知らない間に空き家の実家に住人が!?#75
空き家になっていた家に、いつの間にか知らない人が電気・ガス・水道の契約もして、勝手に住んでいた…
って怖くないですか…?
そんな事件が長崎県で発生しました。
…という事件だったようですが、すぐにバレるだろうになぜ…?と感じますね。
空き家のリスクと売却の備えの重要性
近年、空き家の問題が深刻化しています。
地方では空き家が増加し、その管理が社会問題となっています。
特に、使わない、貸さない予定の実家を持ち続けることは、多くのリスクや負担を伴います。
そこで今回はそのリスクと、万が一の時に売却できるような備えの大切さについてご紹介します。
空き家のリスク
1. 維持管理コストの増加
空き家でも固定資産税、修繕費、火災保険、樹木雑草処理など、維持管理には費用や手間がかかります。
特に、老朽化が進むと修繕費用が増大し、経済的な負担が大きくなります。
2. 防犯・防災リスク
空き家は犯罪の温床になりやすく、冒頭のような不法侵入のリスクも高まります。
また、老朽化した建物が倒壊・損壊する危険性もあり、地域にとっても安全上の問題となります。
3. 資産価値の低下
利用されないままの空き家は、資産価値が下がる可能性があります。
価値の低下により、いざ売却を考えた際に、当初イメージしていた価格で売れないこともあります。
売却の備え
将来どう使用するか計画が立たない空き家予備軍については、「もしかしたら売却するかも?」ということもあり得ます。
手放しやすくなるように備えておくことで、上記のリスクを軽減できます。
1. 不動産に関する書類の整理保管
土地や建物の購入時の契約書、リフォームの履歴がわかる工事明細、権利証、測量図などの重要書類を整理し、適切に保管しておくことが重要です。
これにより、スムーズな売却手続きを進めることができます。
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2. 境界を整理する
隣地との境界線が不明確な場合、「筆界未定地」となっていることがあり、売却したいと思った時に、すぐに手放せない可能性があります。法務局の図面で区分けがはっきりせず、下図のように複数の土地が一括りにされているケースです。
境界を明確にさせる申請手続きに、時間や隣地所有者の協力が必要なので、所有者、隣地所有者が元気なうちに、境界を明確にしておくことは大切です。
3. 取壊し済みの建物の滅失手続きをする
既に建物を取り壊している場合でも、法務局での登記が残ったままになっていることがあります。このままでは土地を売却できませんので、このような場合には速やかに建物の滅失登記を行い、正確な情報に更新しておくことが大切です。
(本来は建物滅失から1ヶ月以内の滅失登記手続きが必要です)
まとめ
空き家を持ち続けることは、多くのリスクを伴います。
しかし、事前に売却の備えをしておくことで、必要な時に売却を進める選択肢が検討しやすくなります。
実家が空き家予備軍になりそうな方は、不動産に関する書類の整理から現状確認を行い、できる備えを進めておくことをお勧めします。
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