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有料会員にならないと見られない回答の無料版を作ってみた(約50問)

今日はこちらのサイトの事例を引用し、「私だったらこう考えるな」という回答をまとめた記事にしました。

月額3,980円で大学職員になるための有益な情報が見放題らしいです。
無料だと一部だけ見れるようになっており、その中で「こんな時どうすればいいですか?」という事例が紹介されていましたが、どうやら有料版だと事例に対する回答が見れるようになるとのことです。

今回の記事は私、玉山による無料版の回答という位置付けになります。

私はこのサイトの有料会員ではないため、本当の回答はわかりせん。

以前こちらでも同じようなことをしていますので、似たような事例はこちらから引用しますし、答えようがないようものは飛ばしています。

どこかの大学に勤務している人事である私の考えなので、大学及び大学職員人事を代表していません。立場上回答できないこともあるのであてにしないでください。


1 大学職員採用試験の応募書類に関する相談

事例:申し込み書類のうち、一部の書類については手書きと指定されていますが、その他の書類については特に指定がありません。このような場合、指定のされていない書類をパソコンで作成するのは面接官によってはあまりいい印象を与えないものでしょうか。

玉山:そんなことはありません。むしろ字に自信が無いならパソコン作成にしましょう。自筆だろうがパソコン作成だろうが丁寧に作られてないのはそれだけで弾かれることが多いです。余裕があれば作った後に第三者に見てもらうのがいいと思います。そこで見にくければ担当者が見ても同じような感想を抱く可能性が高いです。

事例:指定のエントリーシートが1行50文字程度が5行で記入する様式となっているため、かなり短くまとめなければなりません。エントリーシートの中に「あなたが今までに最も打ち込んだことや最も感動したこと」という質問があるのですが、それへの答えとして、「最も打ち込んだこと」と「感動したこと」のどちらかを述べるか、両方加味した回答をすべきなのか、悩んでいます。

玉山:あなたが一番話せるならどちらでもいいです。もちろん両方加味しても。書いていただきたいのは設問に対しての正確な回答ですが、見たいのはエピソードそのものではありません。そのエピソードを通して「志望者が何を感じ何を考えているか」です。

事例:大学職員への転職を目指しています。履歴書の中に、「特技、好きな学科、アピールポイント」の欄がありますが、一般的にどういったことを書くものでしょうか。

玉山:「魅力や長所、趣味である理由を詳しく話せる自信があるなら本当の趣味で、それ以外なら無難な趣味を書いておいた方がいい」と個人的には思います。これも保守的な法人や古い考えの人もいるので「わざわざ趣味になんでこれ書いたの?書く必要あった?」と言う人もいるので、受かるためには無難な趣味を書くのが損しない気もします。

事例:提出書類の大学指定の履歴書に、就職活動状況を記入する欄があります。実は先日、X小学校の事務職員の採用試験の合格が出たのですが、履歴書に正直に記入したほうがよろしいでしょうか。

玉山:これは同じ大学の担当者間でも意見が分かれます。
「あの人合格させたいけど、他を受けているって書いてあるな。そっちが本命っぽいし待つことはできないから別の人にしよう」ということも実際にありました。逆に「他からも声がかかっている人なら間違い無いだろう。採用したい」と思う人もいます。つまり、どちらでもいいですが面接では「他に受けていようが受けていまいがあなたの大学が第一志望ですよ」というスタンスが大事だと思います。

事例:大学職員の転職に向けて、TOEICを受験しましたが500点程度の点数となってしまいました。応募書類にTOEICの点数を記載する欄があるのですが、記載することでマイナスとなってしまうのではないかと思っております。500点程度の場合は記載しないほうがよいでしょうか。

玉山:志望大学が国際化にどれだけ力を入れているかにもよるので一概には言えませんが、志望動機や自己推薦等に「国際関係やりたいっす!」「英語好きっす!」と書いてある場合には注目しますし、そこで本人の言葉と点数がかけ離れていると「うーん…」となる可能性があります。募集要項で「TOEIC何点以上歓迎」と書いているところは満たしていればむしろ書かないといけません。

