来

ーーーーーーーーーー 遠野ホップ収穫祭クラウドファンディング、公開しました! https://camp-fire.jp/projects/view/151721 8/10まで実施しています! こちらのnoteは公…

#遠野ホップ収穫祭 クラファン始めます

ーーーーーーーーーー クラウドファンディング、公開しました! https://camp-fire.jp/projects/view/151721 8/10まで実施しています! こちらのnoteは公開前に背景などを…

ビアツーリズムガイドを募集します。

みなさん、ビール飲んでますか。遠野の田村です。 遠野市でビアツーリズムガイドの募集が始まりました。ビアツーリズム自体はまだまだ一般化していないものなので、どうい…

「ハイパーローカル」なブルワリー立ち上げを学び、考える場

遠野の田村です。年明けにこんなことやってました、というご報告です。 昨年「BrewGoodという新たなチャレンジ」という記事を公開しましたが、その後の動きです。 これ…

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#遠野ホップ栽培60周年 と私たちのDNA

国内随一のホップの生産地・岩手県遠野市で、ホップやビールの仕事をしている株式会社BrewGoodの田村です。 今年は岩手県遠野市でホップの栽培が始まって60周年。記念すべき年をお祝いするために、弊社でロゴとポスターを制作しました。 昨年から、60周年を迎える2023年の企画の準備を進めていました。第一弾がこの記念ポスターです。 ポスターを制作するというだけではなく、これまで続いてきた遠野のホップ栽培の歴史を振り返ったうえで、節目の年にわたしたちはどうありたいか、どんなメ

ビールの原材料をつくる「HOP FARMER」を目指しませんか?

岩手県遠野市はビールの原材料である「ホップ」の栽培を続けて、今年で60周年を迎えました。今年は、9月1日に全てのホップの収穫作業が終わりました。 最終日はホップの乾燥センターの前に、農家の皆さんや関係者が集まり、毎年恒例の落成式(打ち上げ)を開催しました。今年の栽培や収穫、そして反省点を振り返りながら、みんなでビール片手に未来のことを語らう時間。 農家の数や栽培面積が減っているという課題はありますが、今年も無事に収穫を終えられた農家の皆さんの笑顔を見ることができたこと、前

ホップ博士と新品種ホップの開発を始める話

国内随一のホップの生産地・岩手県遠野市で、ホップやビールの仕事をしている株式会社BrewGoodの田村です。 遠野市の関係者の皆さんと、数年前から温めていたプロジェクトを公開します。それは、ホップの新品種開発に関するもの。 このプロジェクトは大手ビールメーカーが関係したものではなく、遠野市の民間企業・農家などの有志が中心となって進めるものです。 実は、第一弾の新品種ホップはもう生まれています。この話は最後の方で。 ホップの新品種開発(品種改良)とはホップはビールの香り

2000件の寄付がホップ栽培の未来を変えていく

岩手県遠野市では、毎年8月下旬からビールの原材料「ホップ」の収穫作業が始まっています。 遠野でホップの栽培が始まったのは半世紀以上前。美しい里山の中に佇むホップのグリーンカーテンや、その収穫作業は遠野の夏の風物詩です。しかし、農家数の減少によって、その景色も少しずつ失われています。 日本のホップ栽培も他の農業と同じく、たくさんの課題を抱えています。 全国各地に新しくビール醸造所が急激に増え、「クラフトビール」が数年前より身近になっている今も、日本のホップ農家の減少が続い

遠野ホップ収穫祭が中止になったから

ビールの原材料「ホップ」の生産地である岩手県遠野市では、毎年8月末に遠野ホップ収穫祭というイベントが開催されています。 私は遠野ホップ収穫祭の実行委員長を2018年から担当しています。 遠野ホップ収穫祭は2015年から始まりました。初回の参加者は2500人でしたが、2019年には2日間で12,000人の参加者を集めるイベントに。遠野の夏の一大イベントと呼ばれるまで成長しました。 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年、2021年、そして今年、2022年の

Japan Hop Country-ツーリズムで農業の課題を解決する

岩手県遠野市で「日本産ホップの再興」に挑戦しているBrewGoodの田村です。一番搾りとれたてホップ生ビール(遠野産ホップ使用!)が今年も店頭に並んでいる時期に、ホップ生産地の遠野から新しい取り組みを発表します。 2021年11月、TONO Japan Hop Countryという新しいブランドを掲げ、プロモーション動画やWEBサイトをリリースしました。ホップやビールを軸としたツーリズムや体験が楽しめる「観光地」としてのブランド名称です。 まずはプロモーション動画をご覧く

日本のホップ栽培が抱える構造的な課題とは何か。<農業編>

ビールの原材料、ホップ。日本での「農業」としてのホップ栽培は、大きな転換点を迎えています。全国的に栽培面積が減少している中、このままもっと衰退して無くなっていくのか。それとも再興できるのか。 今回、「日本のホップ栽培が抱える構造的な課題」というマニアックな話を書きます。 ビールの重要な原材料でありながら、まだまだ知名度が高くないホップ。その栽培現場が抱える課題といっても、身近な話ではないですし、ピンとこない人も多いと思います。 どれだけの人に届くか分かりませんが、ビール

