見出し画像

群青日和の青春だったと気づく

今年は例年にない花粉の量ということで、
頭痛やめまいがしますね。
そんなわけで、友人とのランチとカフェはお外は叶わず。
店内で懐かしい話に花を咲かせました。

ちゃんと青春をしていた私たち

私は学校が大好きだった。
小学、中学、高校と皆勤賞。
家が嫌いなわけではないが、長期の休みになると友だちにも好きな人にも会えないし嫌いだった。
早く学校に行きたいと思っていた。

昭和の終わりに生まれた私が携帯を持たせてもらったのは中2。
それでも早かっただろう。
暗号のようなメールアドレスを何度も変えては、アド変メールをしていた。
好きなアーティストの着メロを設定し、
着うたが出た時は、お金を出すか真剣に悩んだ。

中学までは優等生だった。
反抗期もあった。
姉と同じ高校に推薦入試でいち早く合格した。

進学校で地味な印象だった高校は正直あまり楽しみでなかった。
入学式の日。
それぞれが高校デビューを考えながらも、真面目さの抜けないそのクラスメイトたちに、
とりあえず仮面をかぶって挨拶した。

自然と一緒にいる友人は決まっていき、
あきることなくしゃべりつくしていた。
何をあんなに狭い世界で話すことがあったのか。
退屈と思っていた高校は
楽しい時間だった。

久しぶりに友人と高校時代の話をして、あの頃の出来事が蘇ってきた。
大学にコンプレックスのあった私は、あんなに楽しかったはずの高校時代を毛嫌いしていた。
それもついこの前まで。

群青日和

東京事変の曲だ。
私は元歌を聞いたことはほとんどない。
ただ、友人がカラオケで必ず歌っていた。
だから、歌えるのだ。

当時は何がそんなにいいのか分からなかった。
私はもっとストレートな歌詞が好きだった。

久しぶりに歌詞をみて聞いた。

「嘘を嘘だといなすことで即刻関係の無い人になる」

何を話していたかなんて忘れたけど、
一生懸命訴え続けていた彼女は、
そんな矛盾と仮面だらけの世界で、
私とはそうじゃない関係を築こうとしていてくれたのだろうか。
美化しすぎてしまった。

残念ながら仲違いしたまま終わった友人関係だが、
高校時代を否定する必要なんてない。

私たちはちゃんと青春を謳歌したのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?