事例:6年前の大学生の頃にTOEICで825点を取得しましたが、それ以降受験していない状況にあります。この点数は、書くべきでしょうか。それとも、古すぎるので何も書かない方がよいでしょうか。

玉山:「◯年取得」みたいに書いてもらえれば助かります。国際関係の人をピンポイントで採用したい時はTOEICは魅力的になるとは思いますが、6年前だと現在の実力がどうなっているか気になります。そこを筆記試験や面接の質問で確認を行いますし、採用が決まってから証明書を求める場合があります。

事例:応募要件を満たしていない大学に応募したいと考えています。その場合、書類のどこかにその旨を記載したほうがよろしいでしょうか。

玉山:本学だと基本的に募集要項から外れている人(年齢制限、経験資格、様式相違、郵送方法相違等)は基本的に弾きます。
①社会人としてルールが守れているか②将来の幹部候補を見据えた(年齢は)③数多くの応募者を捌くため、に必要なことです。
そんなご無体な…と思われるかもしれませんが、入職して同じような感覚で業務をされると、周囲の人に迷惑をかける可能性があると想像していただければ幸いです。

事例:応募書類として卒業証明書と成績証明書を提出する必要があるのですが、発行日が半年以上も前のものになっています。大学側は発行日を気にしたりするものでしょうか。

玉山:気にしません。と言いますかそんなところまで見ている余裕がないというのが正直なところです。ただし目敏い担当がいれば、「これってうちのために出したわけじゃないよね?他に本命があるのか?うちに対して失礼じゃないかな?」とか言い出す困った人もいます。
その場合はそんな困った人と同じ職場にならなくて良かったと思ってください。

事例:現在、応募書類の準備を進めていますが、その中に大学広報に関する提案をする課題があります。課題の内容は広報をしていくターゲットや広報手法、発信内容などを提案するものとなっていますが、あまりうまく情報を見つけることができていません。どのような内容が考えられるか教えていただけますか。

玉山:事例に対する回答にはなりませんが、志望大学の既存の広報戦略に沿った提案にするのか、内部にいる人では思い付かないような新規戦略を提案するかのどちらかになると思いました。
保守的な大学であれば前者、イケイケな大学であれば後者が好まれやすいと思います。

事例:A大学の採用試験を受験したいと思い、マイナビ上で書類を提出しようとしたのですが、締切日前にもかかわらず、システム上で提出ができない状態になっています。このまま諦めたほうがよろしいでしょうか。それともなにかできることはありますでしょうか。

玉山:すぐに採用担当に連絡すれば問題ないと思います。ただそれがその人だけに生じたトラブルか、全体に起きたトラブルかによって対応が異なります。

2 大学職員採用試験の志望動機・自己PRに関する相談

事例:履歴書の中に「志望の動機」を書く欄がありますが、それとは別に「志望理由書」を提出しています。それぞれの書類には同等の記載をするべきでしょうか。

玉山:①履歴書の記入欄だと少ないので、そちらを概要にして志望理由書を本文にする。②「志望理由書に記載」と書く。③別々の内容を書く。
どのパターンでも合格している人はいます。アピールポイントなので多く書けるのもいいと思いますが、軸がブレて纏まらないようであれば絞るのも手です。正直どれでもいいです。

事例:志望動機として、「社会貢献したい」→「現職(信用金庫)では顧客の財務内容等限界がある」→「人材を育てることに携わることで無限に可能性がある大学職員を志望する」という構成にしているのですが、おかしくないでしょうか。

玉山:この事例に回答するとES添削と同じになるのでやりませんが、「どの仕事も考え方によっては無限の可能性」と「大学職員にはそこまで裁量権がない」とだけ回答します。

事例:志望動機において、他大学との比較をしたうえで受験する大学に魅力があることを伝えようと思っているのですが、取組内容の違いだけを記載してもあまり説得力がないような気がしています。面接官としては、もう一声の内容を望んでいますか。 

