地方局とキー局

もう地方のテレビ局のやり方では消えてゆく。

今はテレビ業を離れているが、7、8年近く業界にいた。
珍しいのかどうか分からないが、地方局とキー局にてお仕事させていただいた。
そんな僕が感じた地方と都心のテレビ局の在り方を考えてみた。

働き方について
地方局でもチャンネル数や人口の規模などによって、局の規模というのは変わってくるが、地方はほとんどの場合「一人仕事」が多い。
ディレクター、カメラ、編集と色々と役割があるキー局に比べて、地方は一人で全て来なすことが多い。

撮影までは流石に技術や効率を考えてプロを使う(ディレクターとカメラを同時進行はきつい・・・)
しかし、ロケハンから編集、テロップ、MA、運転までも一人でこなすことが多い。

僕は地方局からスタートしたため、キー局に行った時すごく楽だったのを覚えている。

ここで懸念されるのは「クオリティ」だ。一番組にかける費用は少なくて済むが、企画内容から、編集技術まではキー局には衰える。

一番大事な放送作家でさえ、僕がいた地方局では見たことがない。

そんな地方局でも「自社制作」の番組は少しづつなくなっているのが現状。
やっぱり営業案件やイベントなどでの売り上げが大事になってくる。

「テレビ番組を作りたいです!」なんて意気込んで地方局に入ろうとする就活生は頭が悪いのか、最近では珍しい根性座った熱いやつなのか。
「テレビを作りたければ迷わず東京に行け!」と言いたい。

「広告収入」ではテレビ局は圧倒的に費用が高い。
それに対し、SNSやネット広告に至っては費用も安く、さらにターゲット層、結果も数字で見えるから、対策を練りやすい。

自分が働いた局を貶すつもりはないが、あぐらかいて黄金期を自慢げに話してばっかりの老人たちがいる限り、地方局の次世代に将来はない。


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