死ぬ前に走っておこう
いつ死んでもいいような気がする。最近流行りの希死念慮?とは違うと思うけど、なんかいつ死んでもいい気がする。うっすらと、今日死んでもいいような気もする。
そんなわけないと思う。マリオでも、1度でも死んだら、もうそのゲームは一生プレー出来ませんと言われたら、いつもの100倍丁寧に進めるだろう。それでも、進めていくうちに、初見じゃ対応できないギミックがあって、死ぬと思う。さよならマリオ。死ぬ時はあっけない。
テレッテテレレレ。
生きてるといいこともあるよね。今日起こったことが、またあったらいいなと思う。またあるなら、その日までは生きてもいいかなと思う。でも、待ってるだけじゃいつまで経っても起こらない。あ、そうか、自分で起こさなきゃいけないんだと気付いて、また精一杯走り出す。当然、そんな簡単に、また起こってはくれない。やっぱ休憩しよっか。そのまま寝ちゃうか。やっぱ今日死のうか。そう思う日もあるけど、他にやることもないし走っとく。息がゼーゼーしてるけど、足が筋肉痛だけど、とりあえず走り続けとく。そうしてると、ふとした時に、前回とよく似た、でも確かに前回とは違う景色が見える。ああ、これが見られるなら、もう少し生きてもいいかなと思って、ちょっと歩いて、また走り出す。走らないと見られないからね。いい景色って。
自分が勝手に作り出した「周り」と比べて、自分の人生のしょーもなさを悔しがったりするけど、きっと羨ましい「周り」の人生も、たいして面白くなんかないさ。地味な毎日をコツコツ生きて、たまに楽しんでるだけ。
美味しいラーメン食べても、好きなだけ昼寝をしても、たまにはやるべきことサボっても、1人の夜はやってくる。誰だ、離れてても心は1つだとか抜かしたやつは。嘘じゃねーか。
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