玉山: 違いだけ記載するのは、調べることができれば誰にでも書けてしまいますし、最悪誰かが書いた内容を盗んでしまえば全く同じものになります。なので取り組み内容の違いだけでなく、そこに本人の経験や人柄から出力される考えの方が大事だと思います。違いを見て「どう思ったのか」「どうしたいのか」ということを聞いてみたいです。

事例:自己分析をしたところ、アピールできそうな強みが5つ程度出てきました。これらはエントリーシートの自己PRの欄にすべて記載したほうがよいのでしょうか。

玉山:絞った方がいいと思います。例えば志望動機やその他設問から感じ取れるアピールポイントや特性に沿った強みであればES全体の説得力が上がると思います。逆に絞らずに全部書いてしまうと全体的にボヤけてしまい、方向性を掴み取りにくくなる気がします。

事例:「将来的に組織に貢献し、マネジメントができる」人材に映るようアピールをしたいと思いますが、このような人材に思わせるコツというのがあればご意見をいただければ幸いです。

玉山:そのようなアピールできる長所があればいいですが、なければ無理して書かなくてもいいと思います。将来的に(でなくとも)組織に貢献するのは当たり前のことですし、マネジメントできる人だけでは組織は回りません。本人が一番アピールできる内容の方が深掘りされた時に困らないと思います。

事例:「学生時代に力を入れたこと」の準備を進めています。大学職員の採用試験のなかでどのような内容がよい印象を与えるか教えていただけますか。

玉山:「大学職員の採用試験」だからと言って特別なガクチカは必要ないと思います。民間と同じです。当たり前のように自己分析をして当たり前のように業界研究をして得た情報からES全体のバランスを考えて書けばいいと思います。正解はありません。

事例:私は大卒後に小学校の非常勤講師として1年勤務し、その後、小学校の事務職員として勤務しています。実は次の3月末で任期が切れるため、同じ学校職員(事務職員)を目指して転職活動をしているのですが、教員経験があることにより、面接の場で「なぜ教員にならないのか」と聞かれ、「教員と事務職員の仕事を経験して、自分には〇〇という長所があるとわかり、これを活かして事務職員として〇〇などの仕事をしたい」などと答えているのですが納得してもらえません。教員経験をマイナスではなくプラスな印象を与えるアピールはありますでしょうか。

玉山:「納得してもらえません」と感じられた理由が気になります。その結論に至るまでの段階を丁寧に分析すれば、回答に何が足りないのか見つけ出せる気がします。この事例だけだとわかりませんが、長所やスキルの話に終始しているので「大学職員じゃないといけない想い」が抜けている気がします。

事例:高校教員として8年間勤務してきましたが、これまでに培ってきた経験やスキルを大学職員として活かせそうな部署や仕事内容はありますか。

玉山:身も蓋もない回答になりますが、高校が設置されている法人であれば高校事務で活かせそうですね。あとは語学系の科目担当であれば国際支援部署ですし、生徒対応をしていたというのであれば学生対応部署になります。
一応大学職員はジェネラリスト推しなので、ピンポイントでの採用でない限りは特定のスキルや経験が優遇される可能性は低いと思います。

事例:志望動機を記載する際に、希望する部署や仕事(教務や学生支援等)を記載しても問題ないですか。

玉山:問題ないと思います。ただそこを希望するに至った背景や、配属されてからの展望も用意しておいた方がいいと思います。そして希望部署に配属されなかった時はどうするかも聞かれる可能性はあります。

3 大学職員採用試験の書類選考・筆記試験・小論文試験に関する相談

事例:現在いくつかの大学の書類選考を受けていますが、実際に書類選考はどのように行われるのでしょうか。書類選考も通過することは難しいのでしょうか。

玉山:様々な基準で各担当者が評価を行い、会議で決めます。学歴にこだわる担当者もいれば、一貫性にこだわる担当者もいます。
年度によって採用人数が異なりますが、書類選考はかなりの人数が落とされます。