日本のホップ栽培を未来に繋げる挑戦はまだ始まったばかり。

ビールの重要な原材料、ホップ。 岩手県遠野市は日本随一のホップ生産地として、半世紀以上にわたりホップ栽培を続けています。 しかし、近年は生産者が減少し、危機的な状況に。 私は2016年に岩手県遠野市に移住し、地域の仲間と一緒に衰退していく日本産ホップの再興、ビールによるまちづくりに挑戦しています。 ホップの里からビールの里へ。それが私たちの合言葉。原材料を生産する場所から、新しい産業が生まれる場所へ変わろうとしています。 そして、2020年11月。これからの新しい挑

ホップ収穫祭が無い夏なんて

今年は、遠野ホップ収穫祭が開催できなかった夏。 2015年から始まった遠野ホップ収穫祭。ビールの原材料であるホップの収穫を祝い、農家の皆さんに感謝し、仲間を増やしていく場。半世紀以上、ホップの生産を続けている遠野だからできるお祭りです。2018年から実行委員長を担当しています。 3月から今年の開催についての議論が始まっていました。日々状況が変わるので、会議の度に「今は決断できない」ことが結論でした。もどかしい日々が続きました。リアルイベントとしての開催中止を決めたのは6月

遠野のホップ畑に思いを馳せて。TONO-HOP-BOXをリリースします。

----------------------------- ※こちらの記事でご紹介した第一弾は8月で完売となりました!現在は第三弾が発売中です。ページ下部の通販サイト・ふるさと納税ポータルサイトのURLは第三弾のものに変えています。第一弾からビール・食材の内容が変わっていますので、各サイトでご確認ください。 ----------------------------- みなさん、こんにちは。 ビールの原材料「ホップ」の生産地・遠野で、新しい産業づくりに挑戦しているBrewG

#いつかホップ畑で会いましょう キャンペーンを始めます

「今、自分たちには何ができるのか?」 岩手県遠野市で「ビールの里プロジェクト」へ取り組む私たちも、このテーマについて仲間と話し合ってきました。やることが決まってきたので、こちらでお知らせします。 ※正式なリリース(キャンペーンの開始)はこれからですが、取り組みの背景を含めて先にお伝えできればと思います。 ビールの里プロジェクトについてはこちらをご確認ください 私たちの状況について他の地域や事業者と同じく、新型コロナウイルスによる影響が出ています。 春のビアフェスが中止

#とれいち 今年もありがとう

もうすぐ、「キリン一番搾りとれたてホップ生ビール」が全国発売しますね。皆さんは飲んだことありますか? 私はこのビールが大好きです。毎年、発売日を楽しみにしています。 今年もこの季節がやってきたね、ということで、「キリン一番搾りとれたてホップ生ビール」に関する個人的な気持ちを書いてみようと思います。 このビールは地域と密着していて、地域の人にとって大事なものなんだよ、という感謝の気持ちを、原料のホップの生産地・遠野に住む1人として伝えたいのです。 「キリン一番搾りとれた

ビール好きがホップサポーターになる未来

ーーーーーーーーーー 遠野ホップ収穫祭クラウドファンディング、公開しました! https://camp-fire.jp/projects/view/151721 8/10まで実施しています! こちらのnoteは公開前に背景などを書かせていただいたものです。 ーーーーーーーーーー 私はどんな未来を見てみたいのか、という話です。 数日前に、#遠野ホップ収穫祭 クラファン始めますという内容で書きました。その続きです。 前回は、イベントを一緒に作っていきたい!ということを中心に

#遠野ホップ収穫祭 クラファン始めます

ーーーーーーーーーー クラウドファンディング、公開しました! https://camp-fire.jp/projects/view/151721 8/10まで実施しています! こちらのnoteは公開前に背景などを書かせていただいたものです。 ーーーーーーーーーー 皆さん、こんにちは。 1月に産まれた息子が、私に似すぎていると各方面で評判です。もう少しで寝返りしそうです。とにかく可愛いです。 さて、息子の話ではなく「遠野ホップ収穫祭」のお話しです。 5周年となるこのイベント

ビアツーリズムガイドを募集します。

みなさん、ビール飲んでますか。遠野の田村です。 遠野市でビアツーリズムガイドの募集が始まりました。ビアツーリズム自体はまだまだ一般化していないものなので、どういったものか、その可能性について少し書こうと思います。 ビアツーリズムとは最高のエンタメであるビアツーリズムとは、その言葉の通り、ビールとツーリズム(観光)をくっつけたものです。 ワインツーリズムという言葉を聞くと、ぶどう畑を散策して、ワイナリーを見学して、美味しい料理とワインを楽しむという光景がイメージできると思

「ハイパーローカル」なブルワリー立ち上げを学び、考える場

遠野の田村です。年明けにこんなことやってました、というご報告です。 昨年「BrewGoodという新たなチャレンジ」という記事を公開しましたが、その後の動きです。 これから地方でブルワリーを立ち上げたい事業者向けの研修プログラムを企画し、実施をしました。いや、研修プログラムというより、「みんなで学び、考える場」の企画といったほうが近いかもしれません。この企画は、私が昨年10月に立ち上げたBrewGoodという会社と遠野醸造で共同でつくった初めてのサービスです。 タ