事例:書類選考をなかなか通過することができないのですが、履歴書や職務経歴書を作成するにあたり、何か意識しておくべきことはありますか

玉山:総合的に判断しているので「ここ!」とは言えませんが、
・丁寧に書かれている
・その大学でないといけない理由が書かれている
・その人じゃないといけない理由が書かれている
は注目しています。

事例:大学職員の採用試験を受けたいと思っているのですが、筆記試験に向けた準備はいつ頃から始めるべきでしょうか。

玉山:大学によって筆記試験の内容が異なるので、志望大学の傾向を確認し、現在の自分の実力から逆算するしか無いと思います。よく「◯ヶ月で!」と書いてあるのは、その人だからです。スタート地点が違えばかかる時間も変わります。

事例:現在大学3年生で、大学職員を採用試験に向けて準備を進めています。大学職員の採用試験では、SPI、小論文、時事問題、玉手箱、クレペリン検査などがあると思いますが、どれを優先的に進めていったほうがよろしいでしょうか。

玉山:大学職員の採用試験以外でも使われる可能性が高いSPIをオススメします。大学職員は採用人数の少なさから倍率も高く、閉鎖的で情報が回りにくい特殊な業界です。個人的には大学職員のみに絞って就活するのはオススメしません。

事例:これから小論文試験の準備を進めていきたいのですが、論文試験で題材になりそうなテーマにはどのようなものがあるでしょうか。

玉山:立場上お話しできませんが、他大学の過去問を参考にすることが多いです。

4 大学職員採用試験のグループディスカッション・集団面接に関する相談

事例:先日、書類選考を通過することができ、次にグループディスカッションを受けることになっています。グループディスカッションを受けるうえで、司会や書記などの役割に有利・不利はあるか、グループディスカッションに向けてどのような準備をすべきか、グループディスカッションの場で注意すべきこと(プラスの評価になることと逆にマイナスの評価になることはどのようなことか)はあるかなどについて、アドバイスをいただけますでしょうか。

玉山: どの立場でもまずは与えられた役割を全うすることが大前提だと思います。司会であれば必然的に話を仕切ったりすることが多いと思いますが、回せなかったら逆効果になります。
まずは自分がどの役割が一番持ち味を活かせるかを考えることがいいと思います。

事例:グループディスカッションにおいて、現役職員の転職者と一緒になる場合はどのようにアピールすればよいか

玉山:特に気にしなくていい…と言うのも難しいですよね。ただ盲目的に現役職員の言葉を信じる必要はないと思います。
他業界の転職者だから気づけたことや活かせるスキルを使うのが定石ではないでしょうか。

5 大学職員採用試験の面接試験に関する相談

事例:明日、面接試験を受ける予定ですが、面接の場で相手方の大学を何と呼べばよいか迷っています。「御校」、「御学」、「御大学」など色々とあると思うのですが、適切な呼び方を教えて頂ければと思います。

玉山:意味が通じればなんでもいいです。口に出して言いやすいやつでいいと思います。そこを気にしすぎて回答が疎かになる方が怖いと思います。
ただ「貴塾」や「御塾」と言った例外があると聞いたことがあります。

事例:無事に1次面接を通過し、次の2次面接が最終面接となります。1次面接と2次(最終)面接では、質問内容は大きく変わるのでしょうか。

玉山:最終面接は面接官が今までよりも大学職員として経験があり、経営にを実際にしている存在です。大学職員としての志望理由はもちろんのこと、経営的な視点が質問されることが多い気がします。
「大学業界や大学の現状を把握しているか。この先どうしたいのか。そのために自分がどうできるか。そして現実的に可能かどうか」等のポイントは話せるように整理しておくのもいいかも知れません。
また最終面接官には今までの面接メモが渡っているので、過去の質疑応答において矛盾がないように今一度振り返られた方がいいと思います。

事例:現在、大学職員の採用試験を受けておりまして、次回は面接試験の予定です。面接の最後に逆質問があると思いますが、どのような質問をすればよいですか。また、特になくても問題ないでしょうか。

玉山:特になくてもいいと思います。そこまでの面接のやりとりで「この人本学を調べてくれているんだな〜」と感じれば何も逆質問なくても自然です。また、私は逆質問に重きを置いておらず、印象が悪くなることはあっても良くなることは稀だと思っているので、
①ちょっと調べればわかること
②ちょっと考えればわかること
③面接官を困らせること
を聞かなければなんでもいいと思います。

事例:勤務開始可能日と採用選考についてお聞きしたいです。面接の場で「4月よりも早く勤務することはできるか」と聞かれました。私は既卒ですぐに働くこともできるのですが、4月までの間に留学に行きたいと思っているため、4月からの勤務にしていただきたいと考えています。その場合、採用選考上、不利になったりすることはありますか(すぐに勤務できる方が優先されるということはありますか)。「今のところすぐに働くこともできますが、留学をしたいと考えています。」と正直に答えようと思っています。ただ、インターネットで調べてみると、「理由をしつこく聞かれる」や「就職したいのであれば留学ではなくそちらを優先すべき」等と書いてあることもあり、だんだん不安になってきました。アドバイスがあればお願いします。

玉山:本学できて似たような状況があったのですが、その時は候補者が2人いて、すぐに来れる人が採用されました。「採用が遅れても取りたい人」かどうかも大きなポイントだと思います。

事例:面接試験で教員と学生が協働した取組を提案したいと思っています。自分自身で調べた限りではFDやアクティブ・ラーニング等があると思うのですが、その他に何か具体的な取組はあるのでしょうか。また、大学職員の立場として、それらの取組にどのように関わっていくものなのでしょうか。具体的なイメージが掴めませんでしたので、ご質問させていただきました。

玉山:採用試験で大事な内容になるので立場上回答を避けます。大学職員と言っても大学が違えば携わる範囲が変わるので、志望大学を研究するのが一番いいと思います。

事例:個人的に「大学入学共通テスト」について賛成の考えをもっています。面接時にこの話題に触れようと思っていますが、何か注意・確認しておくポイントはありますか。

玉山:賛成の意見を持った背景や理由をしっかりと話せるように整理しておいた方がいいと思います。大学職員は業務上、常に「根拠」と共に進めています。この事例に限らず何かの意見がある場合には自分の中の根拠を添えることが大事だと思います。

事例:大学職員を目指す理由の原体験がなくて困っています。「なぜ大学職員を選んだのか」という質問に対する回答例を教えていただくことはできますか。

玉山:原体験があまり分かってないですけど、大学職員を意識したきっかけから深堀してみるといいと思います。「なぜ大学職員を選んだのか」という理由を考えている段階で、大学職員を選んでいるはずです。
聞きたいことはわかります。でも一番大事とも言える内容なので自分で考えた方がいいと思います。

事例:大学職員の面接試験ではハキハキシャベルと自己主張が強いと思われ不利になると友人から聞きました。私自身は体育会系ではないのですが、どちらかと言うとハキハキしゃべるほうです。面接の場では、できる限り、謙虚におとなしくを心がけた方が良いのでしょうか。

玉山:むしろハキハキ喋ってくれた方が助かります。自己主張が強いのは伝え方が問題だったんだと思います。ただ自己主張が強い人を嫌う面接官は確かにいますね。

事例:前回の面接では、「入ったらどんな仕事がしたいですか」と聞かれました。以前調べていたときに転職者はあまり学生と接するような窓口には配属されないという話を読んだことがあります。転職者が教務(私の志望でいうと、主に国際関係)を志望することは避けたほうがよいでしょうか。

玉山:そんなことはないです。転職者でも普通に学生と接する部署に配属されますので自由に志望すればいいと思います。
「新卒は学生に近いから、学生対応する窓口が向いているのではないか」という考えがあるのも確かですが、逆にそれを嫌う人もいます。

事例:A大学の面接試験に進むことができましたが、飛行機の予約が直前になってしまったこともあり、面接会場に行く手段がない状況になっています。面接日程を変えてもらうようお願いをしても問題ないでしょうか。もしくは辞退することを考えています。

玉山:このままだと辞退するだけなので連絡だけでもしておいた方がいいと思います。本学は面接官のスケジュールがガチガチに押さえられているので難しいですが、対応してもらえる大学があるかもしれません。

6 大学職員採用試験の試験対策に関する相談

事例:大学職員に関する情報収集について質問があります。一応大学の広報を読んだり、大学を訪れ、様子を拝見したりしているのですが、職員の方がどの取組を行っているのか、また、大学を訪れた際も、どの方が職員の方なのか、お話を伺ってもよいものなのかなど、悩んでおります。

玉山:可能な限り人事を通した方がいいと思います。忙しい時に関係者でもない人がいきなり「あのお話を〜」と来たら迷惑ですし、人事に要注意人物として話が回ってきます。もちろん人事でそのような対応をしてきない可能性はありますが、その時は「その大学はそういうもの」だと割り切ればいいと思います。

事例:A大学の面接試験に向けて、大学のウェブサイトと事業報告書を見ていますが、情報が不足しているような気がしています。これらのもの以外に大学情報を得る方法はありますでしょうか。

玉山:情報が不足していると思われた理由から探る方がいいと思います。情報なんてキリがなく、やろうと思えばどこまでも収集出来ます。
だから大事なのは、自分が採用試験を受ける中で必要な情報だけを取得する判断を下せるかだと思います。
私は最低限しか情報収集してなかったので方法はわかりませんし、その時間を面接練習に費やしました。

事例:現在大学3年生で大学職員を目指していますが、採用試験はできるだけ多くの大学を受験したほうがよいですか。

玉山:可能であれば大学職員以外も受験した方がいいと思います。 大学職員は採用人数も少なく、民間企業に比べると数も少ないです。できるだけ多くの大学を受けるというのは賛成ですが、業界を絞ることなく受験することもおすすめします。

事例:大学職員の採用試験を受けるうえで、学生時代に事務職のアルバイトやインターンシップに参加しておくと有利になったりしますか。

玉山:特にないです。厳密に言えばプラスマイナスゼロと言うべきでしょうか。周りの就活生と違う経験をすると確かに注目されるので確かに有利といえるかもしれません。しかしその分ハードルが上がり、粗が目立ちやすくなるので不利とも言えます。

事例:私は現在大学2年生で、将来大学職員として働くことを視野に入れています。就職を有利にするため、今から出来る努力としては何がありますでしょうか。

玉山:大学職員という立場からお伝えすると優秀な成績を取ることでしょうか。なんだかんだ大学なので成績はよく見ます。また、大学職員以外の就活する上で優秀な成績というのはどこかで効いてきます。
有利になるというか不利にならないために立ち回っておくことが重要だと思います。

事例:早稲田大学の職員採用試験を受験する予定で、早稲田大学の特色や強み・課題や弱みを分析したいのですがどのようにすればよいですか。

玉山:こちらの動画をご確認ください。

7 大学職員採用試験の採用試験全般に関する相談

事例:大学職員の採用試験をいくつも受けていますが、なかなか合格までたどり着けません。やはり母校出身のほうが採用されやすいのでしょうか。

玉山:確かに母校出身者で固められている大学もありますが、全てがそういうわけではありません。また、母校出身者を避ける大学もあります。

事例:ある私立大学の採用試験を受験することを検討していますが、その大学では、正職員の募集は行っておらず、すべて任期付きの契約職員として採用し、その後、正職員に切り替えるような仕組みになっています。契約職員から正職員になることは難しいと聞いたことがありますが、将来的に正職員になれますでしょうか。

玉山:その大学に聞いてみるのが一番だと思いますが、「正職員を前提に」とは言われないでしょうし教えられても過去の実績でしょうかね。
契約職員から正職員にするには大学にもメリットがあります。優秀な人であればむしろ有期雇用より無期雇用の方がありがたいですし、新しく正職員を雇用する必要がなくなります。逆に優秀でなければ正職員にしないようにと、ある種の試用期間的に運用することができます。

事例:大学時代に新聞営業のアルバイトを行っていました。大学職員採用試験の面接の際に、「営業」のアルバイトを行っているにもかかわらず「事務職」を希望していることは、選考のうえで不利になることはありますか。

玉山:全くそんなことありません。気になるとすれば事例にもあるように『「営業」のアルバイトを行っていたにもかかわらず「事務職」を希望してた』理由ですね。そこさえ納得感があれば不利なんてことはありません。

事例:残念ながら採用試験に落ちてしまったのですが、志望度が高いため、来年も受けようと思っています。この場合、選考のハードルは上がってしまうのでしょうか。

玉山:これは担当者でしかわからない前回の不合格理由によります。
再応募不可の大学を除くとした場合、「本人が合わないと判断された」「本人以外に合格させたい人がいた」の2つに分けられます。そして再応募で合格できる可能性が高いのが後者になります。
もちろん、前者でも可能性はあると思いますが、そもそも合わなかったと判断された理由はわからず、それをESにて修正(過去に不合格になったデータを担当者がどれぐらい把握しているかは不明ですけど、致命的理由だった場合ESで見送られる可能性が高いため、この時点で修正する必要がある)するのは至難です。

事例:大学職員への転職を考えています。これからある大学の中途採用の選考を受けようと思っているのですが、中途採用の場合はどのようなところを見られるのでしょうか。

玉山:中途の方には社会人(前職)メインで話を聞きます。「前職と同じように活躍をうちでもしてくれるか?」という感じです。
あとは職歴も見ます。誰もが知る有名企業であれば同じ社会人として期待するので、ある意味学歴よりもハードルが上がりますが、応えてくれると評価は高くなります。

事例:大学職員求人にて、総合職となっている募集についてはSEのような職種は有利にならないと思いますが、マイナスにもならないでしょうか。

玉山:有利不利はあるようでないです。
例えば珍しいお仕事や他大学の大学職員であれば注目度は上がります。それゆえにハードルも上がるので他の人だと気にしないミスが致命傷になることもあります。
本学だと正社員か否か、転職回数の多さを異常に気にする担当もいます。
どちらかと言えば担当者の経歴によっても左右されます。私も、私と同じ前職の人が来たら厳しくチェックしてしまいます。

事例:学校推薦により大学職員の採用試験を受ける予定ですが、大学内での選考があります。GPAがあまり高くないのですが、GPAは選考に関係あるのでしょうか。

玉山:関係あるかないかと言われたらあります。高いに越したことはありません。ただGPAが低くても合格する人はいますが、それはそれ以外に合格する要素があったということです。ボーダーにいる人はその差で落ちることもあります。

事例:私はこれまでにあまりリーダーとしての経験がなく、どちらかというとサポート役となることが多いです。これからの大学職員は改革を進めていくことが求められていると思いますが、やはりリーダーシップ力がないと採用されないのでしょうか。

玉山:そんなことはないです。と言いますかリーダーばかりの組織は上手く回らないと思います。確かにこれからの大学は改革が求められるので、強力なリーダーシップを持った人が必要です。ただそれは少人数だけです。実際に現場で動く人や、リーダーの意図を汲む人も必要だと思います。

事例:現在、大学職員への転職活動をしていますが、2人の子どもの育児もしておりまして、可能であれば採用後に短時間勤務で働きたいと考えています。ただ、それが採用の足かせになるようでしたらフルタイムで勤務することを前提に転職活動をしたいと思っています。どのように対応すればよろしいでしょうか。

玉山:私の敬愛する方からの回答を引用します。

事例:エントリーシートに留学経験や語学力を記載する欄がありますが、このような場合は留学経験や語学力がないと採用されないということですか。

玉山:それだけで決まるとは思いませんが、その可能性もあります。近年は語学力が当たり前に求められる時代ですが、大学によってはそこまで力を入れていないところもあります。ただ語学力はまだしも留学経験の有無で合否を決めるとは考えにくいと思います。

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